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どんなに高いナイフでも、使うと切れ味が悪くなり放っておくと劣化します。切れ味が悪くなれば専門家に預ける方もいるかもしれませんが、ナイフは使用後の手入れが肝心なのです。わかりやすく写真付きでモーラナイフコンパニオンの研ぎ方をレクチャーします。

ナイフの種類を知る

モーラナイフ 研ぎ方

ナイフにはさまざまな形状の刃があり、その形により用途が変わってきます。

たとえば、皆さんが持たれているモーラナイフのコンパニオン。このナイフは「スカンジグラインド」という形で、薪割りやフェザースティックをするのに向いています。

研ぎやすい形状でもあるため、初めてのナイフにはもってこいのナイフです。

もう1つ有名どころのナイフといえば「OPINEL(オピネル)ナイフ」があります。

こちらのナイフはモーラナイフと比べてかなり薄くなっていて。フラットグラインドという形状で、多くのシースナイフに用いられている形です。

他にもコンベックスやホローグラインドといった形状があり、それぞれに良し悪しがあり研ぎ方もまったく変わってきます。

 

モーラナイフの研ぎ方の注意点

モーラナイフ 研ぎ方

ナイフにいろいろな形状があるということは、研ぎ方もそれぞれにあるということ。すべてを同じ研ぎ方にすると、あっという間にナマクラのでき上がりです。

皆さんが持たれているモーラナイフは、他のナイフの形状に比べて比較的研ぎやすい形状になっています。

ですので使用後、最低でも2、3回使用したら研いで手入れをするようにしましょう!

ただし、モーラナイフのエルドリスに関しては研ぎ方が違うのでこちらの研ぎ方は参考にしないようにしてください。特殊な形をしているため、同じ研ぎ方をすると切れなくなります。

また、手入れをおこたって刃こぼれが深くなると手入れが大変になり、さらには無理してバトニングをすると折れる危険があります。

モーラナイフを研ぐために必要な道具

モーラナイフ 研ぎ方

 実際にモーラナイフを研ぐにあたって必要な物が以下の3つです。

  • 砥石♯1000
  • バケツ

モーラナイフに使用する砥石について

砥石には荒砥石・中砥石・仕上げ砥石の3種類があります。

砥石のパッケージには「粒子:(数字)」といった表記があり、こちらも上の3種類をさらに細かく表示したものになります。

今回はこの中から「中砥石」に分類する♯1000の砥石を使用します。

刃の黒幕 オレンジ 中砥 #1000
刃の黒幕 オレンジ 中砥 #1000

砥石を使用する際は必ず水に5~10分程、砥石全体を水につけるようにしてください。

水に砥石を付けることで滑りをよくし研ぎやすくなり、効率良く研ぐことができます。

水につけずに行うと研ぎにくいだけでなくナイフと砥石どちらも悪くするのでこの工程は省いてはいけません。

 

砥石を準備

※上の動画では『砥石の準備』がカットされているのでご注意ください。

  1. 10分程、砥石全体を水につける
  2. 砥石を拭かずに、台に置く

砥石は多少濡れていないと作業に支障が出るため、どうしても気になる方は研ぐ面以外を拭くようにしてください。

砥石によってはスプレーをかけるだけで使用できるタイプの砥石もありますので、参考程度にお願いします。

モーラナイフを研ぐ際の注意点

ここからは実際に研ぐ手順に入りますが、研ぐ前に2つの注意点に気を付けて下さい。

  • 水をかけ続けながら作業はしない
  • 押し付けるように研がず、ナイフを支える程度の力で研ぐ

ナイフを研いでいると付着している水が濁ってきます。その水こそがナイフを研ぐ粒子の水です。

ですので、砥石が乾燥しないように水をかけたり手で伸ばしたりする分には構いませんが、決して水をかけ続けながらの作業はしないようにしましょう。

モーラナイフの角度を調整した研ぎ方

1.ナイフの角度調節

モーラナイフ 研ぎ方コンパニオンナイフの角度が変わって斜面になっている部分を砥石に沿わすようにしましょう。

2.軽い力で押す

モーラナイフ 研ぎ方

刃のついている方向に押し出すようにして軽く押しましょう。

3.カーブを描くように

モーラナイフ 研ぎ方刃の角度が変わっている部分に沿うように、カーブを描きながらナイフを研ぎましょう。

先の部分のカーブに沿わせるように研がないと先端が切れなくなります

1~3の様にして逆側の面は手前に引くように研いでください。

手順にして書くと簡単にそうに見えますが、手を切るといったことも起こりえますので集中して作業をしてください。

また、研いでいる最中に砥石がずれる場合は、砥石の下面に100均のゴムマットを引くと作業がしやすくなります。

研ぎ終わったら水でしっかり洗い拭いて、錆びないよう保管をしましょう。

今回は基本的な研ぎ方をレクチャーしましたが、一人ひとりナイフの使い方にはクセがあるため研ぎ方も自分で研究していくことが大切です。使って考えアレンジする。ナイフはブッシュクラフトにおいて相棒のような存在なので手入れは欠かさず行いましょう。

ライター

Greenfield編集部

自然と向き合い、環境に配慮しながらアウトドアスポーツを楽しむ人に向け、自分や周囲のウェルビーイングの向上につながる情報をお届けします。