秋キャンプの定番!焚き火料理の魅力
キャンプの醍醐味「焚き火」。少し肌寒くなってくると本格的な焚き火シーズン到来です。
焚き火を起こしたら、暖を取るだけではなく料理を楽しめるのも大きな魅力。焼き芋のように、ホイルにくるんで焚き火のなかに入れるだけでできてしまうものから、ダッチオーブンを使う本格的なものまで、じつにさまざまな料理があります。
なかでも簡単にできるホイル焼きや串焼きは、キャンプ気分を手軽に楽しめることから人気があります。みんなでワイワイと下ごしらえをしながら、焼けるまでようすを眺める時間もたのしいですよね。
かんたんで美味しい!おすすめ焚き火料理
ここからは、そんなキャンプ気分を盛り上げる串焼きや、家族で楽しむ棒パン、そしてホイル焼きにぴったりの秋食材まで、焚き火料理のおすすめレシピを紹介していきます。
下味をつけるだけ!簡単肉料理
焚き火で串焼きというと、シンプルな焼き鳥や焼き魚が思い浮かぶかもしれません。あらかじめ下味をしたお肉を持っていけば、ちょっと差のつく豪華な料理を作ることができますよ。
タンドリーチキン
<材料(2~3人分)>
- 鶏もも肉……2枚
- プレーンヨーグルト……大さじ2
- チリパウダー……大さじ1
- ターメリック……大さじ1
- ガラムマサラ……小さじ1
- おろしにんにく……小さじ1
- おろししょうが……小さじ1
- こしょう……小さじ1/2
- 塩……小さじ1/2
<作り方>
- 鶏もも肉は食べやすい大きさに切る
- 調味料をすべてボウルに入れて混ぜ合わせる。
- 2.をジップロックに入れ、1.を入れて一晩漬け込む。(前日までに仕込んでおきましょう)
- 3.から鶏もも肉を取り出して漬け地をぬぐい、金串にさして焼く
シシカバブ
<材料(4人分)>
- 合挽肉……600g
- おろしにんにく……小さじ1
- 塩……小さじ1
- ターメリック……小さじ1
- クミンパウダー……小さじ1
- こしょう……小さじ1
- チリペッパー……小さじ1/2
<作り方>
- すべての材料をボウルに入れて練りながら混ぜ合わせる。
- 1.を12等分に分け、2センチほどの棒状に形を整え、金串を打つ。
- 焚き火で焼き上げる。
直火で美味しさUP!豚肉で野菜を巻いた野菜串
下味はつけずに、シンプルに野菜を豚肉などで巻いて焼き上げる野菜串は、たっぷりと野菜がとれてヘルシー。季節の野菜を楽しむのにもぴったりです。
ミニトマトと豚バラ肉
ミニトマトのヘタを取り、豚バラ肉で巻いたものを金串にさします。ベーコンを使ってもいいでしょう。塩を振って焼き上げます。
えのきたけと豚バラ肉
えのきたけを小房に分け、豚バラ肉やベーコンを巻いて、塩を振ったものを焼きます。金串は長細いので2本打つと安定しやすいです。
なすと豚バラ肉
なすは縦半分に切ったものを半分に切り、豚バラ肉を巻いて塩を振ります。なすに火が通ったら焼き上がりです。
レタスと豚バラ肉
レタスをくるくると巻いたものに豚バラ肉を巻き、串に刺します。塩を振って焼き上げます。シャキシャキとした食感が癖になりますよ。
家族連れにぴったり!子どもと一緒に楽しむレシピ
焚き火のなかで簡単に焼くことができる棒パンは、生地が膨らんでいくようすを見ることができ、さらに焼きたてを食べられるのが大きな魅力。生地を作るところからお子さんに手伝ってもらって盛り上がれるのも嬉しいですね。
焼き立てを味わう棒パン
<材料(6人分)>
- 強力粉……100g
- 薄力粉……100g
- ドライイースト……小さじ1
- 砂糖……大さじ3
- 塩……小さじ1
- バター……大さじ1
- 水……120cc
<作り方>
- 水以外の材料をポリ袋などに入れておく。
- 木の棒などにアルミホイルを巻く。
- 焼き上げる40分ほど前に、1.に100ccの水を加えて捏ねる。硬いようであれば残りの水を加えて耳たぶほどの硬さになるように生地をまとめる。
- 3.の袋の口を縛って置いておき、生地を発酵させる。
- 2倍ほどの大きさに膨らんだら生地を6等分にし、細長く形を整え、2.の棒に巻き付ける。
- 焚き火にかざして全体がきつね色になるように焼き上げる。
生地にココアを足したりしても美味しい棒パンができます。いろいろと試してみてくださいね。
ホイルで巻いて焼くだけ!秋のおすすめ食材
食材にアルミホイルを巻いて、焚き火の中に放り込んで焼くだけでおいしく食べられる食材をご紹介します。焼きたての熱々をシンプルに食べるのが醍醐味ですよ。
さつまいも
秋が旬でもあり、ホクホクと甘みのある美味しさに思わず笑顔になってしまうさつまいも。アルミホイルでそのままくるんで焼き芋に、カットしてバターやチーズをのせて簡単なおつまみにしても美味しく食べられます。
ぎんなん
ぎんなんは、日本酒などと合わせて食べたい秋のおつまみナンバーワンと言っても良いのではないでしょうか。塩と一緒にアルミホイルにくるみ、火のなかでパンパンと音がしたら焼き上がりです。
れんこん
煮物や和惣菜に使われるイメージの強いれんこんも秋が旬。皮ごとアルミホイルに包んでまるごと焼き、カットして塩、こしょうとオリーブオイルでいただきます。
田楽味噌を用意して食べるのも美味しく、ホクホクとした食感がおつまみにぴったりです。
りんご
赤くつややかなりんごも、ホイルでくるんで焼くのにぴったりです。
芯をくり抜いたところにバターとグラニュー糖、シナモンを入れてホイルにくるんで焼けば、簡単に焼きりんごが出来上がります。
レシピ本から火吹き棒まで!焚き火料理を盛り上げるアイテム
キャンプで実際に焚き火をする前に、準備しておくと便利なレシピ本や、実際に役に立つグッズをご紹介します。あらかじめイメージができると、失敗もなく現地で困ることもありませんよ。
CAMP LIFE 2018 Autumn&Winte Issue 2018-2019 焚き火道具大全
キャンプで焚き火をするときの基礎知識や、道具のそろえ方などが詰まった、焚き火ビギナー必携のムックです。これを読んでおけば、焚き火のハウツーがわかります。
VASTLAND(ヴァストランド) ふいご 火吹き棒 火起こし
焚き火の火起こしをするときにあると便利な、コンパクトタイプの火吹き棒です。弱った火もすぐに蘇らせることができるので、ひとつ持っておくと便利です。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) ダッチオーブン セット
焚き火で煮炊きをするときに欠かせない、25センチのダッチオーブンとリッドリフター、収納バッグがセットになっているものです。ダッチオーブンはもちろんシーズニング済みなので、簡単なお手入れだけですぐ使うことができます。
焚き火料理をする時に知っておきたいマナーと注意点
実際に焚き火料理をする前に、焚き火の注意点をおさえておくことが大切です。扱うのはあくまで「火」ということを念頭に、きちんとマナーを守って楽しみましょう。
注意点①直火OKかどうかを確かめる
地面に直に枝などを配して行う直火の焚き火は、原始的な雰囲気もあって魅力的ですが、直火が可能なキャンプ場は少ないのが実際のところです。
芝生や地面を痛めることが、環境破壊につながること、また、後始末が不十分でキャンプ場を汚すことがその理由としてあげられます。これは河原などでも同じなので、直火が行えるのは許可されたキャンプ場だけだと心得ておきましょう。
注意点②火の粉が飛ばない位置で焚き火をする
火の粉がテントやタープなどを痛める原因になることもあるので、火の粉が飛ばないようテントから距離をとって焚き火をするようにしましょう。
注意点③乾燥している薪や木枝を選ぶこと
焚き火で燃やす薪や木枝は、湿っていると火がつきにくいだけでなく、煙がたくさん出てしまうので、他の人に迷惑をかけてしまう可能性があります。保管をする際も、地面に直接置かないようにするなど、工夫が必要です。
注意点④燃えにくい衣類を着て焚き火をする
焚き火をすると火の粉が飛ぶということは前述しましたが、火の粉が服に飛ぶこともあリます。多少の火の粉でも大丈夫な難燃性のウエアを着るようにすれば、火の粉の心配をする必要もありません。
注意点⑤ゴミを燃やさない
どうせ燃えるからと一緒にゴミを燃やしてしまう人がいますが、生ゴミなどをそのまま燃やすと匂いが出る上、有害物質が発生することもあります。他の人の迷惑にならないように、薪だけを燃やすように気をつけましょう。
注意点⑥就寝前には消すこと
薪の種類によっては、長時間燃え続けることがあります。どのくらいの時間燃えて、何時に消火するのか考えながら焚き火をすすめるようにしましょう。
また、必ず寝る前には火を消すことが肝心です。薪が白くなっていても、熾火の状態になっていることがあるので、完全に燃えきっていることを必ず確認しましょう。
注意点⑦灰や炭は所定の場所に捨てる
焚き火が終わったら、キャンプ場の所定の場所に捨てに行きましょう。薪が燃え残った場合、火消し壺に入れるようにすれば、乾燥させて再利用することもできますよ。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。