アイナメはそれほど神経質ではないので、コツさえつかめば、釣果が期待できる魚です。今回は、アイナメを釣る際のコツを、釣り方別に紹介。ワームやルアーで釣る方法のほかに、ショア・オフショアで餌釣りをするときのコツも含めて、詳しく説明します。
【ワームでの釣り方のコツ】ポピュラーで難易度が低い
まずは、ワームを使ったアイナメ釣りのコツについて説明します。
適したワームを選ぼう
アイナメが好むワームを選びます。基本的には、アイナメがふだん口にしている、エビなどの甲殻類を模したワームがおすすめです。アイナメを視覚的に強く誘惑するでしょう。
また、市販されている釣り用の集魚液で、ワームに匂いをつけることも可能です。匂いでアイナメを誘惑し、ヒット率を高められますよ。
エビの動きに似せたアクションをしよう
エビを模したアクションをすることで、アイナメの気を引けます。エビは通常、後ろ向きに規則的に動くのが特徴。エビのアクションをできるだけ忠実に真似ることで、ヒット率を高められるでしょう。
【ルアーでの釣り方のコツ】エサ不要だがやや難しい
ハードルアーでのアイナメ釣りは、餌が不要な点では便利。しかし、餌釣りに比べれば、難易度が高くなる釣りです。
ハードルアーで釣ろう
ハードルアーを使用したアイナメ釣りでは、小魚を模したミノーやメタルジグが主に使用されます。
「ミノー」遠投不要なのでアイナメ釣りにうってつけ
重量が軽くてあまり飛ばないミノーは、堤防の際や近くの磯場を狙うアイナメ釣りに最適なルアー。アクションは、アイナメの潜む底付近や堤防、磯場の際部分をただ巻きで大丈夫です。ときどき、トゥイッチングなどのアクションを加え、アイナメにアピールしましょう。
「メタルジグ」遠くのポイントも狙えるルアー
メタルジグは重量があって遠投できるため、遠くのポイントを狙う場合に効果的です。また、小型のメタルジグはミノーと同様に、足元や近場を狙う際にも活躍します。ミノーと同じく、ときおり竿先をあおったり、早巻きしたりすることで、動きに変化をつけましょう。
使うルアーに似せたアクションをしよう
自分が使用するルアーの形状に合ったアクションをすることが大切です。たとえば、青魚を模したルアーなら、青魚と同じようなアクションを心がけることで、不自然さがなくなりますよ。その結果、警戒心を緩めたアイナメのヒット率が高まるでしょう。
【岸（ショア）からの餌釣りのコツ】初心者でも釣果が出やすい
岸（ショア）からの餌釣りは、最も簡単なアイナメの釣り方です。初心者は、まずは岸からの餌釣りを始めてみるとよいでしょう。
アイナメが好む活きエビを用意しよう
堤防の際を狙うなら、活きエビを使うのがよいでしょう。活きエビはサイズが小さいため、アイナメは一気に吸い込めます。もし活きエビが手に入らない場合は、ゴカイ類でも大丈夫ですよ。
投げ釣りの場合は、身の固い青イソメや、本虫などのゴカイ類のほうが適しています。
基本は放置でOK！ときどき餌を動かそう
活き餌の場合、勝手に動くので、そのまま放置していても問題はありません。アタリがない場合は、竿先をあおって餌を動かすことで、アイナメの気を引く効果が期待できます。
早合わせに注意しよう
アイナメ釣りでは、餌をしっかりと食い込むのを待ってから、合わせを入れるようにしましょう。
とくに、ゴカイ類のような長い餌の場合、アイナメは一気に食い込みません。何度かアタックしてから餌を飲み込みます。そのため、軽いアタリで合わせると、アイナメの口に針がかかりにくいでしょう。
【船（オフショア）からの餌釣りのコツ】大型が狙えて数も出る
船からのアイナメ釣りは、とくに東北地方で盛んに行われています。魚影が濃くて、大物が潜むポイントを狙えるため、数と型の両方が期待できる釣り方です。
餌はゴカイ類を用意しよう
船からのアイナメ釣りの餌は、青イソメなどのゴカイ類を使うのが一般的です。そのほかには、活きたエビやイカナゴなどを使うこともあります。
餌を動かしてアイナメの気を引こう
船釣りの場合も、ときおり餌を動かしましょう。餌を動かすことでアイナメの気を引き、釣果アップに結びつきますよ。
一呼吸おいて焦らずに合わせよう
岸からの餌釣りと同じく、早合わせは禁物です。前兆の小さなアタリを観察し、しっかり食い込ませてから合わせを入れましょう。結果として、空振りやバラシを減らせますよ。
北海道や東北、北関東地方といった寒い地域でとくに盛んなアイナメ釣り。しかし、実は関東・東海・西日本でも十分に楽しめる釣りです。初心者は餌釣りから始めてみるとよいでしょう。餌釣りでアイナメのクセや釣り方をマスターしたら、ルアー釣りにチャレンジするのもおすすめです。それほど難しくない釣りなので、釣り情報などをしっかりチェックして、よいポイントを探ってみてくださいね。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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