ダイビングナイフの必要性
滅多に起こることではありませんが、絶対にないとは言い切れないのが水中拘束です。
もし、ダイバーが水中でネットや海藻などに絡んで身動きがとれなくなってしまった場合、そこから脱出するための道具が必要。それがダイビングナイフです。
もしかするとダイビングナイフは水中でサメなどの危険とされる魚と戦ったり、魚を捕ったりするための道具と思っている人がいるかもしれません。
しかし、それはまったく違います。ダイビングナイフは、水中拘束という緊急事態に備えて携行が推奨されているのです。
また、ダイビングナイフにはさまざまな付加価値の付いたものがあり、水中拘束以外での使い道があります。
たとえば、ハンドルの柄尻にハンマーがついたダイビングナイフでタンクを叩いて音のサインを出したり、ブレードに目盛りがついたダイビングナイフで長さを測ったりすることができます。
また、刃先がマイナスドライバーのようなデザインになっているものなら、ダイビング器材の簡単なメンテナンスにも利用できます。
このようにダイビングナイフは緊急事態はもちろん、さまざまなシーンで必要になるダイビングツールのひとつなのです。
ダイビングナイフのサイズと装着方法
ダイビングナイフにはさまざまな形状やサイズがあります。
BCDのポケットやホース、コンソール裏側などに装着できる小型タイプから、ふくらはぎなどにゴムバンドで装着するハンティングナイフのような大型タイプのものまで豊富です。
また、ほとんどのダイビングナイフは腐食に強いステンレススチールやチタニウムなどの素材でつくられていることも特徴のひとつ。
ただし、毎ダイブごとに水洗いしないとすぐに錆びてしまいますので、使い終わった後のメンテナンスはしっかりと行いましょう。
ダイビングナイフは銃刀法に違反する?
結論からお話しすると、基本的にダイビング目的であればダイビングナイフを所持していても銃刀法には抵触しません。
ほかのダイビング器材と一緒にバックの下に入れてパッキングすれば、宅配便での配送はもちろん、飛行機搭乗時でも手荷物として預けることが可能です。
ただし、一部の形状をしたダイビングナイフは銃刀法によって禁止されていますので注意が必要です。
それが刃渡り5.5cm以上で、ダガーナイフのような両刃になった、刃先が鋭く尖った形状のダイビングナイフです。
現在市販されているダイビングナイフでこの条件に該当するものはありませんが、中古であっても絶対に購入してはいけません。
また、手元に規制対象のダイビングナイフがある場合は近くの警察署に持参して廃棄を依頼するようにしましょう。
おすすめのダイビングナイフ
ダイビングナイフは片刃あるいは両刃のものなどサイズやデザインもさまざまですが、ブレードに「引き切るためのノコギリ状の刃」と「ロープを切るためのカギ刃」の付いたダイビングナイフを選ぶことがポイントです。
また、ナイフなので切れ味も大切ですが、そもそも肉や野菜を切る包丁ではなく、あくまでダイビングの緊急事態に備えた道具のひとつです。
目的や用途に合わせて最適なダイビングナイフを選ぶようにしましょう。
AQUALUNG スクイーズロックチタンナイフ
ブレード長7.5cm、全長19cmの小型ダイバーナイフ。錆びづらいチタニウム製のブレードは、のこぎり刃、ストレート刃、ラインカッターに対応しています。
ワンタッチロッキングシステムでナイフの出し入れも簡単で、BCDのポケット部分のフラップやホースホルダーストラップによってホース類への取り付けが可能です。
ダイワ フィッシュナイフ 2型+F
ダイワの折り畳みフィッシングナイフの定番です。
刃部表面にフッ素塗装を施すことによって汚れ・錆びがつきにくくなっています。コンパクトで安全な両開き収納構造。
AQUALUNG スクイーズロックナイフ
スクイーズロックナイフはパテント機能であるワンタッチロッキングシステムにより安全かつ簡単にナイフをケースから着脱出来ます。
カラーバリエーションも豊富でアクアラングのほとんどのB.C.の左側ポケットに装着することが出来、またホースホルダーストラップを使用すれば。ホース類に装着することも可能です。