※当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。
3月上旬を過ぎると気温も徐々に上がり、春スキーと呼ばれる季節になります。多くのゲレンデは3末頃まで、長いところだとゴールデンウイークまで営業しています。春とハイシーズンの大きな違いはなんと言っても雪質です。本記事を参考にして春の雪質の理解を深め、春の滑走を楽しんでください。
 

ハイシーズンと春スキーでは雪質が大きく異なる

春スキー 雪質

春シーズンは気温が暖かくなり、雪質が大きく変わってきます。「くされ雪」「ざらめ雪」「シャバ雪」などと呼ばれ、朝晩と昼でも雪質は変化します。

特徴としては水分を多く含み、踏み固まりにくくゲレンデの雪面はボコボコに荒れやすくなります。

ハイシーズンと比べて速度もでにくく、滑りにくい環境に変わります。

しかし、柔らかい雪質の特性から転んでも痛くなりにくいというメリットもありますので、パークメインに滑る人も多いです。

 

春スキーのゲレンデ選び

 

春スキー 雪質

春の雪質低下の原因は気温の上昇によるものなので、なるべく気温の低いゲレンデを選びましょう。

そのためには標高の高いゲレンデ、なるべく北に位置するゲレンデを選ぶと良いでしょう。

他には、ハイシーズンにたくさんの雪が降るゲレンデもおすすめです。

雪が溶けてしまって、地面の土が露出してしまうと滑走しにくいので、豊富な雪量は必須です。

春のゲレンデコンディションをハイシーズンと比較

春スキー 雪質

天気

ハイシーズン

晴れ→曇り→雪の順で滑りやすい環境になります。

1日を通して0度以下になりにくく気温が低い状態なので、雪質の変化が少ないです。

晴れた空の下での滑走は気持ちがいいですし、視界も良好です。

春シーズン

曇り→雪→晴れの順で滑りやすい環境になります。

春の晴れた雪は、溶けて多くの水分を含み重い上に、ホコリなどの不純物が雪の表面に乗っていて滑りにくくなっています。

雨はホコリなどを流してくれますし、曇りはしまった雪質を比較的維持できるため、春のスキーとしては比較的滑りやすい環境になります。

気温や寒暖差に注意

ハイシーズン

1日を通して大きな寒暖差を感じることは少ないと思います。

それよりも天気による影響のほうが大きいでしょう。

春シーズン

気温が高くなれば雪は水分を含み重くなり、滑りにくくもなります。

雪面も柔らかくなった雪によって荒れて、滑走がより困難なコースに様変わりします。

そして、寒暖差により朝夕と昼間の雪質や雪面環境が変化することによって1日で雪質が目まぐるしく変化していきます。

雪面

ハイシーズン

雪面は踏み固まり、整備された雪面が夕方まである程度維持されています。冷えた雪面は板が滑りやすくどんどん加速します。

ターンはしっかりエッジにかかるので、カービングターンなど自在に操作が可能です。

春シーズン

溶けた柔らかい雪により夕方になるにつれてボコボコに荒れてきます。

エッジのかかりも悪く、ボコボコの雪面は非常に滑りにくいです。

ホコリや黄砂、砂や土などを含んでいて滑りにくくなっていいます。

日焼け

ハイシーズン

防寒のためフェイスマスク、ゴーグルなどと肌が出る部分が少ないので、日焼けを気にする必要があまりでないでしょう。

春シーズン

春シーズンは気温も上がっているため、肌を出す部分が多くなってくると思います。

日が高くなってきた影響と雪面からの照り返しにより日焼けしやすくなりますので、顔周りは特に注意が必要です。

 

春雪での滑走

春スキー 雪質

走らない、スピードが出ない

春の季節は雪が溶けて露出した土、ホコリや水分も多く含み、中国から飛散してくる黄砂、花粉など雪以外の成分が表面に付着しており、スピードが出にくくなります。

事前に板にワックスをかけたり、ブラシやスクレーパーを持参し滑走中にソールに付着したホコリやゴミを落としたりとマメなメンテナンスが必要です。

ターンや滑走

荒れた雪面と柔らかくなった雪質ではハイシーズンでできていたターンが急にできなくなったことがあるかもしれません。

春雪でのターンのコツは荷重を垂直にかけることです、前後左右に力が抜けてしまうとエッジが雪面から抜けてしまいバランスを崩してしまいます。

他には、エッジが噛みにくい雪面なのでエッジだけでなくソールの面を使ったターンをするといいです。

雪面が平らではなくなってくるので、荒れた面は膝をしっかり曲げて凹凸の衝撃を吸収するとスムーズに滑れるでしょう。

パーク

春はスノーパークの季節とも言えます。

春営業しているゲレンデはジャンプやジブのパークに力を入れている所が多くあります。

シャバシャバになった雪は柔らかいので、ジャンプなどの着地に失敗したときの怪我のリスクを下げてくれます。

ハイシーズンの硬い雪面に比べて痛くありませんので積極的に挑めますよね。

硫安の散布に注意

硫安とは「雪の凍結剤」のことです。

雪の凝固温度を上げる効果があるので、撒いた箇所はよく滑り、雪が固まり、滑走感覚が変わりますので注意してください。

ジャンプやジブの踏切場所、ゲレンデにも撒かれることがあります。

 

春スキーは上達のチャンス

春スキーは雪質の悪化や雪面の荒れと滑走しづらい環境にあるため、自然と滑走技術が向上します。

人が少なくなるのでたくさん滑れますし、コースを自由に使うことができます。

上手な人が多いので見本にできるのも魅力ですね。

春の雪質はハイシーズンとは大きく異なりますが、適切に準備し滑り方を工夫することで対応できます。パークの滑走や空いたゲレンデなど春に楽しめることは沢山あります。春シーズンを楽しめれば、ウインターシーズンは2倍の期間になりますので、是非滑ってみてください。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。