ここ数年で注目集まっているショートボードのツインフィン。世界中でトライフィンが一般的に浸透した中では、色褪せたイメージだったツインフィンが、なぜ今またこんなに流行っているのか?流行の背景とオススメボードやフィンをご紹介します。

そもそもツインフィンとは

サーフボードのフィンは1枚(シングル)、2枚(ツイン)、2枚(トライまたはスラスター)、4枚(クアッド)など様々なセッティングが存在します。

ツインフィンはシングルフィンよりも軽快で、トライフィンよりも抵抗のないスピード感が得られるとされてます。70年代~80年代にブームになり、それ以降90年代になるとトライフィンブームによってツインフィンはアンダーグラウンドな存在となります。

しかし近年、ツインフィンなどがオルタナティブな存在としてブームとなってきているのです。

 

現在のツインフィン流行背景

ツインフィン

急激ではないものの少しずつ広がっているツインフィンブーム。

なぜ世界中でいまツインフィンがブームになっているのか?その流行の背景にはいくつか要因がありました。

パフォーマンストライフィン開発の末

コンテストで選手が使用するパフォーマンス性能が高いボードは、細身で薄くロッカーがあるデザインです。

このデザインは年々少しずつ改良されてはいるものの大きな変化しにくいため代わり映えしにくく、一般サーファーが乗りこなすにはある程度のスキルが必要というデメリットがありました。

そのため近年はどのボードブランドも、一般サーファーが乗りやすいユーザーフレンドリーなコンセプトのボードの開発にシフトしてきています。

その過程でツインフィンが新たに見直されることになったのです。

ツインフィンのメディアでの露出

ボードブランドのツインフィン着目に合わせて、様々なサーフィンメディアもツインフィンの上手に乗りこなすスタイリッシュなフリーサーファーをフィーチャーするコンテンツも増えてきました。

数年前にリリースされたDVD『FISH』はフィッシュボードの歴史を振り返りながら改めて見直すきっかけになり話題になりました。

また著名なフリーサーファー、タイラー・ウォーレン、アッシャー・ペイシー、チパ・ウィルソン、マット・メオラなどがサーフトリップにツインフィンだけを持っていく内容のこちらの動画も必見です。

この動画を見てもわかるようにツインフィンが、ひと昔前の重たい乗り味ではなくモダンなサーフィンと融合して進化しているのがわかります。

ツインフィン流行にはコロナ禍の影響も

筆者は今回のコロナ禍によってツインフィンブームは更に加速したと考えています。

世界中のパンデミックによる影響でスポーツ興行はイベント開催ができず、サーフィン業界もハイパフォーマンスな競技を見る機会もなくなりました。

そのため、競技仕様のトライフィン以外のボード選択肢が注目されるきっかけになったと考えられます。

また渡航制限もあり、良い波を求めてトリップしていたサーファー達が地元のアベレージコンディションをいかに楽しむかという事を求めだしたのもツインフィンブームにプラスに働いたのでしょう。

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Greenfield編集部

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