男女同日開催
夏のスペインの名物レースとして知られるクラシカ・サンセバスチャン。
毎年ツール・ド・フランスを終えたサイクリストが集まる大会です。
そんなこの大会も今年で39回目の開催を迎えました。
しかし、それは男子のレースに限った話。
今年からクラシカ・サンセバスチャンでは、女子のレースが同じ日に開催されることになりました。
レース賞金も男子と女子のレースで同じ金額となり、近年自転車界で話題となっている男女サイクリストの格差をなくす動きに沿ったレースとなりました。
コースは男子は227㎞、女子が127㎞。
ともにのこぎりの歯のような登りが続くバスクの山々が、選手たちを待ち受けます。
スタート時間は女子のレースが朝10時、男子のレースが朝11時。
女子のレースのスタート前から気温が上がり、過酷なレースとなるであろうことを予想させました。
女子-與那嶺恵理選手と萩原麻由子選手の出走
今回のレースには、日本から與那嶺恵理選手と萩原麻由子選手が出走しました。
與那嶺選手は1週間ほどの休暇を取ったあとに、スペインに移動。
このサンセバスチャンでのレースの直前に開催されたスペイン・ナバラ地方でのレースで逃げ集団に入るなど、体調のよさをアピールしていました。
また、萩原選手は6月中旬からエネイカット・ぺカフェル・サイクリングに合流。
やはり、ナバラ地方でのレースを走ったあとに、このレースに臨みました。
女子のレースは1級山岳が1ヶ所、2級山岳を2ヶ所を登るハードなもの。
とくに最後の登りが設定されたの場所はゴールまでわずか7㎞の地点。
この最後の登りが、勝負を決めるポイントになるであろうことは、スタート前から各チームとも認識していました。
しかし、実際にレースが動いたのは、レースの中盤戦から。
集団から飛び出した選手がそのまま、メイン集団に捕まることなく、逃げ続けることに成功します。
そして、その先頭集団にいたルーシー・ケネディ選手(ミチェルトン・スコット)が、このレースの初代優勝者となりました。
レース中、パンクに見舞われたケネディ選手でしたが、このアクシデントを問題とせず、最後は独走でサンセバスチャンのゴールへたどり着きました。
このレースで與那嶺選手は23位、萩原選手は途中棄権という結果でした。
レース後與那嶺選手にこのコースの感想を伺ったところ
「登りが主体の、典型的なスペインのレース」ということでした。
男子-若手選手の台頭
男子のレースの出走者は152名。
今年のツール・ド・フランスで優勝したイアン・ベルナル選手(イネオス)や同じく今年のツールで大活躍したジュリアン・アラフィリップ選手(ドゥクーニンク・クイックステップ)等、有力どころが顔をそろえました。
毎年ツールで活躍した注目されますが、このレースが開催されるのはツールが終わったわずか1週間後。
選手たちにも疲れがあるため、意外と番狂わせがあるレースでもあるのです。
今年も、その例外ではありませんでした。
今回クラシカ・サンセバスチャンを制したのは、若干19歳のレムコ・イヴェネプール選手(ドゥクーニンク・クイックステップ)。
同チームのエースだったアラフィリップ選手の途中リタイアにもうまく対応し、最後の数キロを独走。
一番はじめにサンセバスチャンのゴールに飛び込みました。
第2位は、ベテランのグレッグ・ヴァンアーベルマート(CCC)。
第3位も若手のマーク・イスリチ(サンウエッブ)。
そして、このレースの山岳賞も23歳のフェルナンド・バルセロ選手(エウスカディ・バスク・カントリー・ムーリアス)。
表彰台では、若手の台頭が目を引くことになりました。
レース後の記者会見で、イヴェネプール選手は、
「僕はまだ若いので、3週間のグランツールを走ることはまだ考えていません。なので、今年のブエルタ・エスパ―ニャにでることはありません。」
と名言。
長い時間をかけて、サイクリストとしての自分のキャリアを築いていくことを考えている様子でした。
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ライター
Greenfield編集部
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