浅型と深型の焚き火台の違い
焚き火台には、大きく分けて「浅型」「深型」の2種類があります。それぞれの特徴や、メリットとデメリットを見ていきましょう。
浅型
浅型の焚き火台は深さがなく、深型に比べて面積が広いのが特徴です。
メリット
浅型は炭床が低く、薪の操作や火の調節がしやすいタイプです。炭を使えばバーベキュー台と兼用も可能。さらに、炎が焚き火台に隠れにくいため、観賞用としても最適です。コンパクトで収納しやすいので、初めて焚き火台を使う人にもあつかいやすいでしょう。
デメリット
風が強いときは火の粉が舞いやすく、火力が安定しにくいのが難点です。大きな薪をたくさん積み上げると地面に落ちてしまうので、薪のサイズや木の組み方も工夫する必要があります。
薪の組み方については、こちらの記事もチェックしてみてください。
深型
深型の焚き火台は、炭床が深く囲われているのが特徴です。
メリット
高い壁に囲まれた構造により、風の影響を受けず火力が安定します。また、高火力で薪が燃える二次燃焼タイプなら、焚き火のニオイが軽減できる効果も見込めます。深型タイプは、料理を楽しみたい人に向いているでしょう。
デメリット
底が深いので、火の調節がしにくく、炎が高く上がってしまう可能性があります。また、外から炎が見えにくいので、焚き火を眺めながら寛ぎたい人には不向きです。
観賞目的の場合は、壁が耐熱ガラス製のものや、火で模様が浮き出るパンチング構造の焚き火台を選びましょう。
浅型焚き火台を選ぶポイント
浅型焚き火台の選び方のポイントを3つ紹介します。
大きさで選ぶ
まずは焚き火台の大きさに注目しましょう。浅型は面積が広いものが多いので、どこに積載するのか考えておくのも重要なポイントです。目安としては、キャンプ場で売られている一般的な薪(40〜45cm)を、載せられるくらいのサイズが便利です。
なるべく荷物を減らしたい場合は、炭床がメッシュ製の焚き火台が向いているでしょう。
高さで選ぶ
焚き火台は、イスやテーブルの高さにあわせてチョイスしましょう。焚き火台が低すぎると、調理も薪の操作もしにくくなります。手持ちのイスの座面を基準にすると、選びやすくなるでしょう。
なお、キャンプ場で焚き火台を使うときは、焚き火シートを使ってください。万が一、燃えている薪がこぼれても、地面を傷める心配がありません。
焚き火シートのおすすめについては、こちらの記事をチェックしてみてください。
オプションで選ぶ
オプションアイテムが充実している焚き火台もあります。たとえば、三脚を付けるとダッチオーブンを吊り下げられます。キャンプの雰囲気がぐっと盛り上がり、こだわりの料理にも挑戦できるでしょう。
オプションを追加してカスタマイズするのはとても楽しい時間なので、いろいろ迷いながら選んでみてください。
浅型焚き火台おすすめ5選
おすすめの浅型焚火台を5つ紹介します。ぜひ、チェックしてみましょう。
①コールマン「ファイアーディスク」
ビギナー向けの浅型の焚き火台です。重さは約1.6kg、収納時の高さは10cmとコンパクトなところがGOOD。ステンレス製で錆びにくく、お手入れがしやすいので、焚き火台を初めて使う人にもおすすめです。
また、シンプルな見た目ながら、耐荷重は約25kgと、ダッチオーブンもセットできるほど丈夫です。大きな薪をそのまま載せやすい、広めのサイズ感も重宝するでしょう。
脚を広げるだけで簡単に組み立てられるので、設営に時間をかけたくない人に適しています。
②キャプテンスタッグ「ラウンド ファイアベース」
脚を取り付けるだけと組み立てが簡単です。収納バッグが付属しており、持ち運びもラクちん。設営・撤収、さらに積載まで、スムーズにできるよう考えられた商品です。
また、スキレットを載せたり、コーヒーやお酒を保温したりと、何かと便利なゴトクも付いています。別売りの三脚を使うと、ダッチオーブンを吊り下げて焚き火調理も可能です。
ファミリーキャンプからソロキャンプまで、幅広いスタイルに合わせやすいでしょう。
③ユニフレーム「ファイアグリル」
さまざまなオプション品が豊富な焚き火台です。ステンレス製で頑丈な作りなので、少々手荒にあつかっても壊れにくく、耐久性はバツグン。ダッチオーブンや、バーベキューなど、焚き火料理を存分に楽しみたい人にぴったりです。
なお、単体でも十分な焚き火台ですが、オプションを追加してカスタマイズする楽しみ方もあります。オプションの一部と特徴を以下にまとめましたので、参考にしてください。
ファイアグリル ヘビーロストル |
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FGポットハンガー |
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ファイアグリル エンボス鉄板 |
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ファイアグリル フッ素鉄板 |
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④ロゴス「ROSY メッシュファイヤーピット」
約700gと超軽量の焚き火台です。炭床は、メッシュ素材で通気性がよく、燃え残りが少ないのが特徴。焚き火後の片付けが素早くできるのも魅力です。
収納するときは、脚を外してメッシュ部分を折りたたむだけと簡単です。ギアの隙間にサッと入れられる、コンパクトなサイズもポイント。バイクや自転車などのツーリングキャンプや、徒歩キャンパーには有力候補となるでしょう。
⑤ペトロマックス「ファイヤーボウル fs-48 」
スチール製の無骨なフォルムが目を惹くアイテムです。ほぼフラットなボウル形状のため、直火に近いスタイルで焚き火が楽しめます。全部で3サイズの展開があり、サイズ違いをスタッキングすれば、鉄板としても使用可能です。
経年劣化により錆びていきますが、ギアを育てる楽しみを味わえるのがうれしいところ。お手入れをしながら、長く愛用できるアイテムです。
fs-48サイズは約5.5kgと少し重めですが、サイトの近くまで車を乗り入れれば、さほど気にならないでしょう。オートキャンプ場がメインの人は、選択肢のひとつにしてみてください。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。