世界ヴィーガン・デーを知っていますか?
1994年にヴィーガン・ソサエティの発足50周年を記念して、毎年11月1日に定められた「世界ヴィーガン・デー」。
ヴィーガンの振興の目的とともに、動物を思いやる日ともいわれています。
毎年11月1日に定めることで、世界への呼びかけのきっかけにもなるこの世界ヴィーガン・デー。
世界各地でヴィーガンに関するイベントが行われており、もちろん日本でもさまざまなイベントが催されています。
ヴィーガン・ベジタリアンはどのくらいいる?
イギリスで生まれたヴィーガン。
もともとイギリスでは、菜食であるベジタリアンが多い国としても有名です。
そこからさらに、動物に関する食材を一切排除したヴィーガンが今、イギリスだけでなく世界中に増え続けています。
世界的に見たヴィーガン・ベジタリアン
年々増え続けているヴィーガン・ベジタリアンの数。
国によってもその比率はさまざまですが、ヨーロッパでは人口の10%前後が菜食や穀物を食すヴィーガン・ベジタリアンといわれています。
それに比べて、日本でのヴィーガン・ベジタリアン率は約5%程度。
世界に比べて日本ではまだまだ浸透しているとはいいがたいのが現状です。
ヴィーガン・ベジタリアンが多い国は?
世界的にみて、どの国がヴィーガン・ベジタリアンが多いのでしょうか。
じつは、世界でヴィーガン・ベジタリアンがもっとも多いのは「インド」といわれています。
これは、インド人の多くが信仰するヒンドゥー教の影響によります。
ヒンドゥー教は何者に対しても非暴力・非殺生という教えがあり、動物への殺生が禁忌とされているからです。
このためヴィーガン・ベジタリアンが流行る前から人口の割合として多いと言われています。
実際、あまりヴィーガン率の高くないシンガポールなどでも、インド人街にはヴィーガン・ベジタリアンのための店がたくさん並んでいます。
ヴィーガン・ベジタリアンに優しい都市はどこ?
近年、急激なスピードでヴィーガン・ベジタリアンが増えているのがドイツです。
とくにドイツのベルリンは、若者を中心にヴィーガン・ベジタリアンが急増しており、街中にはBIOスーパーや、青空市として行われるBIOマーケットが頻繁に行われています。
レストランなどもヴィーガン・ベジタリアンの専門店がオープンするなど、世界的に見ても都市全体がヴィーガン・ベジタリアン化していることが伺えます。
世界がヴィーガン・ベジタリアンを目指す理由は?
なぜそのヴィーガン・ベジタリアンが世界的に増えているのでしょうか。
ヴィーガンは、動物由来食品を一切口にしないことや、毛皮などを身につけないという動物愛護の視点からスタートしたものとなっています。
しかし、現在では動物愛護の視点のみならず、健康や現代の食生活による肥満の増加が原因ともいわれています。
また、牛が放出するメタンガスの量が異常に多いことから、温暖化対策としてこのヴィーガン・ベジタリアンになる人が増えているのです。
動物愛護・地球環境・健康面とどの分野からもこのヴィーガン・ベジタリアンを目指すことで、地球規模で考えてプラスに繋がると考える人が多くいることが、世界的にヴィーガン・ベジタリアンが増えている理由といえるでしょう。
ヴィーガン・ベジタリアンといっても種類はさまざま
ヴィーガン・ベジタリアンと一口いっても、じつにさまざまな種類があります。
野菜や穀物だけの食事というわけでなく、卵や魚などを食べるケースや乳製品を含むケースもありますので、長く続けていくためには自分に合ったヴィーガン・ベジタリアンスタイルを見つけることも大切ですね。
「Meatless Monday」で週一ヴィーガン・ベジタリアン!
「Meatless Monday」という言葉をご存知ですか?
このMeatless Mondayというのは、週に1回毎週月曜日に、お肉をやめてヴィーガン・ベジタリアンな食事を摂ろうという国際的なキャンペーンの一環です。
最初から意気込んでヴィーガン・ベジタリアンをスタートするのではなく、まずは手始めにMeatless Mondayとして毎週月曜日にお肉のない食事を取り入れてみるのもいいですね。
人々の健康、そして動物や地球環境のために週に1回お肉のない食事をして、プチヴィーガン・ベジタリアンになってみませんか。
お肉を使わないレシピは航空会社等でも使用
お肉を一切口にしないヴィーガン・ベジタリアンのために、最近では豆腐などを使ったハンバーガーなど、ヴィーガン・ベジタリアン用レシピも多く出回っています。
また海外の航空会社では、イスラム信者のためのハラールのみならず、ヴィーガン・ベジタリアンのため機内食を用意するところも増えてきています。
海外などへ旅行に行く際には、現地のレストランのみならず機内食などでヴィーガン・ベジタリアンに触れてみるのもおすすめです。