沖縄本島最南端の糸満エリア
沖縄本島の玄関口となる那覇空港から車で南に約20分進んだ位置に本島最南端となる糸満市があります。
常に多くの観光客で賑わう那覇市内とは雰囲気がガラリと変わって、サトウキビ畑と青い海が広がるのどかなエリアです。
糸満エリアのダイビングは正直まだまだマイナーではありますが、2011年には糸満ダイビング協会も発足し、次々と新しいポイントも開拓されている期待のダイビングスポットです。
何より那覇空港から近いため、到着後そのまま糸満に向かえば、すぐにダイビングを楽しむことが可能です。
糸満エリアで潜るなら那覇ステイでも大丈夫ですし、糸満にあるリゾートホテルや民宿を利用するのも良いでしょう。
ダイビングスタイル
糸満の海は”未開の地”と呼ばれることがありますが、それは西海岸エリアのようなリゾート開発が行われなかったため。
そのため、手つかずの自然がそのままに残る海を潜ることができるのも、糸満の大きな魅力です。
糸満エリアには、ゆったりとフィッシュウォッチングを楽しめるポイントから、ダイナミックな景観が楽しめる沖合ポイントまで、さまざまなダイビングポイントが点在しています。
主流は流れにまかせたドリフトダイビングですが、ダイビング講習ができる穏やかな海域もあり、ダイバーのレベルに合わせてダイビングポイントを選ぶことができます。
港から近いポイントでは1ダイブごとに港に戻るケースと、沖合にあるポイントは出航してそのまま2~3ダイブして戻るケースがあります。
また、本島は冬になると季節風の影響で海が荒れやすくなりますが、糸満エリアのポイントは風の影響を受けにくいという特徴があります。
ただし、本島南部に位置するため台風の影響を受けやすいという悩みもあります。
沖縄・糸満エリアのダイビングスポット
沖縄本島最南部の糸満エリアにある人気ダイビングスポットをご紹介します。
トコマサリ礁
糸満を代表する潮通りの良いダイビングスポットが「トコマサリ礁」です。
水深-20m付近に大きな洞窟があり、ネムリブカやロウニンアジが入っていることもあります。
魚影が濃くナポレオンフィッシュやイソマグロなどの大物も期待でき、夏場にはギンガメアジの群れを見ることができます。
最大水深-35mで強い流れがあるスポットなので上級者向きのポイントです。
ルカン礁
港から14km先の沖合に浮かぶドーナツ型の岩礁が「ルカン礁」です。
水深-3mから最大-40mまで一気に落ち込むドロップオフでダイナミックなダイビングが楽しめます。
コンディションの良い時は透明度40mを超えるときもあり、イソマグロやバラクーダ、ウミガメなどの大物を見ることもできます。
ルカン礁は深度も深く、ときに強い流れもあるため中級者以上のスキルが必要です。
名城沖
真っ白な砂地になかに小高い根がそびえるポイントが「名城沖」です。
砂地にはガーデンイールが見られ、根の周りにはキンメモドキやスカシテンジクダイの群れています。
まさに沖縄らしい景観が楽しめるダイビングスポットです。
大渡海岸(ジョン万ビーチ)
ウミガメの産卵場所で有名な国立公園にも指定されている天然の海岸が「大渡海岸(ジョン万ビーチ)」です。
本島最南端のビーチポイントで、内海と外海に分かれそれぞれの楽しみ方ができます。
水深-3mの内海では体験ダイビングやシュノーケルも盛んで、サンゴに群れるさまざまなスズメダイを見ることができます。
外海ではアーチやクレバスが迷路のように入り組んでおり、地形と光が作りだす幻想的な光景を楽しむことができます。
ウミガメやマダラトビエイなどの大物が現れることもあります。
塩崎
ゆったりとフィッシュウォッチングが楽しめるスポットが「塩崎」です。
水深-3mの浅場に広がる美しいサンゴ礁には、デバスズメダイなどのカラフルな魚たちが群れをなしています。
港からボートで5分近く、最大水深-17mと初心者でも潜れるポイントです。
喜屋武岬
切り立った根がいくつも点在しダイナミックな景観が楽しめるスポットが「喜屋武岬(灯台下)」です。
根の中腹には迷路のようなトンネルがいくつもあり、ホールから差し込む光が神秘的な世界を演出してくれます。
透明度も高く地形派のダイバーにおすすめのダイビングスポットです。
ライター
Greenfield編集部
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