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最近、フリーダイビングがテレビや雑誌で紹介される機会が増えましたね。フリーダイビングの日本記録や、日本人フリーダイバーのことが気になっている人も多いのではないでしょうか?今回は、世界大会に挑戦する日本人フリーダイバーをご紹介します。

 

世界で活躍する日本人フリーダイバー

フリーダイビング世界記録
 
 
フリーダイビング世界大会の第一線で活躍している日本人フリーダイバーが大勢います。

日本におけるフリーダイビングの第一人者である篠宮龍三選手、海洋競技でトップ争い続ける木下紗佑里選手と廣瀬花子選手、プール競技で日本新記録を達成した大井慎也選手などなど、種目は異なりますが、みなさん素晴らしい成績を残しています。

世界の記録に挑戦する日本人フリーダイバー達を見ていきましょう。

 

フリーダイビング日本記録

まずはフリーダイビングの日本歴代記録を見てみましょう。

  • CWT:コンスタントウェイト・ウィズフィン(海洋競技)
  • CNF:コンスタントウェイト・ウィズアウトフィン(海洋競技)
  • FIM:フリーイマージョン(海洋競技)
  • DYN:ダイナミック ウィズフィン(プール競技)
  • DNF:ダイナミック ウィズアウトフィン(プール競技)
  • STA:スタティック アプネア(プール競技)
男子
CWT 115m 篠宮 龍三 2010/04/27 Vertical Blue 2010(Bahama)
CNF 66m 篠宮 龍三 2014/12/4 Vertical Blue 2014(Bahama)
FIM 104m 篠宮 龍三 2010/04/25 Vertical Blue 2010(Bahama)
STA 7分51秒 関谷 陽介 2013/06/29 Individual AIDA World Championships Belgrade 2013(Belgrade)
DYN 227m 大井 慎也 パンパシフィックチャンピオンシップ2018
DNF 165m 大井 慎也 パンパシフィックチャンピオンシップ2018

 

女子
CWT 106m 廣瀬 花子 2018/7/25 Vertical Blue 2018
CNF 72m 木下 紗由里 2016/4/26 Suunto Vertical Blue 2016(Bahama)
FIM 97m 木下 紗由里 2018/7/25 Vertical Blue 2018
STA 7分6秒 市原 由利子  2018/6/30 AIDA Pool World Championships Belgrade 2018
DYN 197m 廣瀬 花子 2016/09/24 2016 AIDA Team World Championships (Kalamata)
DNF 160m 濱崎 友美 2016/07/02 AIDA Pool World Championships 2016 Finland

出典:日本フリーダイビング協会

 

歴代の日本記録を見ると、世界記録にも引けを取らない好成績を残しています。

ちなみ、CWT女子では女優の高樹沙耶さん、DNF男子では芸人の安田大サーカスの団長さん、俳優の野久保直樹さんといった芸能人の名前も挙がっているのです。

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日本フリーダイビング界の第一人者・篠宮龍三選手

 

篠宮龍三選手は、CWT世界ランキング第8位、FIM世界ランキング11位(※2019年2月現在)という素晴らしい記録を残している、日本を代表するフリーダイバーです。

日本のテレビ番組でも篠宮選手の特集が組まれたことがあるので、ご存知の方も多いことでしょう。

篠宮選手は、あの伝説のダイバーと呼ばれるジャック・マイヨールに憧れ、フリーダイビングの世界に足を踏み入れたそうです。

とはいえ、当時は日本フリーダイビング協会(JAS)が発足したばかりで、十分な環境が整っていなかったため、さまざまな苦労があったはずです。

しかし、篠宮選手は世界的に有名なフリーダイバーであるウンベルト・ペリザリを師と仰ぎ、自身の記録をどんどん更新していきました。

そして、ついに2010年バハマで開催された世界大会では-115mを成功させたのです。

この時から、あのジャック・マイヨールの記録を破った初めてのアジア人として、世界中に彼の名前は知れ渡り、日本のフリーダイビング界を牽引する存在になったのです。

残念ながら篠宮龍三選手は、2016年を最後に競技生活から引退してしまいましたが、彼の挑戦がフリーダイビングの世界に大きな貢献を残したことは間違いありません。

現在は、沖縄を拠点にフリーダイビングのスクールを開催していますので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

 

参照:篠宮龍三オフィシャルブログ

素潜り世界一 人体の限界に挑む (光文社新書)/篠宮 龍三
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世界の頂点で戦う木下紗佑里選手と廣瀬花子選手

 

フリーダイビング女子FIM部門の世界記録保持者が、日本の木下紗佑里選手です(※2019年2月現在)。

木下選手は2016年にバハマで行われた国際大会の女子CNF部門で-72mを成功させ、アジア人初の世界新記保持者として君臨していましたが、2018年に同じバハマで行われた国際大会で、イタリアのAlessia ZECCHINI選手にCNF世界記録を乗り換えられてしました。

ところが、同大会で木下選手はFIM世界新記保持者だったAlessia ZECCHINI選手を破りFIM部門で-97mという世界新記録を樹立したのです。

さらに2018年の同大会では、フリーダイビングの花形種目である女子CWTで廣瀬花子選手が-106mの世界記録に成功します。

ところが翌日の最終セッションでAlessia ZECCHINI選手が-107mを成功させ、またまた記録を更新されてしまったのです。

これほどまでに記録更新が著しい大会は過去になかったそうです。

今後の木下紗佑里選手と廣瀬花子選手、そしてAlessia ZECCHINI選手の、まさに三つ巴の戦いからは目が離せませんね。

ひと息で挑む紺碧の世界/木下 紗佑里
ひと息で挑む紺碧の世界/木下 紗佑里

 

1983年にジャック・マイヨールが残した人類未踏の-105mという記録は、彼の遺志を継ぐ次世代のフリーダイバー達によってどんどん塗り替えていっています。もちろん、そのなかには日本人フリーダイバーである篠宮選手もいます。残念ながら日本国内ではフリーダイビング世界大会に挑戦する日本人選手のことは、まだまだ知られてはいません。命がけで深海に挑む日本人ダイバーがいることを一人でも多くの人に伝えていきましょう。

ライター

Greenfield編集部

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日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。