サイクルコンピューターは、ロードバイクをより効率的に楽しめるアイテムです。今回は、多機能で高性能と名高いサイクルコンピューター「GarminEdge530(ガーミンエッジ)」の使用感をレビューします。従来モデルとの比較も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
サイクルコンピューターってなに?
サイクルコンピューターとは、自転車走行の際に速度や、距離などの走行データを数値化できるアイテムのことです。近年はペダルの回転数を表すケイデンスが計測できたり、ナビゲーション機能が付いていたりと、多機能な機種が多数販売されています。
サイクリングをする際に必須なアイテムではありませんが、活用すればより効率的により楽しく自転車に乗れること間違いなしの魅力があります。
サイクルコンピューターの詳細は、以下の記事でも紹介しています。
多機能で高性能なGarmin製品
Garmin(ガーミン)は、1989年に設立されたアメリカのブランドです。GPS機器を始めとして、アウトドアやフィットネスなどのさまざまな製品を取り扱っています。
「GarminEdge530」スペックの詳細
以下は、筆者が使用している2019年7月3日に発売されたサイクルコンピューター「GarminEdge530(ガーミンエッジ)」の詳細です。
重量 | 75.8g |
本体サイズ | 50x82x20mm |
ディスプレイサイズ | 2.6 inc(カラー) |
稼働時間(バッテリー) | 最大20時間 |
防水等級 | IPX7 |
接続機能 | ANT+・bluetooth・Wi-Fi |
内蔵センサー | 気圧高度計 |
衛生測定 | GPS・GLONASS・Galileo・みちびき |
価格 | 52,800円(税込み) |
Edge530にはナビゲーション機能があり、ルートは100コースを誇ります。また、ヒルクライム中に頂上までの平均勾配が把握できる新機能「ClimbPro(クライムプロ)」が搭載されたのも特徴的です。
GarminEdge530を1シーズン使って人気に納得
Edge530を実際に1シーズン使ってみて、人気に納得せざるを得ない性能だと感じました。
GPS取得がスムーズでナビが使いやすい
Edge530には4衛生測位システムが搭載された新型GPSチップが採用されており、GPS取得がスムーズです。乗り出しの取得も早くて快適に走り始められます。
また、ナビゲーションシステムが円滑に作動するため、専用アプリケーションのGarminConnect(ガーミンコネクト)を用いて事前にルートを作成すれば、まったく知らない道でも迷わず走行できました。
バッテリーのもちがよく稼働時間が長い
Edge530の最大稼働時間は20時間を誇ります。もともと使用していたEdge130も13時間と長めではあるものの、使い方によってはロングライド中に少し心配になるケースがありました。Edge530を使用し始めてからは、バッテリー切れを心配したライドが今のところありません。
安心しすぎて、100キロ越えのライドを充電せずに2回続けてしまった際には多少焦りましたが、それでも無事に帰ってこられましたよ。
スマホとの接続が早い
Edge530は「GarminConnect」や「STRAVA(ストラバ)」のアプリとスムーズに連携できます。走行後に停止ボタンを押せば、その日のログが自動でアップされるため、走行管理にとても便利。
アスリート用のSNSであるSTRAVAでログを友人と共有するのも楽しいですよ。
急カーブやギアチェンジの限界を教えてくれる
走行中に急カーブへ差しかかる前や、リアのギアをトップに入れたときにアラーム音で教えてくれます。自身で地図を把握せずともカーブ手前で速度を落とせるのは、安全性を高められる魅力的なポイント。
また、高強度でヒルクライムトレーニングしている際はなかなかギアを目視できないため、ギアがトップにあると知らせてもらえるのは、個人的にうれしい機能です。
GarminEdge130と530を比較してみた
筆者はもともとEdge130を使用していたので、Edge530との違いを比較してみました。
まず、大きな違いはディスプレイサイズです。Edge130では1.8incのディスプレイサイズが、Edge530では2.6inctサイズアップ。さらにバックライトの自動調整機能も合間って、より画面が見やすくなりました。
また、稼働時間が大幅に長くなりました。Edge130の稼働時間が最大13時間なのに対して、Edge530では最大20時間までアップ。ブルベを含むロングライドを検討している人は、Edge530がマストといえるでしょう。
筆者も長い時間(6時間以上)のライドをするケースが増え、バッテリーのもちがよいものに変えたいと思ったのがきっかけでEdge530への変更を考えました。ちなみに、よく比較されているEdge830は、Edge530とほぼ同スペックです。しかし、タッチパネル式で価格が57,800円である点が異なります。
Edge530の気になるところもチェック
サイクリストから人気の高いEdge530ですが、価格を抑えたサイコンが多く販売されているため、高額だと感じる人もいるでしょう。
また、機能が充実するあまり、複雑すぎると感じる可能性があります。実際私自身もまだすべての機能を使いこなせているわけではなく、使いながら覚えている最中です。そのため、自分好みにカスタマイズしていきたい人には価格に値する機能性でありとてもおすすめです。
さらに、Edge530はボタン式です。価格が上がりますが、タッチパネル式が欲しい人はGarminEdge830を検討するとよいでしょう。
ライター
yomec(よめしー)
自然豊かな新潟県在住、夫婦でロードバイクを楽しんでいる自転車ライター。子育てしながらトレーニングする方法を日々模索中です。今ではヒルクライムを中心としたレースが家族旅行に。愛車はSPECIALIZEDとBROMPTON。夫婦での所有スポーツバイクはなんと8台。ファミリーでも楽しめる自転車の魅力を発信します。