ディスクブレーキの種類は2つ
ディスクブレーキは2種類あります。従来のリムブレーキに比べてメンテナンスの必要性が高く、1年に1回ぐらいはしっかりと調整したほうがよいでしょう。
機械式
ワイヤーを使ってディスクブレーキパットを動かし、ディスクローターを挟むタイプ。比較的コストパフォーマンスがよいのが特徴です。
油圧式
油の圧力でパットを押し出すことでディスクローターを挟むタイプ。より制動力にすぐれ、弱い握力でもしっかりとブレーキがかかるのが特徴です。
ディスクブレーキを取り扱う際の注意点とは
ディスクブレーキを取り扱うときの、注意点をあげてみましょう。
機械式はワイヤーなどの再調整が必要
機械式は、油圧式よりも比較的メンテナンスがしやすいのが特徴。しかし、ブレーキが摩耗していくと、ワイヤーが伸びたりワイヤーがサビたり、ということもおきます。そのような場合は再調整が必要です。
油圧式は逆さの状態でメンテをしないようにする
油圧式は、油の圧力によってブレーキがかかるようになっていますが、メンテナンスのときにロードバイクを逆さにしないようにしましょう。
エアーがはいってしまうことがあり、そうなった場合はエアー抜き(油交換)が必要になります。
機械式・油圧式ともに注意する点
2つの種類に共通する注意点をあげてみましょう。
- 素手でさわらない
- スプレータイプのオイルはつかわない
- ブレーキ専用用具を用意する(ウェスなどは使いまわさない)
ブレーキに油というのは少量でも制動力が弱くなったり、音鳴りの原因になるもの。指には皮脂があり、ほんの少しとはいえ、素手だと脂がディスクについてしまいます。
ブレーキを引いたあとすぐだとディスクが高温になっているので、やけどをしないように注意してください。
また、チェーンなどにつかうオイルは、スプレータイプだと周りに飛び散るので、リキッドタイプを使用します。そして、油がほかに移りやすいウェスなどの用具は、ブレーキ専用にするとよいでしょう。
サンワダイレクト 自転車クリーナ不織布ウェス
チェーンやリムなどにつかえる不織布製のウェス。柔らかく、耐久性もある素材なので、破れたり毛羽だったりしにくく、水洗いも可能です。
ディスクブレーキに起きやすいトラブルとは
ディスクブレーキに起きやすいトラブルをチェックしましょう。
制動力と引きの軽さでスリップや転倒の恐れがある
ディスクブレーキのいちばんおすすめしたい点は、天候にかかわらず制動力があり、レバーの引きが軽いことでしょう。
しかし、雨はブレーキの音鳴りの原因になりますし、レバーの引きの軽さは、慣れないうちは、急ブレーキでスリップしたり、前のめりに転倒することもあります。
筆者も、ディスクブレーキのロードバイクに変えたばかりの頃は、いつもの調子でブレーキを引いてしまい、危うく落車するということがありました。慣れるまでは、軽め軽めに引くようにしましょう。
ブレーキローターが変形することがある
ディスクブレーキは、ホイールの中心部にあるブレーキローターがむき出しになっているので、停車した時などや倒れたりしても、ディスクローターが曲がったり変形したりする原因に。
そのため、丁寧な扱いが必要です。輪行のときも、変形などを防ぐために、ローターカバーを使用するとよいですよ。
Muc-Off ディスクブレーキカバー
2枚ペアセット。輪行などのときに、ディスクブレーキのローターやパッドをオイルやぶつけたりといったダメージから守ってくれます。
ディスクブレーキのトラブルを防ぐコツ
ディスクブレーキのロードバイクに乗るときに、少し気をつけるだけでトラブルを防ぐことができます。
ブレーキローターをぶつけない
ブレーキローターは、バイクが倒れてしまったりぶつけたりすると、変形や欠けたりして、音鳴りの原因になったり、最悪走行不能になってしまうことも。
停車や駐輪するときは、サイクルスタンドに入れたりして、うっかり倒れたりすることがないようにするとよいでしょう。
油圧式はホイールを外した状態でレバーを握らない
メンテナンス時に、ホイールを外した状態でブレーキを握るとパッドが出てきてしまい、ホイールの固定ができなくなります。
ホイールを外したら、レバーをさわらないようにし、パッドの間に挟むパッドスペーサーなどを利用すると便利です。
R250 黒猫ダミーローター 2個セット
自転車のディスクブレーキ用に設計されたスペーサー。かわいい猫のデザインです。スペーサーはいくつあっても困らないもの。2個セットは嬉しいですね。
1〜2年に1回はオイルやパッドの交換をする
ディスクブレーキは劣化します。メンテナンスのときには、ブレーキの状態をチェックしましょう。機械式ならワイヤーの調整、油圧式ならオイルの交換などが適度に必要です。
また、ブレーキパッドなども消耗品になるので、すり減っていたら交換が必要になります。どのぐらいで交換が必要になるかは、ライド頻度やスタイルによってですが、1〜2年に1回はオイルやパッドの交換をしましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。