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海に潜り魚を捕まえる「スピアフィッシング・魚突き」。海の狩猟でありマリンスポーツでもある、シンプルだけど奥の深い分野です。子どもの頃に竹ヤスで魚を突いて遊んだ経験がある方もいるかもしれませんが、本格的なマリンスポーツとしてはあまり知られていないでしょう。そんなスピアフィッシングの世界をご紹介すべく、前回は魚突きに使う主要な道具をご紹介しました。引き続き後編として道具をご紹介していきたいと思います。より魚突きならではな小道具も登場しますので参考にしてみて下さい。

フィン

フィン・足ヒレです。水中で移動したり潜る際に動力となり、フィンを履いているのといないのでは前進するパワーや疲れ方が格段に違います。

フィンには様々な種類があり、使う用途によってフットポケットの形状やブレードの長さ・素材などが変わりますが、魚突きではブレードの長さで言えばロングフィンがスタンダードです。

スピアフィッシング

出典 dive inn

魚がいる沖の方のポイントまで長時間泳いだり水深10m以上潜る際、ロングフィンである方がキックの回数が少なくて済むので長時間疲れずに海に入っていられるのです。

ただ、ロングフィンは慣れるまでは取り回しが大変で扱いづらい道具です。

CRESSI(クレッシー) GARA ガラ 3000 LD
CRESSI(クレッシー) GARA ガラ 3000 LD

ブレードはカーボンなどの硬い素材は抵抗力が大きく前進する力も大きいのですが、その分脚力が必要となるので脚力がない人や初心者は、まず最初はゴムやプラスチックなどの柔らかく扱いやすい素材のフィンからスタートすることをお勧めします。

フィンで潜ること自体が初めての場合はシュノーケリングやダイビングで使用するようなフィンから始めてみるのもいいでしょう。

また、ダイビングなどの場合は素足、またはフィンソックスを着用してフィンを履く場合が多いですが、魚突きの場合は岩場からエントリーするというシュチュエーションが多々あるためフィンブーツを合わせるスタイルが一般的です。

スピアフィッシング

出典 GULL

GULL 3mmミューブーツ3 GA-5611 GA-5621
GULL ミューブーツ2(ソックスタイプ 3mm )*防臭・抗菌素材  GA-5611・GA-5621

その際はフィンブーツを履いた上でフィンのサイズを決める必要があるため、サイズ選びに失敗しないように気をつけましょう。

 

ナイフ

SWISS+TECH シースナイフ フルタング構造 G10ハンドル
SWISS+TECH シースナイフ フルタング構造 G10ハンドル

ナイフの用途は突いた魚を絞めるため、そして釣り糸などに絡まってしまった時に使用します。

どちらかというと後者の意味合いが大きいでしょう。釣り糸が絡まってしまえば溺れ死ぬ可能性も十分にあり得るのです。

そういった状況下での判断力と冷静さ、そしていざという時にしっかり使えるように道具の扱い方の理解とメンテナンスをしておくことが重要です。それが出来た上で海に潜ることができると考えましょう。

潜る時はナイフをゴムバンド等でふくらはぎや腕など、すぐに引き抜くことができて泳ぐのに邪魔にならない場所に装着し、必ず携帯するようにしましょう。

また、シース(さや)から引き抜いたナイフを落としてしまわないように、伸縮コードなどを使って体と繋いでおくなどの落下防止対策も行うといいでしょう。

 

メグシ

スピアフィッシング

出典 OMER

エラ通しとも言います。突いた魚を収めておく道具です。

先端が少し尖った棒になっていて、魚のエラから口へ通し、腰にぶら下げておくことができます。数匹の、大きな魚でなければ腰に保持したまま魚突きを続行できるので魚突きにおいて必要な道具となります。

また、先端がより鋭角であればメグシで魚を絞めることもできます。メグシに接続するコードの素材や長さ・どこに付けるかなど、やっていくうちに使い勝手がよくなるように工夫するといいでしょう。

Salvimar (サルビマー) ホルダー付きメグシ [ 硬質ステンレス / 長さ13cm / かしめ2個付き / ライン長さ1.4m ] スピアフィッシング
Salvimar (サルビマー) ホルダー付きメグシ [ 硬質ステンレス / 長さ13cm / かしめ2個付き / ライン長さ1.4m ] 

 

フロート

スピアフィッシング

出典 OMER

Omer ドライバッグ 機能付き 超高性能 フロート ブイ
Omer ドライバッグ 機能付き 超高性能 フロート ブイ

浮き袋です。フロートの基本的な利用方法は自分と常に離れないようにコードなどで手銛と繋いでおく場合が一般的な使われ方かと思われます。

手銛と繋いでおけば、水深深いとろで大物の魚を捕えた時に一旦手銛を放って浮上して呼吸を整え、そして再度落ち着いて獲物のところまで取りに戻るということができるのです。

また、大物をたくさん捕えることができるベテランのスピアフィッシャーマンはストリンガーという、より多くの魚を保持しておくことのできる道具を利用している人が多くいます。

それをフロートに接続すれば潜る時に邪魔にならないし、血の匂いで寄ってきたサメなどの大型魚類との接触を回避することができます。

そして、海の真ん中で休憩するときにもフロートは大いに役立ち、目立つフロートを浮かばせておくことで船と衝突するなども回避できるでしょう。

様々な意味でフロートは海上に持っていった方が有効なのでぜひ活用しましょう。

前編・後編に渡って魚突きの道具についてご紹介させていただきました。魚突きは体ひとつで潜るため、道具の一つ一つが自分の体をより海に適合させ、魚という俊敏な生き物と渡り合い、獲得するための重要なものとなっています。あなたが魚突きを始めたいならば、これらの道具を理解することから始めてみましょう。実際に海に潜って魚突きをするにはもう少し準備が必要ですが、道具を通して生きた情報を得ることで具体的な事柄が見えてくるはずです。それは実際に海に潜った時に大いに役立つ知識となり、海の深部へと誘われることでしょう。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。