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魚突きは手銛と自分の身ひとつで海に潜り、魚と駆け引きをするアクティビティですが、それには相応の技術の習得が不可欠です。まず始めに身につけるべき技術は「潜水技術」。そして必ず必要になってくるスキルが「息こらえ」です。これらについて順を追ってご説明していきたいと思います。

潜水技術について

まず魚突きに不可欠な技術は潜水の技術です。

スピアフィッシング 魚突き

素潜りに慣れ親しんでいたりダイビングの経験がある方はどうってことないことかもしれませんが、潜水技術は素潜り初心者がまず体得しなければならないことです。

基本的な潜水技術を習得すれば2〜5mは潜れるようになり、磯場にいるようなカワハギ・ハコフグ・カサゴ・メバルなどの小さな魚から挑戦することができるようになるでしょう。

では、基礎的な潜水技術を順を追ってご紹介します。

ジャックナイフ

「ジャックナイフ」は素潜りで最も一般的な潜水方法です。

まずはこの潜り方をマスターする必要があります。

おへそ目がけて潜り、ウェットスーツの浮力に反発するように最初だけ力強く漕ぎ進められればあとはすーっと海に潜っていけるでしょう。

耳抜き

潜ると同時に「耳抜き」をする必要があります。

潜る前に鼻を片手で押さえ、ティッシュで鼻をかむように軽く「ふんっ」と鼻から空気を吐き、さらにジャックナイフで潜ってからも何度か繰り返し、耳に詰まるような違和感をなくします。

耳抜きを行わないと潜るごとに体の内側と水中での気圧のズレが生じ、鼓膜の損傷や痛みを伴うので耳抜きは必ず行う必要があります。

人によっては慣れてくると唾を飲み込んだり奥歯を噛むことで耳抜きが出来るようになります。

また、潜る前にガムを噛んで顎を柔らかくしたり、笑ってリラックスした状態の方が比較的楽に耳抜きができます。

マスクブロー

マスク内の空気を追い出すことを「マスクブロー」と言います。

耳抜きと同様に、潜るに従ってマスク内でも水中との気圧の差によって「マスクスクイズ」と呼ばれるマスクの締め付けが引き起こります。

これを解消するためにマスクブローを行います。

マスクブローを行わないとマスクが締め付けられ、眼球を圧迫し、目の痛みや充血・頭痛を伴います。

圧が上がりすぎる前にマスクブローを行うことが大切です。

マスクブローのやり方は、鼻からマスク内に少し空気を送るだけです。

そうすることでマスク内の気圧が水圧と一緒になり、均衡を保つことができます。

 

ウェイトについて

潜る上でウェイトの重さもとても重要になります。

ウェットスーツには浮力があるためウェイトを装着しないと潜っていくことが困難です。

ウェイトの重さは自分の体重や体脂肪率などを考慮した上で決まるため、人によってベストな重量は違ってきます。

初心者の方がどうも潜って行きづらいと感じる場合、ウェイトが足りていない可能性があります。

少し重さをプラスすることで潜りやすくなるでしょう。

目安は水中に真っすぐ立ってゆっくり深呼吸した時に顔の半分以上が水面から出ていた場合、ウェイトが軽いと判断することができます。

一方で5m以上潜る場合はウェイトを軽くする傾向があります。

水深10mごとに1気圧圧力がかかるため、ウェイトが軽くても気圧によって沈むことができます。

逆にウェイトが重いと水深の深いところから浮上することが困難になります。

なので、脚力が付いてスムーズに潜れるようになり、深く潜っていけるようになった段階でウェイトの重量は少しずつ軽くしていくことをおすすめします。

 

息こらえについて

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「潜る」ということができるようになると、次に必要になるスキルは「水中でいかに長く息を止めていられるか」ということにかかってきます。

息を長く堪えていられればそれだけ深く潜ることができ、魚との遭遇率も上がり、たくさんのチャンスが得られるでしょう。

つまり、魚突きでは息を長く持たせるということが大きなポイントとなるのです。

しかし、普通の人が息を堪えていられるのは陸上でせいぜい1分程度です。

水中では水圧がかかるため、陸上よりも息を持たせられる時間が狭まり、陸上で1分保たせていられたのが30秒程度で限界は来てしまうでしょう。

このため魚突きを上達させるには息こらえの訓練も必要不可欠となります。

では、その方法ご紹介します。

毎日の訓練

まずは継続的に息を止める訓練を行うことで少しずつ息を止めていられる時間を伸ばすことができます。

苦しいと感じる限界は思いの外早いのですが、本来、人の体の本当の限界は実はもっと先にあるのです。

始めは1分しか持たなくとも、毎日繰り返すことで限界値が伸び、長く息を止めていられるようにもなります。

腹式呼吸法

息こらえに有効と言われている方法のうちの一つが「腹式呼吸」です。

腹式呼吸とは鼻から息を吸ってお腹に空気を溜め、口から空気を吐き出す呼吸法です。

一般的な呼吸法は鼻から息を吸って胸に空気を溜め、鼻から空気を出す「胸式呼吸」ですが、腹式呼吸の方がより多くの空気を取り入れることができるので息こらえには有効です。

普段から深く腹式呼吸をする訓練を行うことで、横隔膜が柔軟になり、より多くの空気を取り込めるようになります。

また、腹式呼吸を行うことで副交感神経が優位になり、リラックス効果が高まるため、潜る前の体の強張りをほぐすのにも有効です。

腹式呼吸を行う時のポイントは、肺の中の空気を限界までゆっくりと吐き切り、新しい空気をゆっくりと取り込むことです。

お腹と横隔膜の運動を意識して行ってみましょう。

肺活量を鍛える

肺を鍛え、肺活量を上げることもたくさん酸素を保持し、息こらえに役立つ方法です。

肺活量を上げるには有酸素運動が有効です。

ジョギングや水泳など、体を疲れるぐらいに動かす運動を30分以上することで肺活量は鍛えられます。

長時間潜り続けると体力的な疲労により肺機能も低下し、息がもつ時間も短くなりますが、肺活量を鍛えることで持久力や筋力も鍛えられ、長時間の魚突きに対応でき、潜ることを持続させることができます。

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心拍数を落とす訓練

心拍数を落とすことで酸素の消耗を抑えることができます。

しかし、心拍数を落とすと言われても、一体どうやったら落とすことができるのかピンとこないでしょう。

方法としては、とにかくリラックスし心を「無」にすることです。

焦りや不安、緊張などは心拍数を上げる感情となり、酸素の消耗に繋がります。

また、魚を見つけた時の興奮なども同様です。

なかなか難しいことですが、冷静を保ち、苦しいという感覚を忘れ、水中の中を漂うようにリラックスをすることが息こらえを長引かせるにはおすすめの方法です。

ただ、生きて帰ってくるには、本当に苦しくなったら浮上することを忘れずに、しっかりと意識を保つことが重要です。

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魚突きを行う上で、まず必要になる「潜水技術」と「息こらえ」についてご紹介させていただきました。魚突きは単純に魚を突くということだけではなく、自分の体や意識を変革させ海に順応していくことをも求められる、奥の深いアクティビティでもあるのです。フリーダイビングで水深度を競う競技「アプネア」の選手はより深く潜るためにヨガを取り入れる人もいるそうですが、人間の体一つで海の深いところへ潜ることは精神世界への意識を高めることと共通しているところがあるのかもしれません。潜るという行為自体を楽しみ、魚突きを深めていくとともに海の世界への興味もぜひ深めてみてくださいね。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。