登山装備を軽量化する準備
登山装備を軽量化し楽しく山に登る事を、UL(ウルトラライト)ハイクと呼びます。
ここではULハイクのための前準備を説明します。
一つひとつの重量を計る
登山装備は1つずつ丁寧に計量していきましょう。
計測が終わったら、まずは以下の例のようにカテゴリー分けします。
- 衣類(登山用ウェア)
- 食料
- 調理器具
- テント泊装備
- ファーストエイドセット
- 日焼け止めなどの小物類
カテゴリー分けが終わったら、どれが一番重量があるのかや点数が多いかをチェックしていきます。
細かくチェックし、軽量化の優先度を決めましょう。
重量を減らす上で注意したいのが、レインウェアやファーストエイドセット(救急セット)です。
安全に関わる装備のため、重量を減らしてしまうと危険に繋がります。
トラブル対応できるよう最低限の装備は残しつつ、他の部分で軽量化していきましょう。
ザックに詰める順番を変える
直接的に軽量化するわけではありませんが、ザックの重心をコントロールする事で快適さが変わってきます。
具体的な詰め方は、まずザックの一番下には着替えなど、あまり使わない物を詰めましょう。
次にザックの中央部分に、水や調理器具など重い物を入れます。
最後に行動食やファーストエイドセットなど、軽量で取り出しやすいと便利な物を入れて完成です。
以上のようにパッキングすると、重心が中央に寄るため安定し、数値以上にザックが軽く感じられるでしょう。
軽量化するためのポイント
ULハイクは登山に必要不可欠な技術です。
この項目では荷物を軽くするための具体的な方法を紹介します。
兼用できる装備を探す
登山で絶対に必要な装備は軽くしづらいと思われがちですが、他の装備と兼用する事で大幅に軽量化できます。
例えばザックの中でかさばりやすいレインウェアは、防寒具のアウターレイヤーと兼用できます。
他にも、照明道具はヘッドライトで統一、テント泊装備ならサックを枕にするなど、アイディア次第で軽量化は可能です。
不要な物を置いていく
登山装備は安全を保持するために、さまざまな物を持っていきますが、中には不要なケースもあります。
特に注意したいのが衣類です。
防寒具はもちろん必要ですが、着替え用のシャツや、役割が被っている防寒具などを必要以上に入れている場合も少なくありません。
登山する山の気象条件を確認し、アウターレイヤー・ミドルレイヤー・ベースレイヤーと分け、必要最低限の物を持っていきましょう。
小物類も1~2回分で事足りるのなら、丸ごと持っていかず小分けし、パックなどに詰め直してしまうのもおすすめです。
食料を軽量化する
調理をする場合は、水や材料もパッキングするため、より荷物が重くなります。
そこで役に立つのがフリーズドライやアルファ米などの加工食品です。
お湯をいれるだけで調理が完了するため、簡単に材料の軽量化ができます。
装備を軽い物に買い替える
コストがかかってしまいますが、登山装備を買い換えてしまうのも1つの軽量化方法です。
軽量の物は値段が高いため、つい安い物を手にとってしまいますが、登山を続けていくならワンランク上の物を買う方がおすすめ。
安全をお金で買えると考えれば、意外と安く感じられるはずです。
登山装備を軽量化するのにおすすめの商品
軽量化を目指すのなら、装備の入れ替えは大切です。
ワンポイント買い換えるだけでも、荷物を軽くできます。
マーモット1000イーズダウンジャケット
ダウンに定評のある「マーモット」の製品です。
1,000FPの保温力を保ちながら、耐久性・撥水性に優れているため、汗や水滴に対して効果を発揮してくれます。
羽毛は最高級のホワイトグースダウン。
特殊な撥水加工がされているため、突然の雨で濡れても乾きやすくなっています。
コンパクトに畳めるうえに、約250gと軽量のため携帯用の防寒具としておすすめです。
プロモンテ シングルウォールアルパインテント
日本のメーカー「プロモンテ」の国産テントです。
総重量1,190gと超軽量でありながら、独自技術が使われた通気性の高い素材が使われているため、快適さに定評があります。
自立型のポールによって短時間で組み立てやすく、結露を防ぎながら防水性にも優れています。
イスカ エア180x
日本製シュラフメーカー「イスカ」のとてもコンパクトな製品です。
180xは最低使用温度8度のため、寒くない時期専用となりますが、約180gとシュラフの中でもトップクラスの軽量さ。
イスカエアシリーズはラインナップが豊富なため、登る山に合わせて商品を選べるのも魅力的です。
尾西食品アルファ米セット
アルファ米を開発したメーカーの食品で、非常食にも使える優れ物です。
白飯の他にわかめご飯やチキンライスなど、和洋取りそろえた品ぞろえが食欲を誘います。
お湯を使用すれば15分で完成する簡潔さが登山向きです。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。