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今年こそは冬キャンプに挑戦したい!けれど寒いのは不安。そんなキャンパーの方におすすめしたいのが、ポリコットンテントです。本記事ではポリコットンテントが冬キャンプに適しているワケや、取り扱い上の注意点、アフターケアとおすすめのテントをご紹介します。

ポリコットンテントとは?

秋冬キャンプ 焚き火 ポリコットンテント

そもそもポリコットンテントとは、化学繊維のポリエステルと天然繊維のコットンを混紡してつくられた、ポリコットン素材のテントのことです。ポリコットンは、ポリエステルの雨に強い性質、コットンの耐火性などの特徴をあわせ持つ、お互いの長所を生かした素材です。

その素材の特徴により、夏キャンプだけでなく冬キャンプにも適したテントなのです。

ポリコットンテントが冬キャンプに適しているワケとは?

秋冬キャンプ 焚き火 ポリコットンテント

ポリコットンテントが冬キャンプに適しているワケは以下になります。

生地が厚く冬でもあたたかい

ポリコットンテントは一般的な化繊のテントに比べて素材の生地が厚いテントです。そのため、断熱性が高く、冬はテント内をあたたかく保ちます。夏は日差しをしっかりとカットし、テント内の気温上昇を抑え、しっかりと換気をすれば、快適に過ごせます。

難燃性が高く焚き火に強い

秋冬キャンプ 焚き火 ポリコットンテント

冬は焚き火が最も恋しい季節。寒い日でも、焚き火の前ならヌクヌクと過ごせます。ただし、化繊のテントは火の粉が触れると、一瞬で穴が開いてしまうのが悩みの種。最悪の場合、火が燃え広がってしまうため、焚き火のそばでの使用には注意が必要です。

その点、ポリコットンテントは耐火性が高く、もし火が移ってしまっても、燃え広がりにくいのがメリット。火の粉が当たっても、すぐに手で払えば穴が開きません。

もちろん、風でテントに火の粉が飛ばないよう、テントと焚き火台との空間は多めにとる必要がありますが、余計な心配が少なくなり、じっくりと焚き火に集中できますよ。

結露に強く快適に過ごせる

ポリコットンテントは結露に強いテントです。その理由は以下の2つです。

  • 素材の網目の隙間から空気を通すため通気性がよい
  • 結露しても生地自体が水分を吸い取ってくれる

ポリコットンテントは通気性のよさから、そもそも結露が発生しにくいテントです。化繊素材のものと比べると雲泥の差があります。もちろん完全に結露を防ぐことはできませんが、結露しても素材自体が水気を吸い取ってくれます。そのため、水滴が下に落ちにくく、朝起きてみたらテントの中が水浸し!なんて事態を防げるのです。

素材の吸水性が高いならば、雨天の場合は大丈夫?通気性がよいなら風を通してしまうのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。水を含んだポリコットン素材は膨張して生地の隙間が埋まり、水を通さなくなります。風もシャットアウトするため、雨天や強風時でも快適に過ごせますよ。

ポリコットンテントを扱う際の注意点

秋冬キャンプ 焚き火 ポリコットンテント

冬でも夏でも快適に過ごせるポリコットンテントですが、扱う際には注意点があります。以下でご説明します。

重くかさばるため設営撤収が大変

ポリコットンテントは一般的に同サイズの化繊のテントより重くかさばります。持ち運びにはある程度の力が必要です。

水を含むとさらに重くなります。雨天後には簡単に畳んだり運んだりができなくなる点は考慮に入れておきましょう。

乾きにくくカビが生えやすい

吸水性が高いポリコットンテントは、化繊のテントと比べると乾くのに時間がかかります

また、カビが生えやすいため、使用後にはしっかりと乾燥させてから袋に収納しましょう。半乾きでの収納は基本NGです。もしも雨天の撤収でテントが濡れている場合は、自宅に帰ってからできるだけ早く乾燥させましょう。

さらに、保管は日の当たらない通気性のよい場所が適しています。やむを得ずクローゼットなどに保管する場合は、湿気とりをそばに置くとよいでしょう。

カビが発生してしまった場合のアフターケア

秋冬キャンプ 焚き火 ポリコットンテント

ポリコットンテントは濡れたまま放置すると、生地にカビが発生してしまいます。素材の内側までカビが到達してしまうような深刻な状態になってしまうと、カビの除去は困難になります。

表面にカビが生えている初期段階ならば、除去が可能です。中性洗剤を含ませたスポンジなどでテントの表面を拭き、カビを落としましょう。中性洗剤は台所用のものでOKです。そのあとに、水を含ませたスポンジで拭き、中性洗剤を落としましょう。中性洗剤で拭いても、防カビ効果はないため、最後にしっかりと全体を乾燥させてから収納しましょう。

中性洗剤でも落とせないカビは、市販のカビ取り剤を使えば除去できる場合もあります。ただし、テントの素材自体を痛める可能性があるため、注意事項をしっかりと読み、自己責任で行ってください。

それでもカビが落ちない場合は、テント専門のクリーニング業者に依頼するのがよいでしょう。

著者おすすめのポリコットンテント

秋冬キャンプ 焚き火 ポリコットンテント

著者おすすめのポリコットンテントを2つご紹介します。

OGAWA(オガワ)グロッケ12 T/C-II

設営が簡単なポリコットン製のベル型テントです。一般的なポリコットン製のベルテントは重量があるため、テントの方向を変えたり、テントを広げたりの作業に体力を使いますが、その点グロッケは容易に設営ができます。本体とボトム部分が別れており、比較的軽量だからです。

テントの内側には入り口を除いた前面に小窓が配置されているため、十分な通気性があります。今期から背面にスリットが入り、さらに換気がしやすくなりました。

5〜6人が就寝可能なため、はじめてポリコットンテントを導入するファミリーキャンパーにぴったりの商品です。

OGAWA(オガワ) グロッケ12 T/C-II

ROBENS(ローベンス) KLONDIKE(クロンダイク)

こちらはデンマークのメーカー、ローベンス製のポリコットンテント。最大風速20km/hの風を計測する風力発生器と、降雨マシーンを使ったテストに合格しているため、荒天に耐える強度はお墨付き

本体のほとんどがベージュ、フロアとトップ部分のみブラックで、スタイリッシュな印象を与えるテントです。素材は独自素材のハイドロテックス ポリコットンを使用。一般的なポリコットン素材よりも耐水性に優れ、夏は涼しく、冬はあたたかく過ごせるポリコットンテントの特徴も強化されています。

テント下部には通気口が配置され、頭頂部の通気口は内側からロープを引くだけで開閉ができます。夏はすべてオープンすれば、快適に過ごせます。

テント上部には薪ストーブ用の煙突口が備え付けられており、冬は薪ストーブを中に入れて、おこもりキャンプが楽しめます。高品質なポリコットンテントをお探しの方にイチオシの商品です。

ローベンス クロンダイク

ROBENS(ローベンス) KLONDIKE(クロンダイク)

ポリコットンテントは断熱性が高く、寒い季節でも快適に過ごせるテントです。冬キャンプの大敵である結露にも強く、室内が濡れるリスクを避けられます。さらに耐火性が高く、テントから距離をとるなどの対策をして焚き火をすれば、火の粉でテントに穴が空いてしまったり、火が燃え広がって火事になったりといったリスクも避けられます。冬のキャンプを計画している方は、ぜひポリコットンテントを検討してみてください。

ライター

のまどう

キャンプとハイキングをこよなく愛するキャンプ場スタッフです。ニュージーランドのグレートウォークやヒマラヤのトレイルを歩いた経験があります。いつかアメリカのロングトレイルも歩いてみたい…。