このため、意外とスピニングリールの正しい使い方を知らないままベテランになる釣り師も少なくありません。
そこで今回は、初心者もベテランもチェックしたいスピニングリールの使い方を解説します。
スピニングリールを使うための準備
リール買ったら、まずは使う前に調整しましょう。
そのままでもある程度使えますが、購入後まずは簡単な調整だけでもすませておきましょう。
紹介する3つのポイントは、今後使っていく中でも意識するべきポイントです。
ハンドルを左右付け替えよう
釣りでは、右手でリールを巻くのか、左手でリールを巻くのか好みで分かれます。
ベイトリールは固定ですが、スピニングリールはハンドルを付け替えられるモデルも多いので、自分の利き手に応じて付け替えておきましょう。
頻繁に左右を入れ替えることはありませんが、メンテナンスのときにもハンドルを外すので、外し方を覚えておくといいでしょう。
ラインを適量巻こう
ラインはすでに巻いてある場合もありますが、たいていはおまけ程度なので必要に応じて巻きなおしておいたほうが安心です。
ラインは多すぎるとパーマネントの原因に、少なすぎるとラインブレイクや飛距離が落ちる原因にもなるので、使う中でラインを消費した場合も、適量から大きく過不足のないようにしましょう。
説明書に記載がある場合もありますが、おおよそスプールのふち(スプールエッジ)から1.5~2mほど余裕を持って巻き終えるといいでしょう。
ドラグノブ(ダイヤル)の位置を確認しておこう
ドラグはラインを守る機能で、一定のテンション以上かかるとスプールを滑らせてラインを放出する機能です。
基本的にドラグは調整できるので、釣っている間に魚の大きさなどでも変更する機会があります。
ドラグを調整するためのドラグノブの位置を確認し、おおよそ調整しておくといいでしょう。
多くの機種では、スプール上部に蓋を兼ねてドラグノブが配置されています。
ルアー(仕掛け)を投げてみよう
スピニングリールがもっとも生きるシチュエーションが、仕掛けを投げるときです。
ベイトリールよりも遠くに飛ばしやすく、とくに遠投をする釣りでは現状スピニングリール一択です。
釣りの基本動作にも繋がるので、スピニングリールで仕掛けを投げるときの基本の流れを覚えておきましょう。
正しい持ち方を覚えよう
スピニングリールは、ロッドとの間にスペースがあり、アームで繋がるような形になります。
そのアームの部分を中指と薬指で挟み、ロッドを握るのが基本です。
この握りをツーフィンガーグリップと呼びます。
ベールを起こしてラインをフリーに
しっかり握ったら、仕掛けを投げるためにラインを放出できる状態にしましょう。
ベール(半円状の金属ワイヤーのパーツ)を起こすとラインがフリーになり、投げたときにラインがどんどん放出できる様態になります。
ラインが勝手に出て行ってしまわないように、ベールを起こしたらラインを人差し指で引っ掛け、軽くロッド側に引き寄せておきます。
投げたらフェザーリング(サミング)で距離を調整しよう
障害物のない大海原に仕掛けを投げるときはどこまで飛んでも問題ありませんが、障害物があったり、魚がいそうな場所を狙いたいときもありますよね。
そういった場合には、ロッドの振りでおおよその調整をした後は、指先でラインの放出を止める「フェザーリング」という技術も必要になります。
グッとブレーキを掛けるとラインブレイクのリスクもあるので、スプールエッヂに触れてラインに抵抗を与えるイメージで行いましょう。
投げたあとに飛距離を伸ばす方法はないので、やや遠めに投げてフェザーリングで距離を抑えるほうが、ピンポイントを狙う正確なキャスティングをするコツにもなります。
着水したらタイミングを計ってベールを倒そう
仕掛けが着水したら、ベールを倒せばラインの放出は止まります。
仕掛けが海底に着いた後もベールを起こしたままだと、風や潮に流されてどんどんラインが放出されてしまいます。
仕掛けが飛んでいる間にベールを倒すとラインが切れる可能性が高いので、仕掛けが飛んでいる間にベールを倒さないように注意しましょう。
スピニングリールのメンテナンス
たくさん釣って楽しんだ後は、道具の手入れもお忘れなく。
スピニングリールはメンテナンスもしやすく、初心者でも失敗しにくいので、メンテナンス方法を覚えて相棒を長持ちさせてあげましょう。
使った後は水洗い
とくに海釣りにいったあとに必ずして欲しいメンテナンスが、塩害を防ぐための水洗いです。
スプールだけの水洗いか、可能なら丸ごと水洗いしてグリスアップしてあげるのが理想的です。
洗ったら大まかに水気をふき取って、念のため風通しのいい場所で乾燥させるといいでしょう。
定期的にグリスアップ
リールも機械なので、駆動部分には潤滑油(グリス・オイル)が添加されています。
潤滑油も劣化しますし、塩分を含めばパーツを劣化させる原因にもなるので、たまに塗りなおしてあげましょう。
潤滑油には適材適所あるので素人判断せず、メーカーで推奨されている専用品をおすすめします。
意外と重要な拭き洗い
釣ったあとリールをそのまましまう方も多いですが、意外にも重要なのが釣った直後の拭き洗いです。
海水の塩分はもちろん、川でも汚れを含んだ水がリールに付着し、それが染み込み蓄積して行くと、気づいたときにはオーバーホールが必要なほどの劣化に繋がることもあります。
釣った直後、丁寧に拭いてあげることがリールの寿命を大きく伸ばし、いい状態を長持ちさせるひとつのポイントになります。
扱いは方もちろん、使うための準備や、使った後のメンテナンスも必要です。
最初にスピニングリールの正しい使い方を覚え、スピニングリール本来のスペックを引き出してあげましょう。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。