海辺に出没する虫って?
夏の海辺には、想像以上に様々な虫が潜んでいます。
その中でも、バーベキューやキャンプをする際に気を付けてほしいのが、蚊、ブヨ(ブユ・ブト)、そしてヌカカです。
蚊は、いたるところに出没する嫌われ者。
独特のモスキート音が聞こえたと思ったら、いつの間にか腕に吸い付いています。
ブヨは皮膚を噛み切り吸血するため、チクッとした痛みととも患部の出血が起こり、後になって痒みが出てきます。
さらに、ヌカカというのはとっても厄介者で、刺された時はそれほど痒くなく気付かないこともあり、翌日になって腫れだし、痒みや痛みの症状が一週間以上続くこともあります。
どんな対策をすれば防げるの?
もっとも簡単で効果的な方法の一つは、虫刺されから身を守るため、できる限り肌を露出しないこと。
長袖・長ズボンを履き、首回りや足首などもしっかり覆い、虫に狙われないように気を付けます。
蚊の場合は、汗のにおいに寄って来るので、気づいた時にこまめに拭き取るようにしましょう。
また、服の色にも注意しましょう。
多くの虫は黒・紺色などの暗めの色に目掛けて飛んでいきます。
白、赤、黄色などの明るい色や薄い色の服や帽子をチョイスすると目立ちにくくなります。
また、最近では虫を寄せ付けない加工を施したアウトドア用のパーカーやズボンなどもあるので、そういった商品も上手に使うとよいでしょう。
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夏なのに長袖や長ズボンは暑い!熱中症も心配という人は、虫除けスプレーをしっかりと活用しましょう。
ディートという成分の入った市販の虫除けスプレーを選べば、比較的虫が寄り付きにくくなります。
しかし、ディートは直接肌につけるには刺激が強いので、より安全なものを使いたいという場合は、手作りの虫除けスプレーはいかがでしょうか。
蚊除け効果の高い精油(エッセンシャルオイル)の「シトロネラ」や「ペパーミント」「ユーカリ」などを数滴と、エタノール(無水または消毒用)と精製水をスプレー容器に入れて混ぜるだけで簡単に完成します。
揮発成分が害虫を遠ざけつつ、アロマの良い香りも楽しめて一石二鳥です。
ブヨやヌカカには、「ハッカ油」を使用したスプレーを使うと大変効果的なので、ぜひ携行品の一つに。
匂いが薄くなってきたら、繰り返しスプレーしておくと安心です。
また、テントの中でも一工夫を。
室内用の虫除けスプレーをワンプッシュしておくと、夜中に蚊に睡眠を邪魔されることもないでしょう。
さらに、出入り口がメッシュタイプのテントを使用すれば、虫の侵入を防ぐ上に、テント内に風が通り寝苦しさを感じずに安眠できるのでオススメです。
海辺でバーベキューなどをする際は、あまり身体を動かさないため、害虫から狙われやすい状態と言えます。
昔ながらの蚊取り線香を足元に焚いておくと、蚊に対して忌避効果があり寄り付きにくくなります。
匂いが気になる方は、電池式の蚊取りを活用しましょう。
それでも刺されてしまったら
長袖・長ズボンで、全身にアロマの入った虫除けスプレーをかけ、蚊取り線香を焚き、テントの中でもしっかり防虫したにもかかわらず、そこはやはり野外。
色々対策を講じても、ちょっとした隙をつかれて虫に刺されてしまうこともあります。
痒みや痛み、発疹など何かしらの症状に気付いたら、できる限りすぐに応急処置を施してください。
まずは、患部をきれいな水でよく洗い流します。
その後、冷たい水や氷水でしばらく患部を冷やし、炎症が治まるのを待ちましょう。
水を凍らせたペットボトルを数本用意しておくと、水で患部を洗ったり、氷で冷やしたりできるので便利です。
蚊の場合は、ムヒやキンカンなどの塗り薬を擦り込んでおくと、早く落ち着きます。
しかし、ブヨやヌカカの場合は、より大変激しい痛みが伴います。
早く気付いた場合は、ポイズンリムーバーで患部の毒を吸い出しておくとあまり腫れずに済みます。
しばらくたってしまった場合は、病院でステロイド系の軟膏を処方してもらい塗布するようにして下さい。
つい爪で引っ掻いてしまいたくなりますが、雑菌が入って皮膚の炎症が悪化し、更に腫れがひどくなる可能性もあるため、できるだけ触らないように気を付けましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。