そもそもツインフィンとは
サーフボードのフィンは1枚(シングル)、2枚(ツイン)、2枚(トライまたはスラスター)、4枚(クアッド)など様々なセッティングが存在します。
ツインフィンはシングルフィンよりも軽快で、トライフィンよりも抵抗のないスピード感が得られるとされてます。70年代~80年代にブームになり、それ以降90年代になるとトライフィンブームによってツインフィンはアンダーグラウンドな存在となります。
しかし近年、ツインフィンなどがオルタナティブな存在としてブームとなってきているのです。
現在のツインフィン流行背景
急激ではないものの少しずつ広がっているツインフィンブーム。
なぜ世界中でいまツインフィンがブームになっているのか?その流行の背景にはいくつか要因がありました。
パフォーマンストライフィン開発の末
コンテストで選手が使用するパフォーマンス性能が高いボードは、細身で薄くロッカーがあるデザインです。
このデザインは年々少しずつ改良されてはいるものの大きな変化しにくいため代わり映えしにくく、一般サーファーが乗りこなすにはある程度のスキルが必要というデメリットがありました。
そのため近年はどのボードブランドも、一般サーファーが乗りやすいユーザーフレンドリーなコンセプトのボードの開発にシフトしてきています。
その過程でツインフィンが新たに見直されることになったのです。
ツインフィンのメディアでの露出
ボードブランドのツインフィン着目に合わせて、様々なサーフィンメディアもツインフィンの上手に乗りこなすスタイリッシュなフリーサーファーをフィーチャーするコンテンツも増えてきました。
数年前にリリースされたDVD『FISH』はフィッシュボードの歴史を振り返りながら改めて見直すきっかけになり話題になりました。
https://youtu.be/KK5iJsqFSUE
また著名なフリーサーファー、タイラー・ウォーレン、アッシャー・ペイシー、チパ・ウィルソン、マット・メオラなどがサーフトリップにツインフィンだけを持っていく内容のこちらの動画も必見です。
この動画を見てもわかるようにツインフィンが、ひと昔前の重たい乗り味ではなくモダンなサーフィンと融合して進化しているのがわかります。
ツインフィン流行にはコロナ禍の影響も
筆者は今回のコロナ禍によってツインフィンブームは更に加速したと考えています。
世界中のパンデミックによる影響でスポーツ興行はイベント開催ができず、サーフィン業界もハイパフォーマンスな競技を見る機会もなくなりました。
そのため、競技仕様のトライフィン以外のボード選択肢が注目されるきっかけになったと考えられます。
また渡航制限もあり、良い波を求めてトリップしていたサーファー達が地元のアベレージコンディションをいかに楽しむかという事を求めだしたのもツインフィンブームにプラスに働いたのでしょう。
ツインフィンのおすすめボード&フィン
ここではおすすめのボードモデルとフィンを一部ご紹介します。現在ツインフィンご検討の方はぜひ参考にしてください。
チャネルアイランズサーフボード『FISHBEARD』
カルフォルニアの人気ボードブランドチャネルアイランズからリリースされたFISHBEARDモデルは従来のツインフィンとは異なり、NECKBEARDというトライフィンモデルのボードをツインフィッシュにリチューンしたパフォーマンスツインモデルです。
細めのアウトラインで普通のパフォーマンストライフィンのようなコントロールとレスポンスにしっかりとツインフィンのスピード性能が合わさったモダン仕様ボードとなっています。
ミディアムザブランド『ARC FISH』
モダンなツインフィンも良いけどやっぱり原点回帰でオーセンテックなツインフィンに乗りたいという方は日本人シェイパーTAPPY氏のボードがおすすめです。
すべて手作業で作るオーダーボードなのでオンリーワンな仕上がりとなります。
オーダーの際も日本人シェイパーだと繊細な色使いなど要望が伝えやすく安心です。
マチャドキールツインフィン
スタイル溢れるロブ・マチャドのシグネチャーモデルのキールツインフィン。
こちらはFUTUREとFCS2の両ブランドからリリースされてます。
レトロっぽいイメージのキールフィンですが、マチャド開発なのでモダンテイストも加えられて様々なボードにあうツインフィンになっています。
マークリチャーズツインスタビ
ツインフィンの一時代を築いたマーク・リチャーズのシグネチャーフィン。
ツインフィンにセンターに小さいスタビライザーがついた3枚セットのモデルですが、ツインフィンのモデルにはサイドの2枚を使用するといいでしょう。
キールフィンと違って直立したアウトラインなのでツインフィンでもタイトなターンをしたい方におすすめのフィンです。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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