ワカサギ釣りの朝は早い
ワカサギは朝イチがよく釣れるというのが定石らしく、船宿もだいたい6時くらいから営業しています。
私は宮城県に住んでいるので、桧原湖に6時に着くには午前3時に出発しなければいけませんでした。
真夜中の東北自動車道をひた走り、福島西ICを降りると、あたり一面雪の壁。お隣の県なのにこんなにも積雪量ってちがうのね・・・と、気温を見ると−7度!そりゃ湖も凍ります。
桧原湖の最寄りのコンビニに寄ったら、朝6時だというのに店内は人で溢れかえってました。スキー客かな?と思っていたんですが、どうやらみなさんワカサギ目当てのようです。
コンビニで、ワカサギ釣りの仕掛け(しかも種類豊富)やOD缶などが売られていたのには驚きました。
外は凍てつく寒さなのに、店内は釣り人のなんだかものすごい熱気でムンムン。あれ、もしかして私たち、お呼びでない感じ・・・?と、若干不安に(笑)。
受付
今回お世話になったのは、桧原湖西湖畔オートキャンプ場さん。こちらが受付です。
ワカサギ釣りといえば穴をあけるところからやるイメージがありますが、氷上テントは思ってる以上に寒くてツラいと聞いたので、まず最初はレンタル小屋でやってみることにしました。
インターネットや電話で予約ができますが、小屋の数に限りがあるので、週末は早めに抑えておいた方がいいですよ。
小屋のレンタル料は6人用で13,000円、釣り券代が1人700円なので、4人で割ると1人あたり4,000円ほどで利用できました。
貸し切りじゃない大きなドーム船でも1人3,300円ほどかかるので、4人以上なら貸し切りの方が周りを気にせず楽しめると思います。
道具は持参したので料金はかかりませんでしたが、貸竿の場合は、仕掛けとエサ付きで別途1,500円かかるようです。
受付を済ませたら、さっそく釣り場へGO!
桧原湖に立つ
受付ロッジから釣り場までは、車で5分ほど。進んで行くと、車が数台路駐してあり、その横に細い雪の道が・・・・。まさか、これが入口ですか・・・?
「けっこう滑るから気をつけてね〜」と言われビビリながら雪の階段を上ると、一気に視界が開け、素晴らしい景色が広がりました。
テンションが上がりながらも、斜面を降りるのはちょっと怖かったです。(一応階段になっているけれど。)普段履きのショートブーツで行ったことを後悔。
滑りにくいスノーブーツが必要ですね。小屋はすぐそこです。
一番乗りだったので、好きな小屋選んでいいよ〜言われ、末広がりで縁起のよさそうな8番にしました。心配だったトイレも近くにあって一安心。
簡易トイレですが、一応洋式です。
小屋は暖かくて快適
中はこんな感じで、あらかじめ中央に穴が開いています。
荷物を置く棚がある小屋と、ない小屋があるらしいので、選べるなら棚付きの小屋がおすすめです。
スタッフさんが石油ストーブを付けてくれていたおかげで、着いた時点でとっても暖か。
備え付けのクッションマットを敷いて、座るスペースを確保します。これ、最初はいいんですが、長時間になると足がしびれるし、腰も痛くなってきます・・・。
今度来るときは小さい折りたたみ椅子と、テーブルを持ってこようと思いました。ここまできたら、いよいよ仕掛けの準備です。
初めてのワカサギタックル
今回はワカサギ経験豊富な先輩から、タックルをお借りしました。
使用したリールはシマノの電動リールワカサギマチック DDM-T、穂先はバリバスの平たいやつ(名称を失念しました)です。
初めて電動リールを使ったので、使い方が分からず戸惑いましたが、慣れれば簡単でした。こちらのリールは、棚をセットすると自動で止まってくれるので、とっても便利。
ボトムにセットしておけば、あとは魚探を見ながら上げたり下げたりするだけです。
仕掛けはどれがいいのかよくわからず、当てずっぽうでこちらにしました。仕掛けの先にオモリをつけて、その下にもう1つ針をつけます。エサは赤サシ。
普段はフライで釣っているので、生きたエサを触るのにはちょっと抵抗が・・・。しかし、この赤虫セッターがあったので触らなくても大丈夫でした!
助かった〜♪これで赤サシを掴んで、左側と右側から1本ずつ針を通し、真ん中をハサミで切ると、ちょうど良い大きさのエサを2コつけられます。
赤サシをちょん切ると白いエキスが出てくるのですが、それが魚を寄せるんだそうです。
なかなか釣れない
手こずりながらも準備をして、やっと穴へ投入。トントンと、リールで台をたたくようにして動かし、ワカサギを誘います。しかし、待てど暮らせどアタリがこない・・・。
あれ?これ、もしかしてめっちゃきびしい?と思っていたら、ワカサギ先輩が1匹目をゲット!他のみんなも1匹ずつ釣っていく。
私だけ釣れなくて焦りました・・・。魚探に群れらしきものは映っているのに、全然食ってくれません。もしくは、食ってるのに気づいてないのかも。
ワカサギのアタリは本当に微妙すぎて、かすかな穂先の動きを見逃すと釣れないんです。全神経を集中し、絶妙に穂先が動いた(ような気がした)ので合わせてみる。
半信半疑でリールを巻く。そして・・・
ヤッター!!!やっとのことで、1匹目ゲット!どんなに小さい魚でも、やっぱり釣れると嬉しいものですね♪
しかし、その後も魚たちの沈黙は続く・・・。
釣果はいかに
想像では、バケツいっぱい釣って、お昼くらいには切り上げて、温泉でも入って帰りましょ、なんて思ってたのですが、はっきり言ってそれどころではありませんでした。
結局、朝7時から昼の3時まで目一杯やって、4匹ぽっち・・・・1匹目を釣った後は、何となくアタリの感覚が掴めた気がしたのですが、惨敗です。
一番釣れたワカサギ先輩でも20匹程と、かなりきびしい1日でした。この日は他の小屋も釣れてなかったみたいです。これは絶対にリベンジしに来なければ・・・・。
ワカサギ釣りは、思ってたより楽じゃない
もっと食い気のある群れに当たっていれば違った印象だったかもしれませんが、ワカサギ釣りはものすごい集中力を要する釣りだってことが分かりました。
今回は断食でもしてるのかってほど食ってくれない魚たちでしたが、その理由も私には分かりません。しかし、釣れない中でも釣果に差がでるのは、運じゃなくてテクニックが必要なんだってことも分かりました。
観光レジャーと完全にあなどっていたけど、実は奥が深いワカサギ釣り・・・。これは確かにハマります。朝のコンビニで感じた釣り人たちの異様な熱気も今なら納得できます(笑)。
今回は残念な結果だったけど、来年はたくさん釣るぞ〜!と、磐梯山に誓ったのでした。
公式サイト 桧原湖西湖畔オートキャンプ場
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。