伊江島のダイビング
伊江島のダイビングポイントは北側と南側に分かれ、それぞれ景観の異なるダイビングを楽しむことができます。
まず、伊江島の北側は延々とケーブやアーチ、クレバス、キャニオンといった複雑な地形が連続しておりアドベンチャー好きの地形派ダイバーにおすすめです。
一方、南側は真っ白な砂地をメインとする、のんびりタイプの穏やかな景観です。
南北でがらりと性格を変える伊江島だけに、滞在中にも飽きることなく1本1本が楽しめるダイビングができるはずです。
また、素朴さが味わえる伊江島はサトウキビや落花生の畑を縫って、自転車で1周するのにちょうどいい程度の大きさです。
絶景の景観を楽しめる伊江島を代表する観光スポットの中央の城山(ぐすくやま:タッチュー)にもぜひ足を運んでみることをおすすめします。
伊江島のトラベル情報
伊江島は沖縄本島の本部半島の沖合に浮かぶ周囲約22kmの離島です。
伊江島のトラベル情報をご紹介します。
伊江島への行き方
伊江島へ行くには沖縄本島の本部港から出ているフェリーを使うのがもっともポピュラーな方法で所要時間は約30分です。
また、那覇の泊港からジェットフォイルも就航しているのでアクセスは非常に良い環境です。
さらに、那覇空港からセスナを使えば約15分で伊江空港まで行くことも可能です。
伊江島のシーズナリティー
伊江島のシーズナリティを見てみましょう。
- 3~6月: ザトウクジラと逢える確率が最も高くなるシーズンです。気候は沖縄本島とほとんど同じで、3月に入ると南寄りの風となり水温も23°まで上がってきます。
- 7~9月: イソマグロなどの回遊魚が増え始める時期で、島の北側のポイントが実力を発揮します。また、6月にはサンゴの産卵も見られます。
- 10~11月:ジンベイザメと遭遇できる時期で、運が良ければ水中で出会える可能性もあります。透明度の高い時には40mを超え、シーズンはピークを迎えます。
- 12~2月:北寄りの風が吹き、海がうねることもあります。しかし、沖縄の冬のおたのしみホエールウォッチングは伊江島周辺でも可能で、クジラの姿をよく見かけるようになります。
伊江島のおすすめダイビングポイント
伊江島は北側と南側で性質がまったく異なるダイビングを楽しめます。
それでは伊江島の代表的なダイビングポイントを見てみましょう。
伊江島キャニオン
伊江島キャニオンはアメリカ軍の演習地のため、土曜日午後、日曜日、アメリカの祝祭日しか潜れないポイントです。
ドロップ沿いに立ち上がった岩が7本あり、迷路のように地形を抜けるダイビングが楽しめます。
渓谷のようなドロップオフには頻繁に回遊魚がやってきますし、岩陰にはウコンハネガイなどの小物も見られます。
また、小刻みに震度が変わるマルチレベルダイビングになりますので、ダイブコンピューターは必須です。
オホバNo.1
オホバNo.1はドロップオフの棚にアンカリングし、潜行したら水深5mから23mまでの縦穴を抜けて横穴から壁に出られます。
壁沿いには他にもトンネルもあるなど地形を存分に楽しめ、夏場は回遊魚が多くナポレオンやハンマーヘッドが現れることもあります。
また、棚の上にはサンゴが広がっており、マクロ生物を見ることもできます。
中性浮力が取れる中級者程度のレベルがあれば潜ることが可能です。
カナン崎
カナン崎は非常に複雑な地形をしたポイントで、ここの目玉はダイバーグループ10人以上が余裕で入れる大きなドームです。
大小の5つの入り口が周囲にあり、また、太陽が頭上にくる正午頃に入ると光が真上からスポットライトのように照らして非常に綺麗です。
ドームのなかではイセエビやタコなどもたくさん見られます。
カナン崎ドーム
カナン崎ドームはドロップオフの壁面にある通り抜けられる穴を抜けて、潜水艦から顔を出すようにしてホワイトチップを見たりします。
洞窟の中にはイセエビの住んでいる棚もあるので水中ライトは必須です。
また、回遊魚も見られますし、ここからカナン崎に行くこともあります。
アシハヤー
アシハヤーはリーフからドロップオフへと続くポイントで、平均12mをキープしながらサンゴの上をドリフトしているとカメなどの大物が見られます。
ここは朝日が昇る時間帯の光が非常に綺麗なので、早朝ダイビングがおすすめです。
とくに女性に人気が高いポイントで、フィンキックなしで流せる優しいドリフトポイントです。
オホバNo.2
オホバNo.1から続くドロップオフがあり、壁面には伊江島で一番大きい奥行きのある洞窟があるポイントです。
メインの洞窟はひとつですが、周囲には他にもたくさんの洞窟があるのでレベルによってコースを変えて楽しむことができます。
ワジー
ワジーはボートでもビーチでも行けるポイントで、サンゴの種類が多くサンゴ礁域で見られるほとんどの魚が見ることができます。
見所は9mにもなるハマサンゴで、流れもほとんど無いので初心者から潜れるポイントです。
サンゴの産卵シーズンにはここでのナイトダイビングが人気です。
釣り場
釣り場は大きくオーバーハングした岩が特徴的のポイントです。
トップから縦穴を潜り、続いて横穴へ入りますが、オーバーハングを超えたら35mまで落ち込んでいるため中性浮力をしっかりとることがポイントです。
ただし、ここはさまざまなコースが取れるので初心者から潜ることもでき、棚のくぼんだ砂地にはキンチャクガニやイシヨウジなども見られます。