フレキシタリアンとは
フレキシタリアンとは、英語で「柔軟な」を意味するフレキシブルに、ベジタリアンなどの「○○タリアン」をつけた造語です。
お肉やお魚を完全に食生活から排除したヴィーガンやベジタリアンとは違い、野菜中心の食生活をしつつ、ときどきお肉やお魚も食べるという、比較的ゆるい菜食スタイルのことをいいます。
別名をセミ・ベジタリアンといいますが、ベジタリアンと混同されないように、フレキシタリアンというのが一般的な呼び方です。
フレキシタリアンを取り入れるメリットとは
フレキシタリアンを実践するメリットはいろいろあります。
なかでもヴィーガンやベジタリアンに比べると始めやすく、食生活を大幅に変える必要がないことが大きな魅力で、ベジタリアンやヴィーガンへのファーストステップとして取り入れるひとも多いようです。
ストレスなく続けられる
フレキシタリアンであれば、週末に友人と集まるときなどにはお肉やお魚を食べ、普段は野菜中心の食生活を送るというスタイルも可能で、無理せずに生活に取り入れることができます。
週に何日までお肉を食べてはダメ、という決まりもないため、食べたいときにはお肉やお魚を食べることができるのは大きなメリットといえるでしょう。
お肉も食べながら実践できる“ゆるベジ”
フレキシタリアンなら、好きなタイミングでお肉やお魚を食べることができるので、ゆるいスタイルでベジタリアンを取り入れることが出来ます。
自分のライフスタイルに合わせて可能な範囲で菜食の日を設けたり、逆に、毎日の生活は野菜を中心にとした、ベジタリアンをベースにするなど、ストレスを感じることなく健康に良い食生活を実践することができます。
環境保全にも協力できる
フレキシタリアンを選択するひとの動機のひとつに、環境問題があります。
例えばわたしたちが食べるお肉を生産する畜産は、流通に使うトラックや工場の排出する温室効果ガスをともなうもののひとつでもあります。
飼料を生産するために行っている森林破壊についても、自分が食べるお肉を減らすことで、畜産そのものの量を減らし、ひいては環境破壊を防ぐお手伝いができるのです。
動物愛護につながる
もともとベジタリアンやヴィーガンを始める動機づけのひとつに動物愛護があります。
たとえば、牧草地で育った牛や、ひら飼いで飼われている鶏など、自然の中でのびのびと育った動物を食べて、工場化した場所で飼われた動物は食べないといったフレキシタリアンもいます。
さまざまな動物の命を大切に思うからこそうまれる選択肢のひとつといえるかもしれません。
ミートフリーマンデーとはどんな日?
ミートフリーマンデーとは、元ビートルズのポール・マッカートニーが、娘のステラ・マッカートニーとともに2009年から提唱しているキャンペーンで、「月曜日はお肉なしで過ごしましょう」というものです。
日本でも注目をあつめたこのキャンペーンは、フレキシタリアンを試すきっかけつくりにもなっています。
お肉やお魚を食べずに過ごす生活をしたことのないひとにとって、いきなりフレキシタリアンというのはハードルが高いかもしれません。
しかし、週に1度の月曜日だけであれば、今日はベジタリアンメニューにしてみよう!と気軽に実践できることは魅力です。
実際に取り入れてみて、ベジタリアンの食事が意外と美味しいことに気がつくことで、フレキシタリアンになる人もふえてきているようです。
また、現在では多くの海外セレブがこのキャンペーンを支持していおり、その影響も大きいといえるでしょう。
ヴィーガンとフレキシタリアンの違い
フレキシタリアンとヴィーガンの大きな違いは、お肉やお魚など、動物性の食品を食べるかどうかという点です。
乳製品やたまご、はちみつなども食べない厳しい決まりのあるヴィーガンと比べて、フレキシタリアンはできる範囲での菜食になります。
そのため、食生活も一般の人と大きく変わらず、それぞれのライフスタイルに合った形ではじめられることから、自分のペースで毎日の生活の中に取り入れることができます。
お肉やお魚の食べる量もとくに厳しい決まりもありません。
ベジタリアンに興味があるけれど、実践できるかまだ自信がない、というひとにもぴったりな、おすすめの菜食スタイルといえるでしょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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