全日本MTB選手権
日本最高峰のMTBレースといわれる大会が、全日本MTB選手権です。
毎年7月に行われ、UCIの登録競技者が全国から参加する最高レベルの大会。
主に3種目が行われ、エクストリームスポーツとしては「ダウンヒル(DH)」と「クロスカントリーエミリネーター(XCE)」が開催されます。
競技別にランクと順位に応じてUCIポイントが獲得できる認定レースなので、世界大会やオリンピックを目指すライダーのほとんどが参加します。
なかでも、エリートクラスには世界を目指すライダーが集まり、スピード感のあるハイレベルなレースを展開するので見ごたえも十分!
クロスカントリーのキッズクラスなどは、エキシビジョンとして一般参加も受け付けているので、ジュニアの腕試しにもぴったりです。
観覧者向けにメーカーやショップ、各団体によるブースも多く立ち並び、グッズや最新情報をゲットすることもできます。
大型イベントということで企業ブースも力を入れるので、MTBファンなら必見のイベントなのです!
近年は日本のMTBフィールドのメッカとも称される、長野県の「富士見パノラマリゾート」が主な開催地になっています。
例年、観覧は無料なのでMTBに興味のある方は、ぜひ全日本MTB選手権へ足を運んでみてはいかがでしょうか?
Red Bull Pump Jam
エクストリームスポーツのなかでも独特なレースを開催したのが、横浜の象の鼻パークで行われたRed Bull Pump Jamです。
エクストリームスポーツは「過激」という要素のほかに、「極端」というのも重要なポイントです。
Red Bull Pump Jamは極端という意味では突出したイベントで、なんと「ペダルを一切漕げない」のがレギュレーション!
MTBとBMXで参加できますが、どちらもチェーンを外し、ギアをフリーにした状態で走行します。
マシンはスタート台を下ることで初速をつけ、コース上のバンプ(こぶ)やコーナーバンクを利用して加速しながらゴールを目指します。
1周60mの細く短いコースに、こまかいアップダウンをあしらったサーキットは、思った以上にテクニカル。
走破するのも一苦労で、加速できずにバランスを崩したり、逆に勢いをつけすぎてコースアウトしてしまうマシンも。
普段、体験しないスタイルなので参加者も四苦八苦!それでも巧みなテクニックで次々に走破していきます。
やはり、こんな曲芸走行はBMXの専門分野。優勝マシンはBMXで、ライダーはなんと16歳の高校生でした。
大人も子供も一緒になって走り、同じレベルで勝負できる。こんな自由な楽しみ方ができるのもMTBやBMXの魅力ですね。
Red Bull Holy Ride
マウンテンバイクといえば、山のなかや土の上を走るだけの自転車。そんな時代はもう終わりです。
近年エクストリームスポーツも興行化し、ショーとして観客を楽しませるイベントが多くなっています。
観客を多く呼ぶためには、足場の悪く険しい山のなかではどうにも具合が悪い。そこで考え出されたのが「街のなかを走るダウンヒルレース」です。
街中にコースを設置し、ときには家のなかを走って飛び出してくるド派手で過激なイベントが大人気になっています。
今回紹介する「Red Bull Holy Ride」も街中を疾走するレースです。
日本で開催されるMTBレースは競技性が高く、海外では話題になりにくいですが、このイベントは別格です。
その理由は、なんと神社仏閣といった歴史ある建造物を背景にMTBが疾走してしまうから!
まさに聖なる地(holy)をMTBで走り抜ける(ride)ということで、日本文化に憧れる海外のMTBファンからの注目も高まっているんです。
これまでの主な開催地は、
- 京都府 石清水八幡宮(2010・2014年)
- 愛媛県 石鎚神社(2011年)
- 大阪府 勝尾寺(2013年)
- 広島県 尾道千光寺山(2016・2017年)
と、由緒正しい神社やお寺がフィールドになっています。
もちろん、歴史的建造物を破損するなど罰あたりなことにならないよう、コースには木造セクションやクッションも敷かれていますが、それでも街中を走るマシンはド迫力!
とくに、鋭い石畳のコースを駆け下りる姿はまさにエクストリーム!
日本のMTBエクストリームイベントとしては定番になりつつあり、今後の継続も予定されています。
一般参加も受け付けているので、神様仏様に自分の走りを観て欲しいライダーは参加も検討してみては?
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。