登山で初めての山小屋泊!選ぶポイントは?
山小屋泊が初めての登山者へ山小屋を選ぶポイントについて、項目別に紹介していきます。
山小屋を選ぶポイント①交通アクセスがよい
山小屋の多くが、登山道を何時間も歩かなければ、たどり着けないような場所にあります。そのような山小屋は初心者向けとはいえません。
できるだけ、都心からの交通アクセスのよい山小屋を選ぶことがポイントです。
山小屋を選ぶポイント②設備が充実している
登山上級者であれば、山小屋先での必要な装備を心得ていますが、初心者のかたは、どのような装備が必要なのかなど山小屋別の知識があまりないことも。
そのため、設備の充実をアピールしている山小屋を選ぶようにしましょう。
山小屋を選ぶポイント③温泉などの特徴がある
山小屋にはそれぞれ特徴があります。登山ルートの途中で天候が悪化したときに、急場しのぎで避難して宿泊する山小屋から、グルメや温泉を売りにしている山小屋までさまざまです。
初心者のかたが宿泊するのは、お料理が美味しい、温泉が素晴らしい、などの特徴ある山小屋がおすすめです。
山小屋を選ぶポイント④個室のある混雑しない山小屋
山小屋は、登山者が避難するための場所でもあります。そのため、天候の悪化などで登山者が滞在を余儀なくされ、混雑することも珍しくありません。
山小屋泊の初心者は、あまり天候に左右されない、ゆったりとした個室があてがわれる山小屋がおすすめです。
山小屋を選ぶポイント⑤営業期間はいつまでか
山小屋の営業期間は短く、冬の間は営業していないケースが少なくありません。
北アルプスの豪雪地帯にある山小屋の中には、プレハブの客室をいったん解体して、トンネルのなかで越冬するというケースもあります。
営業期間はいつからいつまでなのか、あらかじめ確認しておくようにしましょう。冬の山小屋泊を体験したいかたは、年間を通して営業している山小屋がおすすめです。
山小屋泊が初めての登山者におすすめの山小屋を紹介
上記の山小屋を選ぶポイントをふまえ、山小屋泊が初めての登山者に、人気のあるおすすめの山小屋を紹介していきます。
長野県 上高地 徳沢園(徳沢ベース)
こちらの山荘の目玉は本場のピザ職人が焼くピザ。徳沢ベースにはキャンプ場もあり、徳沢園のブラキャン(手ぶらでキャンプが楽しめる)のプランに申し込むことで利用することができます。
徳沢園は、上高地から梓川沿いに登った徳沢にあります。
長野県 八ヶ岳 赤岳鉱泉
赤岳鉱泉の周辺は、かつての八ヶ岳の噴火口にあたり、カルデラの西側が崩壊して現在の地形になりました。いわば火口にある温泉ということです。
標高は2,240m、硫黄岳や赤岳といった八ヶ岳連峰への登山拠点として多くの登山客が利用しています。
日本で最も標高の高い温泉は、立山室堂にある「みくりが池温泉」ですが、赤岳鉱泉は日本で2番目に標高が高い温泉として知られています。年間を通して(冬季も)営業しています。
富山県 立山室堂 ホテル立山
標高2,450mの立山室堂にあるホテルです。部屋にもお風呂がありますが、広々とした大浴場もあります。
ホテル立山は、豪華な夕食がでることでも知られていて、富山でとれる魚介類がふんだんに味わえます。
「新雪のフォトツアー」や「冬の立山歴史さんぽ」など、立山室堂を満喫することができるさまざまなオプションがあり、山岳ガイドがツアーを企画して案内してくれます。
富山県 祖母谷温泉(ばばだにおんせん)
祖母谷温泉は、富山県の黒部峡谷トロッコ電車の終点、欅平駅から徒歩1時間の山あいにある温泉が有名な山小屋です。
近くには下の廊下があり、多くの登山者に利用されています。筆者は不帰峰から唐松岳をへて下山したときに利用しました。
源泉かけ流しの内湯と広い露天温泉があり、とても素晴らしい温泉です。川の上流には温泉が噴き出す地獄谷があり、散策もできます。
山梨県 富士山五合目 佐藤小屋
登山ガイドの間で人気。富士山登山の起点にある山小屋です。佐藤小屋は創業100年以上の歴史があり、創業時の名前は天地境中央ホテルでした。
富士山の五合目は、天と地の境目と考えられており、それが天地境中央ホテルという名前の由来です。
1階の大部屋と2階の個室があり、大部屋はコロナ対策のため、上下二段のカプセルホテルのような構造で仕切られています。
※ご利用の際は、各施設の営業期間など詳細を事前にご確認ください。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。