スキューバダイビングで呼吸が苦しくなる理由
スキューバダイビングは、タンクから常に空気が送り込まれてくるので水中でも呼吸をすることができ、息が苦しくなるということはありません。
ところが、ダイビングライセンスを取得したばかりの初心者のなかには、「ダイビング中に呼吸が苦しくなる」という悩みを抱えている人が少なくないようです。
そこで、まずはダイビング中に呼吸が苦しくなる原因は考えてみましょう。
息を吐いていない
浅い水域では普通に呼吸ができていたのに、水深が深くなってくると息が苦しいと感じる人がいます。
こうした人に共通しているのが、「息を吸わなきゃいけない!」という心理から、息を吸ってばかりで、息をしっかり吐いていないケースが多くあります。
当然ですが息を吸ってばかりいたら肺が苦しくなってしまいますので、心当たりがある人は、まずは落ち着いて肺の中の空気をしっかり吐くことを意識してみてください。
たったこれだけで、驚くほど楽に呼吸ができるようになるはずです。
過度な緊張とストレス
ダイビング中の過度な緊張とストレスも、呼吸が苦しいと感じる原因のひとつです。
とくにダイビング中は、マスクで鼻が覆われているため口呼吸になりますが、鼻で呼吸ができないというストレスから息苦しさを感じる人も少なくありません。
また「マスクに水が入ってきたら…」「タンクのエアが無くなってしまったら…」 といった不安が続くと、体が過度な緊張状態になって次第に呼吸も早くなってしまいます。
ダイビング中に過度な緊張やストレスを感じる時は、1度すべて動きを止め、大きく深呼吸をして呼吸を整えてみるのがよいでしょう。
ただし、ダイビングの経験を積むことで水中でのストレスはしだいに無くなっていき、リラックスして潜れるようになるはずです。
体力不足
ダイビンググループのペースに合わせて泳ぐのが辛い、あるいは長距離の移動をすると疲れてしまうという人が、自分の体力の限界を超えてしまうと呼吸が早くなり息苦しさを感じるようになります。
体力に自信のない人が、インストラクターとマンツーマンで潜ったら自分のペースを維持することができ、息苦しさを感じることがなかったというケースも少なくありません。
ダイビングは誰にでもできるレジャースポーツですが、最低限の体力は必要です。
体力不足を感じている人は、毎日の生活習慣を見直し、ジョギングなどの心肺機能を高める運動を取り入れることで、ダイビング中の息苦しさを解消することができるはずです。
レギュレーターの整備不良
レギュレーターは、タンク内の圧縮空気を、呼吸できるレベルまで調節する器材です。
しかし、レギュレーターは定期的なメンテナンスを怠ると、エアの流量が少なくなって呼吸しづらくなってしまいます。
とくにレンタル器材を利用している人は、こうした事例で呼吸が苦しく感じることがあるため、しっかりとメンテナンスされたレギュレーターを使うことで息苦しさから解消されることがあります。
快適なダイビングのためには、自分専用のダイビング器材を揃えることも大切です。
スキューバダイビングの正しい呼吸法
ダイビング中の正しい呼吸方法と、練習方法を見ていきましょう。
基本の呼吸法
ダイビングの基本の呼吸法は、口だけで「大きくゆっくり」息を吸ったり吐いたりすることです。
息を吸うことばかり意識して息を吐くことを忘れてしまったり、鼻で呼吸ができないことで口呼吸を忘れてしまったりすると、呼吸が苦しくなってきます。
また、浅い呼吸をしていると肺に空気が残ってしまい、酸素と二酸化炭素の交換が不十分になり、ダイビング終了後に頭痛や吐き気などの症状が出ることもあります。
ダイビング中は常に大きくゆっくり呼吸するように意識して、呼吸が乱れてしまったときは一旦すべての動きを停止して、深呼吸をして呼吸を整えることが大切です。
呼吸の練習方法
口呼吸が苦手という人は、自宅のお風呂などでマスクとスノーケルをつけて呼吸の練習をしてみるのがよいでしょう。
また、陸上で鼻をつまむかノーズクリップなどを使って、大きくゆっくり呼吸する練習するのもおすすめです。
ダイビング中の呼吸は「慣れ」も必要ですので、こまめに練習をすることで水中でも楽に呼吸ができるようになるはずです。