自分にぴったりの紅葉登山を楽しもう
紅葉山行シリーズのPart3として、今回は『名所も巡りながら、紅葉を楽しむ山行プラン』を提案します。登山と観光をセットにしたスペシャルメニューです。
1泊2日を前提に、登山は軽めの日帰りコースを厳選しました。家族や仲間とのんびり秋の旅を楽しみたい人は必見です。
以下のような山行プランもあるので、ぜひ自分に合った秋山の楽しみ方を見つけて、紅葉を存分にエンジョイしましょう。
【紅葉山行プラン・Part1】本格登山と温泉を満喫!中級〜上級者向けの山3選
【紅葉山行プラン・Part2】ロープウェイでのんびり登山と絶景を堪能するプラン5選
【紅葉山行プラン・Part4】沢登りで紅葉を楽しむ!秋におすすめのルート3選
【北海道】旭岳/日本一早い紅葉と美瑛の美しい光景を巡る旅
ひと足早い紅葉を満喫するなら、北海道の最高峰「旭岳」がおすすめです。大雪山国立公園の北側にあり、大雪山連峰の主峰でもあります。
旭岳の魅力
旭岳では、アイヌ語で「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼ばれる圧巻の紅葉を楽しめます。
ロープウェイを利用して、5合目の1,600m地点まで到着できる便利さも魅力です。日本でも珍しいロープウェイで、森林限界を超えた高山帯まで運行しています。大パノラマで見下ろす紅葉は絶景です。
旭岳の周遊コースは、ロープウェイが到着する姿見駅からスタートします。展望台を経ながら、途中にある2つの夫婦池や、姿見の池は見逃せません。錦秋に染まった木々が池に映りこむ光景に、目を奪われるでしょう。
紅葉時期 | 9月中旬~下旬 |
コース概要 | 姿見の池散策コース |
周遊:約1時間 | |
ロープウェイ「姿見駅」➡第1展望台➡夫婦池➡第4展望台➡姿見の池 | |
問い合わせ先 | 旭岳ビジターセンター 大雪山旭岳ロープウェイ |
旭岳へのアクセス
公共交通機関の場合
JR「旭川駅」~旭川電気軌道「いで湯号」バスで、終点「旭岳」まで約1時間40分
参考:旭川電気軌道|旭岳線
車の場合
JR「旭川駅」~旭岳ロープウェイ駐車場まで約1時間10分
■旭岳ロープウェイ駐車場 駐車台数:150台 駐車料金:500円/日(営業時間内のみ駐車可能) ※ロープウェイ駐車場手前の公営駐車場は、大雪山旭岳ロープウェーの管轄ではありません。 |
参考:大雪山旭岳ロープウェイ「アクセス」
旭岳の周辺の名所
北海道のなかでも、景観が美しい町として知られている美瑛町。旭岳からは車で50分ほどの距離に位置しています。
勢いよく渓流へ流れ落ちる「白ひげの滝」は圧巻。岩の割れ目から滝が流れ落ちる「潜流爆(せんりゅうばく)」にも注目しましょう。
躍動感ある滝を満喫したあとは、透明感ある「白金青い池」にも立ち寄ってみてください。水面にカラマツが映りこむ、神秘的な光景を目に焼きつけて旅を締めくくりましょう。
旭岳の周辺の温泉
「湯本湧駒荘」は、源泉100%の名湯で、5種類の泉質をもっているのが魅力。家族や友達と、心ゆくまで温泉を堪能しましょう。
公式サイト:湯本湧駒荘(日帰り入浴あり)
おすすめプラン | 【1日目】旭岳散策コース~湯本湧駒荘 【2日目】湯本湧駒荘~白ひげの滝~白金青い池 |
北海道の紅葉登山を計画している人は、以下の記事もあわせてご覧ください。
【秋田・岩手・宮城県】栗駒山/名峰群の紅葉と平泉の世界文化遺産
宮城・岩手・秋田の3県に広がる、日本二百名山の一座です。
栗駒山の魅力
神の絨毯と称される紅葉スポットとして有名です。ブナ・ナナカマド・カエデなどの広葉樹が、秋になると色とりどりに染まります。一度は間近で眺めたい光景といえるでしょう。
登山道が9つあり、登山ビギナーから上級者まで楽しめます。山頂から望める、岩手山・早池峰山・鳥海山・月山・蔵王連峰などの名峰群は見逃せません。威風堂々たる東北の眺望を満喫できます。
紅葉時期 | 9月下旬~10月上旬 |
コース概要 | 産沼コース |
往復:約4時間 | |
須川高原温泉登山口➡苔花台➡産沼➡栗駒山頂 参考:宮城県公式Webサイト「栗駒山トレッキングMAP」 |
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問い合わせ先 | 宮城県「栗原地域の観光パンフレット」 栗原市公式観光サイト |
栗駒山へのアクセス
公共交通機関の場合
JR「一関駅」~岩手県交通バスに乗車~終点「須川温泉」まで約1時間30分
車の場合
東北道「一関IC」~須川高原温泉駐車場まで約1時間20分
■須川高原温泉駐車場 駐車台数:250台 駐車料金:無料 ※駐車場は周囲に数か所あり、ビジターセンターやおみやげ店などもそろっています。 |
参考:須川高原温泉「アクセス」
栗駒山の周辺の名所
「中尊寺」は奥州藤原氏ゆかりの寺です。須川高原温泉の駐車場から、車で約1時間ほどの場所にあります。金色堂をはじめ、国宝建造物の宝庫。特別史跡の境内は、ゆっくり散策するのに最適です。
また、平安様式の建築と浄土庭園が美しい「毛越寺」は、歴史好きにおすすめのスポット。紅葉に彩られるシーズンは、ひときわ目を引く名所です。
栗駒山の周辺の温泉
平安時代から愛されている「須川高原温泉」で寛ぎましょう。絶景を眺め、鳥のさえずりに癒される歴史ある名湯です。
公式サイト:須川高原温泉(日帰り入浴あり)
おすすめプラン | 【1日目】栗駒山~須川高原温泉 【2日目】須川高原温泉~中尊寺~毛越寺 |
栗駒山の魅力をもっと知りたい人は、次の記事も参考にしてください
【栃木県】茶臼岳/岩肌を彩る紅葉と九尾のキツネ伝説をたどる!
日本百名山のひとつ、那須岳の主峰です。活火山で、白い噴煙を上げているのが目印。朝日岳や三本槍岳など、那須連峰を一望できる人気の山です。
茶臼岳の魅力
9合目までロープウェイがあるので、登山の経験を問わず紅葉を楽しめます。とくに紅葉シーズン、茶臼岳の麓の姥ヶ平は、絶好の写真スポットです。360度、美しく紅葉した山に囲まれるでしょう。
姥ヶ平は、ロープウェイの山頂駅から牛ケ首を経て、20分ほど下ったところにあります。姥ヶ平の近くのひょうたん池から見上げる茶臼岳と、美しい紅葉のコラボレーションは必見です。
紅葉時期 | 9月下旬~10月上旬 |
コース概要 | 姥ヶ原・三斗小屋温泉コース |
往復:約4時間30分 | |
山麓駅➡山頂駅➡牛ヶ首➡姥ヶ平➡沼ッ原分岐➡三斗小屋温泉 | |
問い合わせ先 | 那須町観光ガイド「トレッキング・ハイキング」 那須ロープウェイ |
茶臼岳へのアクセス
公共交通機関の場合
JR「那須塩原駅」~関東自動車バス「那須ロープウェイ山麓駅」行き乗車、終点まで約70分
車の場合
東北道「那須IC」~那須ロープウェイ駐車場まで約35分
■那須ロープウェイ駐車場 駐車台数:175台 駐車料金:無料 トイレ:なし ※紅葉シーズンは駐車場が混雑するため、周辺の道路が入場待ちで渋滞することもあります。シーズン中の土日前夜は、16時40分~8時まで駐車場が閉鎖されます。 |
参考:那須ロープウェイ「交通のご案内」
茶臼岳の周辺の名所
見どころは、茶臼岳ロープウェイから車で10分ほどのところにある、国の名勝地「殺生石」です。その昔、悪さを繰り返す九尾のキツネが、石に化身したといい伝えられています。独特の硫黄臭が漂う、興味深い場所です。
茶臼岳の周辺の温泉
標高1,300m地点にある「大丸温泉旅館」は、風情ある奥那須に位置しています。落ち着いた雰囲気のなか、リラックスした時間を過ごせるでしょう。
公式サイト:大丸温泉旅館(日帰り入浴あり)
おすすめプラン | 【1日目】茶臼岳~大丸温泉旅館 【2日目】大丸温泉旅館~殺生石~那須町周遊 |
【三重県】御在所岳/紅葉狩りとお伊勢参りで日本の伝統を体感!
御在所岳には、花崗岩が浸食された奇岩と、鉄塔の高さ日本一を誇るロープウェイがあります。車窓から眼下に広がる絶景を堪能しましょう。
御在所岳の魅力
さまざまな植物に出会え、紅葉のコントラストが楽しめる山です。とくに、ドウダンツツジ・カエデ・モミジが秋色に染まる景色が美しく、見応えがあります。
紅葉時期 | 10月中旬~11月中旬 |
コース概要 | 中道コース |
往路:約7時間30分 | |
中道登山口➡オバレ石➡山上公園➡山頂➡ロープウェイ | |
問い合わせ先 | 菰野町観光協会「登山マップ」 御在所ロープウェイ |
御在所岳へのアクセス
公共交通機関の場合
近鉄「湯の山温泉駅」~三重交通バス「湯の山温泉・御在所ロープウェイ前」まで約10分
車の場合
新名神「菰野IC」~約10分
■御在所ロープウェイ駐車場 駐車台数:約250台 駐車料金:有料(1,000円) ※駐車場料金は自動精算機払いで、おつりは出ません。 |
参考:御在所ロープウェイ「アクセス」
御在所岳の周辺の名所
三重県を訪れたなら、ぜひとも立ち寄りたいのが「伊勢神宮」です。御在所岳から、車で1時間30分のところにあります。内宮・外宮の2つのお宮をまわって、歴史ある建築物や周辺の自然を満喫しながら、神聖な気持ちでお参りしましょう。
また、おかげ横丁の「赤福本店」に立ち寄って、名物の赤福を食べながらひと息つくのもイチオシです。
御在所岳の周辺の温泉
べっぴんの湯として知られている湯の山温泉郷。山頂からロープウェイで到着できる、利便性のよい温泉です。
公式サイト:ホテル湯の本
おすすめプラン | 【1日目】御在所~湯の山温泉 【2日目】湯の山温泉~伊勢神宮~おかげ横丁 ※御在所~伊勢神宮まで、車で約1時間30分 |
【鳥取県】大山/西日本を代表する名峰と国宝松江城を散策
「東の富士山、西の大山」と称される名峰で、標高1,709メートルの弥山が、現在の頂上です。天候がよければ、弓ヶ浜半島や米子平野、さらに島根半島まで見渡せるでしょう。
大山の魅力
北壁からつづく尾根から、裾野に向かって華やかに彩られる紅葉は、まさに見事の一言です。登山ルートはいくつかありますが、紅葉狩りなら大山元谷散策コースが向いています。秋の清々しい空気を感じながら、気持ちよくハイキングが楽しめるでしょう。
紅葉時期 | 10月上旬~11月上旬 |
コース概要 | 大山元谷散策コース |
往路:約2時間 | |
大山ナショナルパークセンター➡大神山神社奥宮➡大堰堤 | |
問い合わせ先 | 鳥取大山観光ガイド「大山登山」 |
大山へのアクセス
公共交通機関の場合
JR「米子駅」~日本交通バス「大山寺行き(下り)」に乗車、約50分
車の場合
米子道「米子IC」下車~約15分
■大山駐車場(呼称はいくつかあり、博労座駐車場・大山寺駐車場・県営大山第1駐車場など) 駐車台数:600台 駐車料金:無料(スキー場営業期間は有料) トイレ:あり |
参考:鳥取大山観光ガイド「鳥取・大山へのアクセス」
大山の周辺の名所
大山から車で約1時間、隣県の島根県にある「松江城」は見どころが満載です。国宝に指定されている天守は、最盛期の城郭そのものといえるでしょう。ぜひ風格ある姿を堪能してください。
大山の周辺の温泉
目の前に日本海を望める客室が自慢の「皆生温泉菊乃家」。美肌の湯で登山の疲れを癒しましょう。新鮮な海の幸で作られた料理で、至福のひとときを過ごせます。エネルギーチャージするのにぴったりの温泉です。
公式サイト:皆生温泉菊乃家
おすすめプラン | 【1日目】大山~皆生温泉菊乃家 ※大山~皆生温泉:車で約30分 【2日目】皆生温泉菊乃家~松江城 ※皆生温泉菊乃家~松江城:車で約1時間弱 |
鳥取県の大山の情報は、下記の記事もチェックしてみましょう。
【登山体験記】鳥取県・大山のおすすめルートや行程のポイント
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。