ハンドルの交換で用意しておきたいアイテム
ロードバイクのハンドルを交換する前に、あらかじめ必要な道具をそろえておきましょう。たとえば、以下のようなアイテムがあれば、スムーズに作業できますよ。
- 六角レンチ
- マイナスドライバー
- ハサミ
- カッター
- ビニールテープ
- マスキングテープ
また、あわせて準備しておきたいのが、トルクレンチとバーテープ。必須アイテムではありませんが、カスタマイズにこだわる人におすすめです。それぞれどのような役割があるのか説明しますね。
トルクレンチ
ハンドルの取り付け時に用意しておきたいのが、トルクレンチです。六角レンチでもよいのですが、トルクレンチを使うと、ボルトを締めすぎる心配がありません。とくに、カーボン素材のハンドルは、破損しやすいため注意が必要。
トルクレンチなら、ボルトを締め付ける強さが把握できるので、最適な強度でハンドルを取り付けられますよ。
たとえば、以下の商品はシンプルで扱いやすいため、初めて使用する人にもおすすめです。
バーテープ
バーテープは、手軽にカスタマイズできるアイテム。豊富なデザイン・カラーがあるので、交換するだけで愛車のイメージをリフレッシュできます。
ロードバイクのハンドルを交換するときは、ぜひバーテープも好みの素材や色にカスタマイズしましょう。
おすすめのバーテープや交換方法については、こちらの記事も参考にしてくださいね。
ロードバイクのおしゃれにも!バーテープの交換方法とおすすめ商品10選
自分でできる!ドロップハンドルの交換方法6ステップ
ここからは、ドロップハンドルの交換方法を紹介します。主な作業ステップは、以下の6つです。
- バーエンドキャップを外し、バーテープを剥がす
- シフトレバーを外す
- ステムからハンドルを外す
- 新しいドロップハンドルを取り付ける
- シフトブレーキレバー・アウターケーブルを取り付ける
- バーテープを巻いてバーエンドキャップを閉める
ドロップハンドルを取り付ける際の注意点とあわせて、順を追って説明しますね。
①バーエンドキャップを外し、バーテープを剥がす
はじめに、マイナスドライバーを使って、バーエンドキャップを外しましょう。
シフトレバーをめくってから、バーテープを剥がすのがコツ。さらに、アウターケーブル(ワイヤー)などを止めているテープ類も剥がしましょう。テープが剥がれにくい場合は、ハサミやカッターで切ってしまうのもひとつの方法です。
②シフトレバーを外す
次に、六角レンチで緩めて、シフトレバーを外します。ブラケットをめくるとボルトがありますよ。外したシフトレバーは、ぶら下げたままでもよいのですが、ワイヤーに負担をかけないために、マスキングテープなどで仮止めしておくのがおすすめです。
③ステムからハンドルを外す
ハンドルを外すときは、均等にボルトを緩めていきましょう。基本的に、ハンドルは4本のボルトでステムに固定されています。
ボルトの紛失を防ぐため、対角にあるボルトを少しずつ緩めてくださいね。ボルトが外れたら、ハンドルを取り外します。
④新しいドロップハンドルを取り付ける
ここからは、新しいハンドルを取り付ける作業に入ります。ハンドルをステムの中心あたりに仮止めしたら、以下の3点に注意して取り付けていきましょう。
- ハンドルの中心をしっかりと合わせる
- ハンドルの角度を決める
- ボルトを適切な強さで締める
作業のポイントとあわせて、ひとずつ説明しますね。
ハンドルの中心をしっかりと合わせる
多くのハンドルには、中心の目印がついています。ハンドルを取り付けるときは、きちんと位置を合わせましょう。
ハンドルの角度を決める
ハンドルはステムと平行の角度が基本です。基本的な位置を決めてから、好みの位置に微調整しましょう。バーテープを巻いたあとは、ハンドルの角度が調整できないため、注意してくださいね。
ボルトを適切な強さで締める
ハンドルの位置と角度が決まったら、少しずつボルトを締めていきます。均等に力をかけられているか確認するために、左右のボルトの隙間が、同じ間隔かどうかを見るのも有効ですよ。
なお、ハンドル交換では、緩みすぎによる脱落や、過度な締めすぎによるハンドル・ステムの破損を防がなくてはなりません。ボルトを締めるときは、力を入れすぎず、適度な強さにすることを覚えておきましょう。
もし、適切な強さがわからない場合は、トルクレンチでトルク管理をするのがおすすめ。トルク管理とは、ボルトを締めるときの強さを管理することです。
⑤シフトブレーキレバー・アウターケーブルを取り付ける
ハンドルを付けたら、シフトブレーキレバーを、左右の高さが並行になるように取り付けます。このとき、横から見るだけではなく、実際にサドルにまたがった状態でもチェックしましょう。高さが並行になっているか、確認するのがポイントです。
取り付け位置に問題がなければ、ハンドルにある溝にアウターケーブルを沿わせて、ビニールテープで止めましょう。
⑥バーテープを巻いてバーエンドキャップを閉める
最後に、バーエンドキャップ側から、丁寧にバーテープを巻いていきます。バーエンドキャップを閉めれば、ドロップハンドル交換の完了です。
ドロップハンドルの特徴も覚えておこう
ドロップハンドルの形状や素材には、いくつか種類があります。ロードバイクのカスタマイズに興味がある人は、ぜひ覚えておきましょう。
まず、ドロップハンドルの「フラット部分から下ハンドルまでの距離」をドロップと呼びます。さらに、ドロップの幅や形状の違いによって、シャロー・アナトミック・アナトミックシャローの3種類にわけられますよ。
また、素材にはスチール・アルミ・カーボンがあり、以下のような特徴があります。
強度 | 重量 | 価格 | |
スチール | 強い | 重い | 安い |
アルミ | 中等度 | 中等度 | 中等度 |
カーボン | 弱い | 軽い | 高い |
これらの違いをおさえて、ロードバイクのハンドルをチョイスするのもよいでしょう。
ドロップハンドルの種類や選び方については、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひ、参考にしてくださいね。
ハンドル交換でスピードUP?ロードバイクハンドルの種類とおすすめ10選
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。