アーシングとは
アーシング(Earthing)とは、体と大地が直接つながること。地面や海などの自然にじかに触れて、体にたまった電気を逃す仕組みです。
カリフォルニアで生まれたシンプルな健康法で、グラウンディングと呼ばれることもあります。アーシングが注目されるようになったのは、人の体が帯電しやすい状態にあるためです。
体は約6割が水分でできているため、電気をためやすいもの。本来なら、大地に接して放電できる状態が正常といわれています。古くから人は、自然と接触して生活しながら体のバランスを保ってきました。
しかし、現代は直接大地に触れる機会が減少。一方で、人工的な電磁波を浴びることは増えつづけています。たとえば、日常的につかうパソコン・スマホ・電子レンジ・テレビなどからの電磁波です。また、ストレスや食生活の乱れで体が酸性にかたむくと、静電気をためやすくなるともされていますよ。
頭痛や肩こり、倦怠感などの体の不調は、こうした体にたまった電気の影響ではないかという考え方があります。その解消方法として、アーシングが注目されるようになりました。
アーシングの効果とは
アーシングは慢性的な体の不調を改善し、心身を健全な方向に導くといわれています。
前述のとおり、アーシングは体に過度にたまった電気を放出して、本来の状態に戻すことです。疲労回復・痛みの軽減・睡眠の質の改善につながるなどの研究結果が報告されています。
体だけでなく、精神面での効果も注目されていますよ。自然と触れあうことで、リラックスしたり、心が落ち着いたりした経験がある方も多いのではないでしょうか。
ただし、アーシングが心身にもたらす効果については、まだ小規模な研究しかおこなわれていないため、今後さらなる考察が期待されるところです。
出典:National Library of Medicine
「The Effects of Grounding (Earthing) on Bodyworkers’ Pain and Overall Quality of Life」
「The effect of grounding the human body on mood」
手軽にできるアーシングの方法6つ
アーシングは大地に直接触れるシンプルな健康法です。手軽にできるアーシングの方法を紹介します。
①裸足で歩く
外に出て靴を脱ぎ、裸足で歩くだけでできる最も簡単な方法です。ただし、コンクリートやアスファルトではなく、土や芝生などの有機物に触れるのがポイント。雨の日のほうが電気を通しやすいので、効果があるともいわれていますよ。
②土に触れる
素手でおこなう土いじりや庭の手入れでもアーシングができます。軍手などせずに、じかに土に触れることが大切。小さなスペースでも構わないので、野菜や花、ハーブなどを育て、定期的に土と接する機会をもつと効果が期待できそうです。
③水に浸かる
川や海に浸かるのは、水の伝導性が高いため、効率的な方法といわれています。なかに入るのがむずかしいときは、手や足で水に触れるだけでも十分です。とくに海水は電気を通しやすいため効果が高いといわれていますよ。また、澄んだ水のほうがよいとされています。
④自然に触れる
外に出たときに、積極的に自然に触れてみてはいかがでしょうか。体の一部が地面につながっていればOKなので、さまざまな形でアーシングができそうですね。
公園の芝生にシートを敷かずに横になるのもアーシングです。横になれば、肌と大地の接地面が大きくなります。寝ころべない場合は、木や草花に素手で触れるだけでもよいといわれていますよ。
⑤アーシング状態にある人やペットに触れる
土などに接している人やペットに触れることでもアーシングはできます。人や動物の体が電気を通すためです。たとえば、アーシングしている人と手をつなげば、自分も同様の効果が得られるといわれています。地面に触れているペットを撫でることも同様です。
⑥アーシンググッズをつかう
直接自然に触れるのがむずかしい場合は、グッズを使用して自宅でのアーシングも可能です。
取り入れやすい方法としては、手や足などに貼ってつかえるアーシングパッチや、床において使用できるアーシングマット、アーシング寝具などがあります。自宅でおこなうメリットは、定期的に長時間アーシングができるところです。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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