スキューバダイビングは、年齢に関係なく楽しめるレジャースポーツです。最近では50代、60代になってから「ダイビングをはじめたい」という人が、増えてきています。そこで、今回はシニアダイビングについてご紹介していきたいと思います。

 

50代からのダイビング

シニア ダイビング

スキューバダイビングは、年齢に関係なく誰にでも楽しめるレジャースポーツ。

しかし「シニアと呼ばれる年齢になってもダイビングはできるのだろうか?」そんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?

先に結論から言えば、健康で不自由なく普通の生活を送れる体力がある人なら年齢は気にする必要はありません。

スキューバダイビングはあくまでレジャーであり、呼吸が乱れるような激しい運動は行いませんし、他人と競い合うこともありません。

もちろん、筋トレやジョギングのように体を鍛える目的のトレーニングでもありません。

ある程度の泳力は必要ですが、ダイビング器材によって水中でも呼吸ができますし浮力もコントロールできるので、バタ足ができる程度の泳力があれば大丈夫。

 

シニアダイバーの悩み

ダイビングスポットで、50代を過ぎたダイバーを見かけることも珍しくありません。

なかには「本当に大丈夫?」という年齢の方もいますが、そんな心配をよそに元気にダイビングを楽しんでいます。

とはいえ、これからダイビングに挑戦したいと考えている場合はさまざまな不安がつきものです。

シニアの方にありがちな悩みを見てみましょう。

体力に自信がない

「体力に自信がない」というのは、50歳を過ぎた方にもっとも多い悩みではないでしょうか。

以前、海上保安庁の潜水士の活躍を描いた「海猿」というドラマがありました。

劇中では、潜水士たちの過酷なトレーニング風景や救助活動などが描かれていましたね。「自分にはダイビングは無理だな…」と、思ってしまった方も多いのではないでしょうか。

しかし、レジャーダイビングでは海猿のような厳しいトレーニングは一切ありません。
もちろん、救助活動をするわけでもありません。

水中散歩を楽しむだけなので、軽い運動ができる程度の体力があれば十分です。

特別な運動能力は必要ありませんので心配する必要ないですよ。

自分のペースでダイビングを楽しみたい

シニアダイバーのなかには「若い人たちについていけるか心配なので、自分のペースでゆっくりとダイビングを楽しみたい」という方も少なくありません。

そんなときは、プライベートコースを設けているダイビングショップを利用するのがおすすめです。

インストラクターがマンツーマンで対応してくれるので、自分の要望をインストラクターにリクエストすることができます。

ひとりだと不安

じつは、ダイビングをはじめた人のほとんどが、ひとりでスクールに申し込みをしています。

「ひとりだと不安」という人でも、すぐにダイビング仲間ができるので心配いりません。

最近では、シニアダイバーのサークルも増えてきていますので、こうしたサークルに所属してダイビングを楽しむ方法もあります。

同世代なので話もしやすく、余計な気を使うことなくダイビングを楽しむことができるでしょう。

 

ダイビングは何歳までできる?

 「ダイビングは何歳までできるのだろうか?」
そんな疑問を持っている人がいるかもしれませんね。

じつは、世界では、95歳のイギリス人男性がダイビングの世界最高齢記録を更新しています。

 

第二次大戦の退役軍人である95歳の英国人男性が1日、キプロス沖で沈没船見学のため潜水し、スキューバダイビング世界最高齢の自己記録を更新した。

引用:ロイター

 

ダイビングに年齢は関係ないというのは本当なのですね。

もし、年齢がネックでダイビングを躊躇しているのであれば、まずは体験ダイビングから初めてみる方法もあります。

楽しく体験ダイビングができるようでしたら、次はライセンス取得コースにも挑戦してみましょう。

 

 

シニアダイビングの注意事項

シニア ダイビング
 
 
50歳を過ぎたシニアが無理なく安全にダイビングを楽しむためのポイントを見てみましょう。
 

持病と常備薬

 ダイビングを行うには健康でなくてはなりません。

循環器系、呼吸器系、神経系に疾患のある人、現在妊娠中の人は ダイビングプログラムに参加することができません。

過去に大きな手術を経験している人や、現在、医師のもとで通院または投薬をしている人は、主治医による「病歴診断書」の提出が必要となります。

また、ダイビングショップによっては50歳以上の受講生には「健康診断書」の提出を求められる場合もあります。
 

生活習慣

 シニアの方に限ったことではありませんが、二日酔いや寝不足はダイビングに悪影響を及ぼします。

耳抜きがしづらくなったり船酔いをしやすくなったり、ダイビング中に嘔吐してしまうことにもなりかねません。

ダイビング前は生活習慣にも気をくばり、規則正しい生活を心がけましょう。

 

運動習慣

 年齢とともに身体能力は下がってきます。

50歳を過ぎて運動習慣のない方は、関節が硬くなってイメージ通りに体が動かないことがあるかもしれません。

また、少し歩いただけで息切れをしてしまうような場合は、最低限の基礎体力をつける必要があるでしょう。

過度なトレーニングは必要ありませんが、ウォーキングやジョギングなど無理のない範囲で運動習慣をもち、体をリフレッシュさせましょう。

 

知識のアップデート

 安全に楽しくダイビングを行うために最も大切なことは、「正しい知識を持つこと」です。

「大丈夫だろう」「何とかなるだろう」といった軽率な判断は、絶対に避けるべきです。

海という大自然をフィールドにしたダイビングは、海況や天候によって大きく状況が変わります。

少しでも不安に感じることがあるなら決して無理をせず、そのダイビングを諦めることも大切です。

常にスキルをアップデートして、定期的にダイビングを楽しみましょう。

 

ダイビングに限ったことではなく、スポーツジム、ヨガ、スキー、サーフィンなど、様々なシーンでアクティブなシニアを見かけることがあります。これからはダイビングを楽しみたいというシニアダイバーがますます増えてくることでしょう。ダイビングはシニアでも十分に楽しめるレジャースポーツです。これまで見たことのない水中世界を見に行きましょう!

ライター

Greenfield編集部

自然と向き合い、環境に配慮しながらアウトドアスポーツを楽しむ人に向け、自分や周囲のウェルビーイングの向上につながる情報をお届けします。