時間は有限!子育てでなかなかロードバイクに乗れない日々
仕事と趣味の両立は大変ですよね。しかしそれ以上に大変なのが育児との両立です。
男女共に育児をする時代になり、「子育ては思っていた以上に自分の時間がとれない」と思っているロードバイク乗りが多いのではないでしょうか。私も息子を出産し、時間は有限であると気づかされたうちのひとりです。それでも諦めきれないのが趣味ですよね。
趣味のために大切な我が子をないがしろにするわけにもいかず、育児をしながら趣味も充実させるにはどうしたらよいものかと、趣味を満喫できない日々にストレスを感じていました。育児も趣味も仕事も全部やりたいのです。
スキマ時間でできるインドアトレーニングを取り入れてみた
時間はあるのに趣味の時間がとれないフラストレーションを解消すべく取り入れたのがインドアトレーニングです。インドアトレーニングとは、ローラー台を活用して室内で行うトレーニングです。
私は、効率よく快適にトレーニングするためスマートトレーナーを選びました。スマートローラーとは、さまざまな外部アプリに接続し、自動で負荷調整を行うローラー台です。加えて、大きな扇風機とアプリを起動するためのパソコンやモニターを用意しています。
目標は、4か月後のヒルクライムレースへの出場。あわよくば入賞です。そのために週4日、朝4:00〜6:30をトレーニング時間に設定し、息子に「まだ起きないでちょうだい」と願いながらのトレーニングが始まりました。
ロードバイク用のローラーは以下の記事で紹介しています。
インドア(室内)なら環境に左右されず効率がよい
インドアトレーニングを始めて感じたのはメリットの多さです。
まずインドア(室内)なので、天気や気温などの環境に左右されず、計画どおりにトレーニングが進められます。また登れる山が近場にない場合でも、固定のローラー台であれば、前輪部に専用の台や雑誌などをはさんでさまざまな勾配を再現できます。
斜度の調整に関して好んで使用しているのが、自転車のポジションを物理的に変え、負荷を自動調整できるキッカークライムです。1%単位で斜度を再現し、狙ったポジションでトレーニングできる優れものです。クライマーの人におすすめしたいアイテムですよ。
実走と比較して準備がとてつもなく早いのもうれしいポイントです。トレーニング後もシャワーに直行できます。また寝室に見守りカメラを設置すれば息子の状況をチェックできるため、起きてしまったり泣いていたりしたらすぐに対応可能です。
さらには自身の好きな映画や動画を観たり、音楽を聴いたりしながらトレーニングができるというモチベーションの上がる特典付きです。
一方で外ならではの清々しさや友達とのツーリングが楽しめないデメリットはありますが、目標にむけてトレーニングできる楽しさのほうが勝っていました。
ギアのチェックや細かい調整は実走も必要
トレーニングだけであればインドアで十分ですが、レースへの出場が目的となると最低限の実走も必要です。
ダンシングや緩急ある勾配の登坂への対応はインドアトレーニングでは難しいでしょう。また使用予定の機材にトラブルがないかどうかや、自身に適したタイヤの空気圧チェックなど実際に走行しないとわからない点は確認が必要です。
可能であれば、当日着用する予定の服装や装備が快適かどうかチェックしておくのもおすすめです。
また定期的な実走によって、苦手な勾配や疲れやすい身体の部位など、インドアトレーニングで行うべき課題が明確になりますよ。もちろん育児や仕事、日々のトレーニングの気分転換にもってこいです。長い時間は必要ありませんが、実走時間の確保をおすすめします。
暑い時期の実走は、暑さと日焼けへの対策もわすれないようにしましょう。日焼け対策のアイテムは下記を参照してください。
8割インドアトレーニングで出場したヒルクライムでまさかの入賞
約4か月間、8割以上のインドアトレーニングで迎えたヒルクライムレース。なんと、女子年代別3位/130人とまさかの入賞です。
実走が少なかったため、自然環境への対応や安定したパワーでの走行ができるか懸念していましたが、思いのほか気にならずに楽しくフィニッシュできました。ひさびさの人の多さに萎縮したのは内緒です。
そしてロードバイクを始めてから最も時間がないなかでのよい結果にとても驚きながらも、最小限の時間で効率よく練習できたと実感した瞬間でした。
インドアトレーニングがメインでもヒルクライムレースに対応できる
練習に不安のあるなか思い切って出場したヒルクライムレースでしたが、インドアトレーニングがメインの練習でも十分に対応できるとわかりました。ヒルクライムレースは、ほかの選手との心理戦が必要なロードレースとは異なり、個人のパワーや登坂力が重要です。
そのため基礎的な持久力を高め、パワーを上げられるインドアトレーニングはヒルクライム力の効率的な向上に有効だと感じています。
もちろん外で自由に乗れれば楽しみは倍増しますが、今はこっそりとトレーニングをして力を蓄える時間と割り切るのもなんだか楽しく思えてきました。私にとってインドアトレーニングは、今後もうまくお付き合いしていきたい相棒です。
ライター
yomec(よめしー)
自然豊かな新潟県在住、夫婦でロードバイクを楽しんでいる自転車ライター。子育てしながらトレーニングする方法を日々模索中です。今ではヒルクライムを中心としたレースが家族旅行に。愛車はSPECIALIZEDとBROMPTON。夫婦での所有スポーツバイクはなんと8台。ファミリーでも楽しめる自転車の魅力を発信します。