登山+秘湯の魅力
秘湯、それは山奥や交通の便が悪いところに存在する、多くの人を寄せ付けない温泉です。
山中を数時間〜数日かけて歩かないとたどり着けない秘湯も中にはあり、温泉愛好家が行きたくても山が険しすぎて行けないようなところもあるのです。
登山者はそれを可能にし、山中にぽつんとある秘湯中の秘湯は登山者にとっての楽園でもあるでしょう。
山を越えて温泉にたどり着けた時の達成感、そして山の中でしか味わうことのできない絶景を眺めながら素晴らしい温泉に浸かる気持ちの良さといったらなんとも言い難いものです。
そこまで行けた人だけしか感じ得ることができない至福のひととき。登山する人の特権ともいえるでしょう。
オススメの紅葉登山+秘湯スポット
それでは、紅葉登山と秘湯が楽しめるオススメのスポットをご紹介していきたいと思います。
紅葉のベストシーズンや5段階で表記した難易度も合わせてごご紹介しますので是非参考にしてみてください。
奥鬼怒+日光澤温泉
日光澤温泉は日光国立公園内の奥鬼怒温泉郷に位置し、「関東最後の秘境」とも言われているだけあってあたりは手付かずの自然に囲まれています。
日光澤温泉まで行くには自家用車は入って行くことができないため最低でも1時間30分は歩かないとたどり着けません。
多くの温泉愛好家を魅了してやまない日光澤温泉ですが、山道を歩かなければならない温泉ということで気軽に行くことのできない「秘湯」として知られています。
しかし、登山やトレッキングを楽しみたい方にとってはオススメのスポットです。
紅葉行楽地といえば日光というのはよく知られていますが、紅葉を楽しみながらトレッキングするのにオススメのスポットが奥鬼怒にも点在します。
難易度:1〜
日光澤温泉付近の遊歩道は美しい紅葉を眺めながら気軽にハイキングできるのでどなたにもオススメです。
また、日光澤温泉からアクセスできる奥鬼怒湿原の秋の風景も美しく、日帰りでハイキングできるスポットです。
よりトレッキングをされたい方は奥鬼怒山や物見山がオススメです。こちらも日光澤温泉との組み合わせで日帰りや温泉に1泊するなどし、楽しめます。
紅葉ベストシーズン
例年10月中旬〜下旬
安達太良山+くろがね小屋温泉
安達太良山は福島県に位置する活火山であり、温泉が湧いている山です。その安達太良山山中にある山小屋・くろがね小屋は「温泉山小屋」として知られていて、なんとも気持ちのいい温泉に入ることができ、疲れを癒してくれます。
山小屋なので泊まることも日帰り入浴も可能で、思い思いの紅葉登山が楽しめてオススメです。
また、安達太良山周辺一帯は温泉地帯でもあるので下山後に岳温泉や野地温泉に立ち寄ることもできます。
難易度:1〜
安達太良山はロープウェイで登って行くことができる山でもあるため気軽に紅葉が楽しめる山としてもオススメです。
勿論、山をトレッキングして楽しむにも十分な、間口の広い山であることも魅力です。
紅葉ベストシーズン
例年10月上旬〜中旬
八ヶ岳+本沢温泉
八ヶ岳の本沢温泉口からアクセスできるのが本沢温泉です。本沢温泉も登山口から最低1時間15分は歩く必要があるため「秘湯」と名高いところです。
本沢温泉は何と言っても「日本最高所野天風呂」と言われる、標高2150mにある「雲上の湯」が最も有名です。
それこそ山の中に湯船がぽつんとあるだけで、脱衣所も何もありません。これこそ本当の野天風呂と言わんばかりの、まさに自然の中での入浴です。
天気がいいと温泉から硫黄岳がくっきりと見え、紅葉に染まる山々に囲まれての入浴は格別です。
本沢温泉は日帰りの入浴も可能ですが山小屋なので小屋泊まりもテント泊も可能です。
それぞれの紅葉登山のスタイルに合わせて自由に組み合わせることができるので、是非訪れてみてください。
難易度:1〜(八ヶ岳縦走の場合は3〜)
本沢温泉周辺をハイキングするだけでも十分紅葉を楽しめ、どなたでも歩くことができます。
また、本沢温泉から赤岳や硫黄岳に向かうことができ八ヶ岳の縦走の起点や終着点として設定することもできます。
紅葉ベストシーズン
例年10月上旬〜中旬
雲ノ平+高天原温泉
北アルプスの最奥部にある雲ノ平。その付近に位置するのが高天原温泉です。
そこまでたどり着くには最低でも2日を要し、「日本一遠い温泉」と言われ秘湯中の秘湯として知られています。
さらに、近くに黒部川源流が流れていますが、雨や台風で川が増水してしまえば行くことができません。紅葉シーズンは台風の季節でもあるので要注意です。
しかし、数日間かけてそこまでたどり着けた時の喜びはひとしおです。
高天原温泉と合わせて訪れたいのが雲ノ平ですが、この地帯は「日本最後の秘境」と言われ、紅葉の時期には大変素晴らしい景色を見ることができるでしょう。
難易度:3
雲ノ平・高天原温泉にたどり着くには北アルプスのいくつもの山を越えなければならないため、ある程度の登山経験と縦走経験が必要です。山小屋・テント泊の用意をして行きましょう。
紅葉ベストシーズン
例年9月下旬〜10月上旬
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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