パタゴニア日本支社が「ヘルシー・ウォーターズ」キャンペーンをスタート。7月21日から全国各地でイベントを展開し、私たちの暮らしに不可欠な健全な河川と水のあり方を考える対話を広げます。地域事例と映像を通じ、今できるアクションに光を当てます。
パタゴニア「ヘルシー・ウォーターズ」キャンペーンが始動
アウトドアブランドのパタゴニア日本支社は、2025年7月21日から8月31日にかけて、「ヘルシー・ウォーターズ」キャンペーンを全国で展開します。本キャンペーンでは、健全な水環境が生態系と人間社会にもたらす恩恵を広く伝え、私たちの生活とつながる“川と流域の健康”を見つめ直すきっかけをつくります。
水は、炭素の隔離、温室効果ガスの抑制、水温調整、生物多様性の保全など、地球全体の健全性を支える重要な存在です。しかし、日本の多くの川は人間の活動によってその本来の姿を失いつつあります。
創業者イヴォン・シュイナードのメッセージ
「川の健康は人間の健康に直結している」。そう語るのは、パタゴニア創業者のイヴォン・シュイナード氏です。自然のままの川は、飲み水をもたらし、災害の影響も緩和します。しかし、日本の川の多くは高度経済成長期以降、急速に悪化の道をたどってきました。
「いまや日本の大半の川の流路と運命は、人間が思いどおりに決めています。川に残されるのは本来の名前だけです。」
(『日本の川と流域を救う』より)
3つの地域事例から考える「水の未来」
キャンペーンでは、3つの具体的な取り組みを紹介し、私たちにとって「健全な川とは何か」を問いかけます。
●北海道 道南・朱太川水系
道南の朱太川では、サケやマスの遡上を妨げていたダムのスリット化や撤去が進行中。地域住民と行政が連携して河川環境の回復に取り組み、すでにサケの漁獲量が大幅に増加しています。
▶︎詳細:詳細はこちらからご覧ください。

写真: Whole Universe Association
熊本・球磨川
令和2年の豪雨で甚大な被害を受けた球磨川では、地域団体と住民が連携し、自伐型林業や森づくりを通じて災害に強い流域の再生を目指しています。
▶︎詳細:詳細はFacebookページをご覧ください。

写真: つる詳子
●宮城 仙台・広瀬川
仙台市の象徴・広瀬川では、「市民の川」を守るため、NPO法人水・環境ネット東北が魚道の整備や清掃活動を実施。都市と自然の共存を目指す取り組みが進められています。
▶︎詳細はこちらからご覧ください。

写真: GARDEN of RIVER, SENDAI project
全国各地で開催されるイベント
このキャンペーンでは、パタゴニア・フィルムズの美しい映像や、坂本麻人監督の新作短編の上映、各地のゲストによるトークイベントが実施されます。
7月21日(月・祝)熊本・桜十字ホールやつしろ
7月23日(水)北海道・黒松内町役場
7月25日(金)東京・パタゴニア東京・ゲートシティ大崎
7月29日(火)長野・パタゴニア白馬
7月31日(木)京都・パタゴニア京都ストア
8月5日(火)長野・パタゴニア軽井沢
8月9日(土)札幌・ユナイテッドシネマ札幌
8月10日(日)仙台・誰も知らない劇場
8月17日(日)福岡・パタゴニア福岡ストア
8月23日(土)釧路・摩周観光文化センター
8月30日(土)旭川・イオンシネマ旭川駅前
8月31日(日)北広島・キャンパーズアンドアングラーズ北広島
私たちにできること
川と人が共に生きる未来のために。地域の活動に参加し、小さな行動から大きな変化を起こすことが、健全な流域環境の回復に繋がります。パタゴニアのキャンペーンは、誰もが水のためにできる一歩を見つけるきっかけとなるはずです。
パタゴニアについて
パタゴニアは1973年創業の米国発アウトドア企業で、「地球を救うためにビジネスを営む」を掲げ、環境負荷の少ない製品づくりに取り組んでいます。Bコーポレーション認証や1% for the Planetへの加盟を通じ、利益を地球環境保全に還元。日本ではオーガニック製品や食の事業も展開し、再生型有機農業の普及にも貢献しています。
健全な川は、私たちの暮らしと未来を守る源。パタゴニアの「ヘルシー・ウォーターズ」キャンペーンは、水の循環と命のつながりを再発見するきっかけを届けてくれます。
ライター
Greenfieldニュース編集部
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