基本レシピ:レンジで簡単!バジルかおる「鶏むね肉の酒蒸し」
まずは、電子レンジを使った「鶏むね肉の酒蒸し」の作り方を紹介します。
コンビニやスーパーで売っているサラダチキンは、しっとりしていて、パサつきが少ないですよね。コツさえ覚えれば、ご家庭でもおいしく作れます。
自分で作るとコスパがよく、好みの味付けにできるのが魅力です。バジルのかおりをまとった一品をお楽しみください。
材料(3人分)
- 鶏むね肉(400g)
- 水(150cc)
- 料理酒(150cc)
- 砂糖(12g)※
- 塩(10g)※
- こしょう(1g)
- スィートバジル(5枚)
※鶏肉の大きさや蒸す容器によって、水・料理酒の量が変わります。砂糖と塩は記載の分量をベースに適宜調節してください。
作り方
- 鶏肉の皮をはいで、まわりの脂身やスジをとり除く。皮はあとで使用するのでとっておく
- 繊維に対して直角に切り込みをいれる(青い線が繊維の方向)
- フォークで肉に穴をあける
- 砂糖・塩の各半量と、こしょうを鶏肉全体にかるく擦り込み、ラップをかけて1時間ほど冷蔵庫でなじませる。残りの砂糖・塩は、鶏肉を蒸すときに使う
- 鶏肉を冷蔵庫から出して常温にもどす
- 肉を耐熱容器に入れ、水・料理酒・バジル、とっておいた皮も一緒に入れる。このとき、水の量は鶏肉がかぶるくらい、砂糖・塩は、入れた水と料理酒の量に応じて調節する
(塩分が多いと、脱水して肉がかたくなる可能性があるため)
- ラップをふわっとかけて、電子レンジ(500W)で4分、裏返して3分半加熱する
(蓋つき容器の場合は、蒸気穴が付いているタイプを使用)
- そのまま20分くらいおいて余熱で火を通し、粗熱がとれたらスープごと保存袋に入れて、冷蔵庫で保管する
ポイント
ブロックの鶏肉を冷蔵庫から出してすぐ加熱すると、中まで火が通りにくいため、常温に戻してから調理します。
少し歯ごたえがあるのが好きな人は、繊維にそってカットしてください。サンドイッチの具材にするときは、最初に入れた切り込みにそって(繊維に直角に)カットしたほうが食べやすいと思います。
電子レンジの性能や容器の大きさによって、加熱度合いは変わります。最初は加熱ができているか心配だと思いますが、一番厚い部分を切って、赤色の身がなければOKです。何度か試すと加減がわかるでしょう。
粗熱がとれたら、まずはそのまま食べてみてください。味が足りなければ、ポン酢やわさびと一緒に味わうのもおすすめです。
下味のコツ下味に砂糖を加えるのは、甘くすることが目的ではありません。砂糖にはコラーゲンと水分を結合するはたらきがあるので、加熱してもジューシーに仕上がります。
料理酒には、塩分・糖分が含まれています。その分も考慮して、塩・砂糖の分量を5%に換算した値にしています。とくに塩は脱水性があり、お肉を固くしてしまうので入れすぎには注意しましょう。
鶏肉を常温にもどすときに、サーモプレートがあると便利です。以下のようなプレートを使うと「常温戻し」の時間を半分以下に短縮できます。
アレンジレシピ①|ビールのおつまみに!手作り旨辛ダレのよだれ鶏
基本の「鶏むね肉の酒蒸し」を活用して、手作りのネギラー油を使った「よだれ鶏」のレシピを紹介します。家で練習して、キャンプ場でも手際よく旨辛ダレを作ってみてください。
材料(2人分)
・蒸し鶏(5mmカット6枚)
・蒸し鶏の皮(とっておいたもの)
・蒸し鶏スープ(大さじ2)
・しょう油(小さじ1)
・片栗粉(小さじ1/2)
・ごま油(小さじ1)
・白ネギ(トッピング用:適量)
<ネギラー油>
・青ネギ(細いもの3本)
・にんにく(1かけ)
・しょうが(1かけ)
・輪切りとうがらし(大さじ1)
・サラダ油(大さじ2)
作り方
- 青ネギは小口切りに、にんにく・しょうがはみじん切りにする
- スキレットに、とうがらし・サラダ油を入れて弱火で加熱する
- 油があたたまったら、青ネギ・しょうがを入れる
- 焦げないように弱火で加熱し、ネギの香りがたってきたら火を止めて、にんにくを入れる
(ネギラー油が完成)
- 蒸し鶏の皮を、別のフライパン等でカリカリに焼いて油をおとし、細切りにしてスキレットに加える
- 蒸し鶏スープ・しょう油・片栗粉を混ぜあわせて、スキレットに入れる
(油が熱いとはねるので注意) - 再度火にかけ、弱火で煮詰めてとろみが出たら火を止めて、ごま油を入れる
- タレが熱いうちに、皿にならべた蒸し鶏にかけ、みじん切りにした白ネギをトッピングしたら出来上がり
ポイント
蒸し鶏のスープに塩味がついているので、味付けはしょう油のみです。さらにピリ辛にしたい人は、は花椒(ホアジャオ)をひとつまみ入れてください。ネギラー油のコクとよくあいます。
ネギラー油は、家で作ったものを持参してもよいですが、タープの中によい香りがたつと食欲をそそりますし、ビールもすすみます!
子ども用にはラー油をケチャップに替えて、辛くないソースを作ってあげてください。
アレンジレシピ②|キャンプの朝食に!プチフランスのチキンサンド
朝ごはんにおすすめの蒸し鶏アレンジレシピを紹介します。コーヒーと焼いたプチフランスの香りに癒されますよ。キャンプらしく、バーナーでチーズを炙り、マスタードマヨネーズをたっぷりつけてお召し上がりください。
材料(2人分)
・プチフランス(2個)
・蒸し鶏(5mmカット6枚)
・トマト(1/2個)
・ピザ用チーズ(20g)またはスライスチーズでもOK
・レタス(2枚)
・マスタード(小さじ1)
・マヨネーズ(大さじ2)
作り方
- プチフランスを半分にカットし、かるく焼いて蒸し鶏をのせる
- スライスしたトマトをのせる
- チーズを上にのせたら、ガスバーナー(トーチバーナー)で炙りチーズを溶かす
- レタスをのせて、マスタードとマヨネーズ混ぜたソースをかければ出来上がり
ポイント
プチフランスはそのままでもよいですが、かるく焼くと、香ばしくパリっとした食感が楽しめます。チーズと一緒にトマトも炙ると甘みがでますよ。
キャンプの朝にはちょっと体を甘やかして、マスタードマヨネーズをたっぷりのせてみてください。
炙るときに使ったのは、スノーピーク製のフォールディングトーチです。正直に言うと、料理には使いにくいのですが、無骨かつスマートなラインでカッコいいんですよね。大出力にできるので、焚火の火付けにも重宝しています。
筆者が愛用しているのは旧型の「GT-110」、後継機種は同型の「GT-120」です。
(※参考:日本食品標準成分表より/鶏むね肉は皮なしの場合の100g当たりの数値参照)
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。