家庭菜園にイチオシ!果樹栽培の魅力
わが家の家庭菜園デビューは、ゆずとブルーベリーを育てるところから始まりました。ここでは、果樹を育てる魅力についてお伝えします。
発見がある
果樹栽培は、日々の成長を観察する楽しさがあります。たとえば、ブルーベリーやゆずは、成長過程で美しい花を咲かせるのが魅力。家庭菜園を始めてから、野菜や果樹の花を観察する機会が増えました。可憐な花を眺め、果実が徐々に大きくなっていく変化を見守るのは、発見の連続ですよ。
また、貴重なポリネーター(花粉媒介者)の様子を間近に見られるのも楽しいところです。ポリネーターとは、植物の花粉を媒介して受粉させる生き物のこと。ミツバチや蝶などが挙げられますが、世界中で減少が懸念されています。
家庭菜園はポリネーターの生息しやすい環境を作ることにつながります。わずかながらでも、こうした環境問題に貢献できるのもうれしく思えることです。
安心して食べられる
家庭菜園でとれた果物なら、農薬・食品添加物・薬剤の心配をせずに、安心して食べられるところがメリット。とくに、子どもがいるご家庭や、アレルギー体質に悩まされている人、食材にこだわりたい人は、果樹栽培を検討してみる価値がありますよ。
身近な体験をとおして、食育や環境問題に関心をもつきっかけにもなるでしょう。
料理を楽しめる
わが家では収穫したブルーベリーを冷凍保存して、長く楽しみます。6月末~8月前半にかけて毎日ブルーベリーを収穫しますが、この時期がまさに果樹栽培の醍醐味を楽しめるとき。収穫後はヨーグルトにトッピングしたり、ジャムやパンを作ったり。料理を作るのも楽しい時間です。
また、収穫したばかりのゆずをジャムにすると絶品!太陽の日差しをたっぷりと浴びた果樹は、収穫したての瑞々しい状態がおいしいですよね。自分で育てた果実となると、なおさら格別に感じます。
家庭菜園を長く楽しむ2つのコツ
「家庭菜園を始めても、育てられるかな……?」と、心配な人もいるかもしれません。そんな人でもちょっとしたコツを押さえておけば、無理なく長く家庭菜園を楽しめますよ。コツを2つ紹介するので、ぜひ意識してみてくださいね。
興味のある植物を選ぶ
初めての家庭菜園で迷うのは「なにから育てる?」という問題ではないでしょうか。いざ種を購入しようと思っても、いろいろな種類があって迷いますよね。
大切なのは、自分が最も興味があり、収穫後に使うイメージが具体的にわくものを選ぶこと。たとえば、日常的によく食べる野菜や果物、料理に使用するハーブなどがよいでしょう。
自分の生活に合った植物を選べば始めやすく、さらにモチベーションも維持しやすくなりますよ。育てる難しさにぶつかったときにも興味をもって調べたり、世話をしたりと、楽しく家庭菜園を続けられるはずです。
手間のかからない植物を選ぶ
迷ったときには、手間のかからないものを育てるのがおすすめです。ミニトマトやハーブ類は比較的育てやすいでしょう。
忙しい日常生活の合間でも、育てやすいものを選べば、収穫の喜びが待っています。私も自分で育てた野菜を収穫するときは、日頃の疲れが癒されるような気持ちになって、家庭菜園の楽しさを実感できます。
家庭菜園から始めるサステナブルライフ
家庭菜園は手軽に環境問題に貢献できるのもメリットです。具体的にどのような貢献ができるのか紹介しますね。
食品ロスを減らせる
家庭菜園なら食材を無駄にすることがなく、食品ロスを減らせるでしょう。自分が必要な分だけの野菜や果物を育てられるうえに、庭からとったらすぐに使えます。食材が傷む前に消費できるうえに、新鮮な味わいを楽しめるのも魅力。
旬の食材を育てることで、食卓に季節感が増し、健康的な食生活を送れるのもメリットです。
食品ロスについて興味がある人は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
プラスチックゴミを減らせる
家庭菜園で育てた野菜や果物は、包装材が必要ありません。プラスチックゴミの発生を抑えられますよ。
また、保存するときも再利用可能な容器や袋を使えば、さらにプラスチックゴミを削減できます。環境にかかる負荷を軽くして、サステナブルな社会を実現する一助となるでしょう。
プラスチックごみの問題は深刻です。以下の記事も参考になりますよ。
CO2の削減に貢献できる
地球の温暖化は過剰なCO2が主な原因とされています。食材が市場から家庭に届くまでには、多くのエネルギーが消費され、CO2も排出されていますよね。家庭菜園で食材を育てれば、輸送する必要がないので、CO2の削減になります。
また、家庭菜園で少しでも植物を増やせば、CO2を吸収して、酸素を作る自然の流れを促せます。家庭菜園は環境にやさしい取り組みのひとつといえるでしょう。
地球の温暖化については、私たちが日常生活で貢献できることがたくさんありますよ。
ライター
いさな(藤原 勇魚)
「登山へ毎日行くのは無理。でも自然を感じる暮らしがしたい!」そんな理由から、ウッドデッキの先に小さな森を作りはじめた。小さな森では、野鳥がさえずり飛び交う毎日。そして、果樹・野菜・植物が生きいきと育つ場所にもなっている。
「自然の豊かさ=心の豊かさ」を体感し、自然から得たシンプルで大切な気づきをkindle本で出版する日々。さまざまな視点で、自然から得られる学びについて発信していきたいと思っている。