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兄弟で『やまがた百名山』W完登を狙うぞ!
-自己紹介をお願いします。
父のアキクボ、そして長男のチビクボ10歳と次男のミニクボ6歳です。
-アキクボさんと息子さんたちの登山歴はどのくらいになりますか?
私の登山歴は25年になります。息子たちの登山歴はともに5年です。
-25年とはベテランハイカーですね。息子さんと一緒に登るきっかけみたいなものはあったのでしょうか?
家族で山に登るのが夢だったので、夢の実現のために始めた感じですね。それとコロナ禍はとても大きな出来事でした。
-最初はどのような山から始められたのですか?
山頂からの眺望や登山口までのアクセスを考慮しながら、天気を見て晴れている山を選んでいます。
今は地元山形の『やまがた百名山』を中心に登っていて、長男は9歳で完登しました。次男は現在50座の折り返しです。
-息子さんたちはガッツがありますね!
そうですね。そのほかにも年に何度か遠征をしていて、東北や関東、北アルプスなどにもチャレンジしています。
-どのくらいの頻度で登られているのでしょう?
晴れた日の土日は、ほぼ毎週登っています。月に5〜8回程度でしょうか。
-毎週とはすごいですね。それだけ登っているなかで、お子さんが「歩きたくない!」みたいなことはなかったのでしょうか?
幸い息子たちは登山道に着いたらスイッチが入るようで、山歩きでは飽きたことがありません。弱音も吐かず、10時間を超えるロングコースも歩けるようになりました。
親子で雪山登山をするコツ
-息子さんとは雪山にも登られるんですよね。
はい。『やまがた百名山』のなかには、登山道のない冬季限定の山が2座あるんですよ。山形は豪雪地帯なので、そこを登るには体力だけでなく、スノーシューやアイゼンの技術も必要なんです。
-雪山登山に向けてどのような練習をされたのでしょう?
最初は平地の雪道で、スノーシューやアイゼンを使って歩く練習を何度もしました。そのあと雪山歩きに慣れるために、雪の低山で歩く訓練もしましたね。
リフトやロープウェイも利用しながら徐々に標高を上げて、山形の絶景を親子で楽しんでいます。
-親子で雪山登山はかなりハードルが上がりますね。
そうですね。とくに山形の厳冬期は美しさがありますが、雪山の厳しい寒さもあります。基本的に晴れた日にしか登りませんが、親子登山をするのであれば天候判断がすべてです。
夏山以上に頼りにしている天気予報を、何度も何度もチェックをして判断をしています。
-天候以外にも気を付けていることはなんでしょう?
子どもの寒さ対策にも気を使っていますね。雪山登山をしている途中、どうしても子どもたちは雪遊びをするので、スキーウエアに防寒長靴で登っています。防寒手袋の替えもいくつか準備していますよ。
-登山中、アクシデントや困ったことなどはありましたか?
以前は地図アプリなどがなく、登山道までも辿りつかなかったり、ルートミスをしたりしました。
-それは怖い思いをされましたね。ご無事でなによりです。
あとは、事前にチェックしていた水場が枯れていて、水分が足りなくなったときは焦りましたね。それからは携帯浄水器を持ち歩くようにしています。
-携帯浄水器のほかに、子連れならではのあると便利な持ち物があれば教えてください。
応急手当てセットや虫よけ、着替えなどですね。それと持ち物ではありませんが、万が一のために息子たちにはスマホの暗証番号を教えています。
全国の絶景を求めて
-親子登山を始めてよかったことはありますか?
親子登山をしていると、息子たちがランドマークとなって、たくさんの登山者の方から声をかけていただけることですね。おかげで山を通じて仲間が増えたのが、私たち親子のいちばんの宝物です。
-登山での目標はなんでしょう?
長男を『槍ヶ岳』や『剱岳』の頂に立たせてあげたいです。今は各都道府県の最高峰に登ろうと思っています。次男は『やまがた百名山』制覇に向けて、一緒に楽しんで登りたいですね。
-今後やりたいことなどがあれば教えてください。
自然と触れ合うのが好きなので、全国各地のまだ見ぬ絶景を求めてのんびり旅行してみたいです。もちろん山もセットで!
-これから親子登山を始めたい人にアドバイスをお願いします。
親が考えている以上に、子どもには山を歩く体力やバランスが備わっています。まずは地元の里山や、人がたくさん登っている山からピクニック気分でスタートしてみてはいかがでしょうか?
ライター
yuki
幼少期からキャンプや釣り、スキーなどを楽しむアウトドアファミリーで育つ。10代後半は1人旅にハマりヨーロッパや北米を中心としたトラベラー期となる。現在もスキー、スノーボード、ダイビングなど海や山で活動中。「愛する登山」は低山から厳冬期の雪山まで季節問わず楽しむhike&snowrideなスタイル。お気に入りの山は立山連峰!Greenfield登山部/部長の任命を受け部活動と執筆活動に奮闘中。