できることは家でやっておく!これ鉄則。
野外での料理は、水も大切に使わなくてはいけないし、火の扱いも慣れないと大変。初心者のうちは、いつものメニューでも、お家で作る倍くらいの時間がかかってしまいます。
初心者にありがちなのが、準備を何もしないまま現地で調理をし始めること。野菜を洗い、切って、お肉に味を付けて…なんてやってるうちに、どんどん時間が過ぎてしまいます。
野菜などは、事前にカットできるものはカットして、ジップロックなどの保存袋に入れて持っていきましょう。
それだけでもかなり時短になりますし、クーラーボックス内の収納もかさばらず、ゴミも減らせます。お肉の味付けなどの仕込みも、前の晩や出かける直前にしておくと、焼くだけで1品できるので楽ですよ。
食材を新鮮に保つために、クーラーボックスは食材用と飲み物用の2つ用意してください。飲み物のクーラーボックスは開閉が多いので庫内の温度が上がってしまい、一緒に食材を入れていると痛みやすくなってしまいます。
ハードタイプのクーラーボックスは保冷力が高いので食材に、ソフトタイプは中身によって伸縮できるので、かさばる飲み物に適しています。
保冷剤はどこに置いても冷えますが、食材が取りやすいように底に敷きましょう。お肉やお魚などの生ものは、銀マットで保冷剤と一緒に包むと痛みにくいですよ。
クーラースタンドを使うと、地熱の影響を受けないのでより長時間保冷でき、食材も取り出しやすくなります。
野外キッチンのレイアウトとは?
家の台所みたいに効率よく動けるように、キャンプでもキッチンスペースをきちんと確保しましょう。バーナーやクーラーボックス、ウォータータンク、ゴミ箱などは、高さを揃えると作業がはかどります。
キャンプテーブルでも作業できますが、少し背が高いキッチンテーブルがあったほうが作業がしやすいですよ。キッチンのレイアウト例はこんな感じです。
I型キッチン
バーナー、キッチンテーブル、クーラーボックス、ウォータータンク、ゴミ箱を1列に並べたレイアウト。
スペースが広く取れて、大人数で料理するときはこちらがおすすめです。
L型キッチン
クーラーボックスとゴミ箱を横に置いたL字のキッチン。コンパクトで移動距離も少ないので、狭いサイトにおすすめ。
U型キッチン
1人で調理するなら、全てのキッチン道具に手が届くU型キッチンが楽です。かなりコンパクトなので、雨の日のタープの下でも。
最初に洗ったり切ったり、下処理を終わらせてから最後に一気に火を使うと、効率が良く燃料の減りも遅いです。ゴミは最初から分別して捨てられるようにゴミ箱を分けておきましょう。
どんなメニューがおすすめ?
あまり気張らずに、楽に作れて楽に片付けられるメニューを考えましょう。キャンプといえばバーベキュー!という方は多いと思いますが、炭火を起こすまでに結構時間がかかりますよね。
お肉は下味を付けておいて、野菜も切っておけば、火が起こせたらすぐに焼き始められます。カレーやシチューなどは、家で作ったものを温め直すだけでもOKですよ。
ごはんは研いだあとちゃんと水に浸す時間を取れば、お鍋で意外と簡単に炊けます。それも面倒、自信がないという方は、家でおにぎりを作って持っていったり、パン食にしてもいいでしょう。
焼きそばやパスタも簡単でおすすめ。パスタソースはレトルトを使ったっていいんです。
キャンプらしさ満点の、スキレットを使った料理もおすすめです。スキレットはじわじわと熱を与え素材のうまさを引き出すので、野菜やお肉をただ焼くだけでも、びっくりするくらいおいしいんですよ。
スキレットは蓋付きだと蒸し料理もできるのでさらに良し。レンタルしているキャンプ場もあるので、試しに使ってみてください。
また、キャンプ場近くの道の駅や直売所で、地元のものを買うのも楽しみの1つ。買った野菜はサラダをチャチャっと作って、新鮮なうちに食べちゃいましょう。果物は洗ったり切ったりするだけでおやつやデザートになります。
大人のお酒のおつまみには、焚火や炭火に放り込むだけでできるホイル焼きをマスターしておくといいですよ。たまねぎ丸ごとや、きのこ、じゃがいもなど、アルミホイルに包んでほっとくだけ。簡単なのに、キャンプでしか味わえない贅沢な一品になります。
朝は炭火を使わず、バーナーでかんたんにできるホットサンド、余ったごはんで焼きおにぎりなどがおすすめ。前日に汁物を余分に作っておくと、麺を投入したりしてアレンジできます。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。