ローフードとは
ポイントは食べ物の「酵素」
ローフード(raw food)とは日本語で「生の食べ物」という意味。食べ物に火を通さずに生で食べることで食物酵素や栄養素をしっかりとろうとする食事法です。
酵素は48度以上の熱で加熱すると死んでしまうといわれており、ローフードはリビングフード(生きた食べもの)とも称されます。
ローフードでは具体的に何を食べる?
ローフードでは、酵素やビタミン・ミネラルを多く含んだ生の野菜や果物を中心とした食材を使用します。
ほかにもローフードの食生活を取り入れる上で推奨されている食べ物を下記の表にまとめています。
種類 | 推奨されている食べ物 |
生野菜 | キャベツ、レタス |
生の果物(新鮮で熟したもの) | スイカ、オレンジ、りんご |
海藻 | わかめ、昆布 |
発芽食品 | カイワレ、ブロッコリースプラウト |
浸水したナッツ類 | アーモンド、くるみ、カシューナッツ |
豆類 | 大豆、小豆 |
種子類 | かぼちゃの種 |
乾物類 | 切り干し大根、干ししいたけ |
出汁を使う時も魚や肉などの動物性のものを使用するのではなく、切り干し大根や干し椎茸のもどし汁を使うことがローフードレシピの特徴です。
日本でのローフードの広まり
日本ではまだまだ馴染みのないローフード。欧米諸国では、90年代頃から周知されており、ローフードの本が出版されたり、専門のレストランがオープンしたりしてきました。
日本でもローフードの考え方に基づいたグリーンスムージーを取り入れた生活や、罪悪感の少ないスイーツとしてロースイーツが注目を集め始めています。
ローフードを生活に取り入れるメリット
ここではローフードを取り入れる大きなメリットを紹介します。
ローフードを取り入れるメリット①体の代謝アップが期待できる
人の体にとって重要な役割を果たす代謝。代謝にも酵素の働きが大切です。人間の体内で作り出せる酵素は「消化酵素」と「代謝酵素」の2種類で、それぞれ消化するときや代謝をするときに使用されるエネルギーとして働きます。
1日に体内で作り出せる酵素の量は決まっているため、消化を助ける食物酵素を多く含んだローフードを食べ、消化酵素の使用量を減らせば自然と代謝に使える酵素の量が増えるという仕組みです。
基礎代謝があがると、普段の生活で消費できるエネルギーの量が自然と増えるのでカロリーが消費され、痩せやすい体になります。
ローフードを取り入れるメリット②体のデトックスが期待できる
デトックスとは体にたまった毒素を外に出すことです。水分を多く含んだ生の野菜や果物を食べることで水分が体内に巡りやすくなり、体内の老廃物を体の外へと排出。
排せつが盛んに行われることで体の軽さや目覚めの良さ、美肌になるのを感じる方もいます。
ローフードの世界では、朝の4時から昼の12時までは人の体にとって排出の時間とされています。そのため、朝の時間はとくに水分を多く含む果物や水などの水分を摂って、積極的に老廃物を排出するのがおすすめです。
ローフードを取り入れるデメリット
メリットが多くあるローフードですが、人によっては体質の関係でデメリットを感じる方もいます。デメリットも認識したうえで、取り入れるようにしましょう。
ローフードを取り入れるデメリット①消化に負担がかかる場合もある
食べ物を生で食べる時に咀嚼が少ないと消化にかえって負担がかかってしまうことがあります。とくに生の野菜は硬いものも多く、しっかりと噛むことが必要です。
咀嚼回数を増やすことで満腹感も得られるので、意識してみるのがおすすめです。
ローフードを取り入れるデメリット②体が冷えてしまう場合もある
熱を加えない食べ物は水分を含んでいるので、体を冷やしてしまうというデメリットもあります。とくに体が冷えやすい体質の方には向いていない可能性があるため、自分の体質を把握して取り入れてみましょう。
ローフードはどう学ぶ?
本やネットを参考に食生活に取り入れてみる
ローフードのレシピ本や、アレンジレシピを紹介するサイトも多くあります。なかでも、ローフードのもとになっている考え方を学びたい方には「フィット・フォー・ライフ」という本がおすすめです。
アメリカで1985年に出版され、1300万部発売と注目を集めたもので、ローフードの元となったナチュラルハイジーンの考え方がわかりやすく解説されています。
また、サイトでは「Raw Life」というローフードレシピのポータルサイトがおすすめです。使用する食材や調味料からレシピを選べるのが特徴。
ほかにも和食、イタリアン、スイーツなどのジャンルからも選べるので、その日の気分に合わせたローフードのレシピを簡単に探して試せます。
ローフードマイスター講座を通して学ぶ
ローフードを専門的に学びたい方にはローフードマイスター講座の受講がおすすめです。ローフードの考え方やローフードにまつわる栄養学を学べるので、より深い知識が得られます。
ローフード講座では、座学に加え、レシピをもとに実際にローフード料理を作る実践的な講座も組まれています。
また、ローフードを生活に取り入れて体調の変化を記録する経験もできるので、ローフードを生活に定着させたい方にはとくにおすすめです。
ローフードマイスター検定を取得して生涯使える健康的な食の知識を身につけよう!
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。