キャンプで楽しむ基本のパスタをマスターしよう
パスタを茹でて、ソースを絡めるだけの簡単料理でもあるパスタ。
基本的なことさえおさえれば、誰でも簡単に美味しいパスタが作れるようになります。
普段の食事でパスタを作ったことのある方ならご存知かもしれないのですが、アウトドアシーンでパスタを作るときに、気をつけなければいけないことがひとつあります。
それはパスタの茹で汁。そのまま捨てるわけにはいかないので、茹で汁を減らす工夫が必要です。
とはいえ、海水程度の濃度の塩水でパスタを茹でることは、味付けの要でもあるので、塩を入れないわけにもいきません。
そこで、キャンプでもパスタを美味しく味わうために、いくつか事前準備をしておくといいでしょう。
キャンプではパスタを調理する前に下準備をしておこう!
茹で汁を減らすために、パスタを半分に折り、フライパンに入れた少量の茹で汁でパスタを茹でたり、茹で汁そのものをソースに使ったりという工夫が必要です。
キャンプの前日に、あらかじめパスタを茹でるのに必要な分量を計って、塩水を作ってペットボトルに入れて持っていくと、茹で汁が残らずに便利かもしれません。
ほかには、茹で汁が残ったら、一緒にいただくポタージュスープに使って、捨てないですむようにするのもおすすめです。
そうしたポイントをおさえつつ、パスタの基本的な作り方を覚えていきましょう。
基本のパスタレシピ
パスタの基本的なソースには3つのバリエーションがあります。
トマトソース系、オイル系、クリーム系の3つです。この3つを覚えておけば、あとは応用すればいいだけ。
どれも簡単なので、レシピとともに覚えてしまいましょう。
キャンプで楽しむ基本のパスタその①スパゲティトマトソース
トマトソースのシンプルなスパゲティです。
ポイントはソースを中火で20分煮ることで、甘味と酸味のバランスを整えること。オリーブオイルもたっぷり使うと美味しく出来上がります。
<材料(2人分)>
- スパゲティ……160g
- 3%の塩水……適量
- にんにく……1片
- 玉ねぎ……1/2個分
- オリーブオイル……大さじ2
- ホールトマト……1缶
- ローリエ……1枚
- 塩、こしょう……少々
<作り方>
- 玉ねぎとにんにくはみじん切りにする。
- トマトソースを作る。鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて中火にかける。香りが出てきたら玉ねぎを加えてさらに炒める。
- 玉ねぎが透き通ってきたら、ホールトマトを手で潰しながら加える。ローリエを加えて20分煮込む。
- スパゲティを茹でる。フライパンに1.5センチほどの深さまで塩水を入れて火にかける。
- 沸騰したら、パスタを半分に折って入れ、袋に書いてある茹で時間茹でる。
- 茹で上がったらお湯を切り、の鍋にパスタを加えてソースを絡める。器に盛り付けて出来上がり。
キャンプで楽しむ基本のパスタその②スパゲッティペペロンチーノ
パスタの基本中の基本ともいえるペペロンチーノ。シンプルですが奥深いパスタ料理でもあリます。
コツはオイルをたっぷり使うことと、全体を混ぜすぎないこと。
ひと皿の中に、にんにくと唐辛子、イタリアンパセリそれぞれの味があちこちにあるような感じにするのがベストです。
<材料(2人分)>
- スパゲティ……160g
- 3%の塩水……適量
- オリーブオイル……50cc
- にんにく……1片
- 唐辛子……1個
- イタリアンパセリ……5枝
- 塩……少々
<作り方>
- スパゲティを茹でる。フライパンに塩水を1.5cmほどの深さまで入れて沸騰させ、パスタを半分に折って入れて、袋に書いてある茹で時間茹でる。茹で上がったらお湯を切る。
- にんにくはみじん切りにし、唐辛子は種を取り除いて小口切りにする。イタリアンパセリは茎も含めて1センチの長さに切る。
- フライパンにオリーブオイルとにんにく、唐辛子を入れて中火にかける。香りが出てきたらのパスタを加える。
- 3回ほどざっくり混ぜ、イタリアンパセリと塩を加える。ざっくりと2~3回混ぜたら火から下ろし、器に盛り付けて出来上がり。
キャンプで楽しむ基本のパスタその③ ポルチーニ茸のクリームソース
お子さんも親しみやすいクリームソースのスパゲティ。ソースを作る時間が短く、茹で汁を活用しやすいのもいいところです。
こちらのレシピでは、ポルチーニ茸を戻すのに茹で汁を活用します。
コツは、生クリームを加えたら、ソースをあまり煮込みすぎないこと。
煮込みすぎると分離してしまうからです。ソースにパスタを加えてから、サッと混ぜて火を止めればOKです。
<材料(2人分)>
- スパゲティ……160g
- 水……適量
- 塩……適量
- 乾燥ポルチーニ茸……15g
- 生クリーム……150cc
- にんにく……1片
- バター……10g
- パルメザンチーズ……大さじ3
- 塩、こしょう……適量
<作り方>
- 1.450cc程度の水に乾燥ポルチーニ茸を入れ、1時間ほど戻す。戻ったら水気を絞り、ボウルなどに入れておく。戻し汁は使うので取っておく。
- 2.スパゲティを茹でる。1.の戻し汁に水と塩を加えて、3%の塩水になるように調整し、フライパンに1.5センチほどの深さになるように入れて沸騰させる。スパゲティを半分に折って入れて、袋に書いてある茹で時間茹でる。
- 3.ソースを準備。フライパンにバターと、みじん切りにしたにんにくを入れて中火にかける。生クリームを加えて3分ほど煮たら、2.のスパゲティを茹で汁ごと加える。
- 4,3分ほど煮込んだら、パルメザンチーズを加え、塩、こしょうで味を整える。器に持って出来上がり。
湯切りの必要なし!ワンポットパスタはキャンプにぴったり
この数年、家庭料理のサイトなどで、人気になっているワンポットパスタ。使うフライパンは1つで、パスタを茹でることからソース作りまですべて完結させます。
この方法だと、茹で汁も残らず、全部食べきれるのでキャンプのときにとても便利です。ワンポットパスタにはいろいろなものがありますが、今回は人気のカルボナーラをご紹介します。
キャンプにぴったりのワンポットカルボナーラ
<材料(2人分)>
- スパゲティ……160g
- ベーコン(かたまりのもの)……3センチ角程度
- 玉子……2個
- 牛乳……150cc
- 水……100cc
- 塩……小さじ1/2
- パルメザンチーズ……大さじ3~4
- オリーブオイル……大さじ1
- 黒こしょう……適量
<作り方>
- フライパンにオリーブオイルを入れ中火にかける。ベーコンを入れて焦げ目がつくまで焼く。焦げ目がついたら牛乳と水、塩を加え、パスタを半分に折って入れて煮る。
- 沸騰したら火を弱め、よく混ぜる。パスタに芯がなくなる直前で火を止め、玉子を溶いたものとパルメザンチーズを加えて全体をよく混ぜる。
- 器に盛ってパルメザンチーズを振り、黒こしょうをかけたら出来上がり。
スープを活用して2度美味しい!スープパスタ
パスタの茹で汁を気にせずに作れるパスタのひとつに、スープスパゲティがあります。
たっぷりのスープを作って、パスタを入れてスープパスタに。残りは翌日の朝ごはんに、スープとしていただくのにも便利です。
朝ごはんづくりの時短にもつながることや、温かいスープがあることで、気分もほっこりしますよ。
キャンプで温まる!あさりと野菜のトマトスープパスタ
スープをたっぷり作ってその中にパスタを入れるだけの、簡単なスープスパゲティです。
あさりは砂抜きした生のものでなくても、レトルトや缶詰でもOKです。
缶詰の場合は缶汁ごと使います。そうすることで旨みがたっぷりのスープが出来上がります。
<材料(2~3人分)>
- あさり(殻付き。砂抜きしたもの)……400g(缶詰の場合は1缶)
- ズッキーニ……1本
- ベーコン……2枚
- しめじ……1パック
- にんにく……2片
- オリーブオイル……大さじ2
- ホールトマト……1缶
- 水……500cc
- 塩……小さじ1/2
- イタリアンパセリ……5枝
- こしょう……適量
<作り方>
- にんにくはみじん切りに、ズッキーニは輪切りにする。ベーコンは短冊に切り、しめじは小房に分ける。あさりは殻をこすり合わせるようにして洗っておく。イタリアンパセリは茎も含めて1センチの長さに切る。
- 鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて火にかける。香りが出たらベーコン、あさり、ズッキーニ、しめじを加えて炒める。あさりが開き始めたらホールトマトを潰して加え、水と塩を入れて15分ほど中火で煮る。
- スパゲティを半分に折って鍋に加える。袋に書いてある湯で時間パスタを煮る。
- パスタの芯がなくなる直前で火を止め、塩、こしょうで味を整え、器に盛り付ける。最後にイタリアンパセリを飾る。
キャンプ前に準備をしておけばパスタがもっと簡単に!おすすめ調味料もご紹介
キャンプでパスタを作るときに、前日に下準備しておくと便利なのは、塩水を作ってペットボトルに入れておくだけではありません。作り置きソースや市販のソースなどを活用して、みんなでパスタを楽しみましょう。
フードコーディネーターおすすめのスパイス2選
1.BAKASUKO
徳島県産のゆずを果汁だけでなく果皮までたっぷりと使い、マイルドな味わいの柿酢や塩、唐辛子まで、100%徳島県産のペッパーソースです。
さわやかな柚子の香りと柿酢のコク、あとから来るピリッとした辛みが魅力です。
ペペロンチーノなどのオイル系パスタの味変にもぴったり!
パスタはもちろん、肉料理などいろいろな料理に使えるので、1本持っていると便利です。
2.アップビートソース6本セット
音楽とリンクした、新感覚の調味料のセットです。
ジャークチキンにぴったりの「ジャミンソース」や、ナポリタンやタコスとベストマッチの「ホットチリソース」、アボカドやフレッシュトマトと合わせたい「サルサソース」などがセットになっています。
パスタソースに使うのにもアレンジしやすく、レパートリーが広がります。
キャンプに行く前に!自宅で簡単に作れるオススメソース
1.トマトソース
基本のトマトソースは保存が効くので、多めに作ってストックしておけば普段も料理に活かせます。1週間以内に食べきりましょう。
2.唐辛子オイル
オリーブオイルに唐辛子をたっぷり入れて漬け込んでおくだけで出来る唐辛子オイルは、ペペロンチーノやアラビアータを作るときに便利です。漬け込んで2週間位で辛みが移ってきます。
3.ジェノベーゼソース
たっぷりのバジルとパルメザンチーズ、松の実とオリーブオイルをフードプロセッサーにかけ、塩で味を整えたら出来上がるジェノベーゼソース。
パスタを茹でて絡めるだけで、ごちそうパスタが出来上がります。手製でなくても、輸入食材店で購入できるので、ちょっと手を抜きたいときに便利です。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。