カレイの生態を知ってますか?
日本近海に生息しているカレイは約40種類ともいわれていますが、一般的によく釣ることができるものは以下の2種類が代表的なものでしょう。
それぞれの見た目の違いや生息環境をご紹介します。
マコガレイ
水深100m以下の砂泥底に生息。11月以降の厳寒期となる真冬にかけて港湾部などの浅場に沖合から接岸し、産卵するとされています。
カレイ釣りではもっともよく釣れる種類として釣り人に親しまれている人気の魚。
北海道南部から九州にかけての広い範囲で分布が確認され、大きいものでは50cmを超える市場価値の高い個体も存在します。
河口付近にも生息しますがイシガレイなどとは異なり、湾奥の淡水域で釣れることはめったにありません。
イシガレイ
全身が鱗で覆われているマコガレイとは異なり、体の表面がつるつるで背びれ付近に石のような骨盤がある見た目が特徴的。
水深もマコガレイが生息する水域よりも比較的浅い砂泥底で釣れることが多く、フィールドによっては淡水域で釣れることも。70cmをこえる個体も狙えることから「ザブトンガレイ」などとも呼ばれています。
冬にカレイが釣れる場所
冬のカレイは、港湾部の中でも、比較的水深の浅い20m以内の砂地や砂泥底といった地形で釣ることができます。
春先になれば、産卵を控えた大型の個体にも出会える確率が高まるため、ダイナミックな海釣りが堪能できるのも魅力。
投げ釣りで狙うなら、一般的には以下のような場所がおすすめです。
サーフ(砂浜)
遠投ができる砂浜は、多くのカレイが狙える一級スポットです。
理想は100mくらい仕掛けを投げてアタリを待つ広範囲な探り方がもっともも望ましいですが、初心者などでは難しいため、砂浜と隣接した磯場など、地形に変化のあるカケアガリなどを探して狙うことで好釣果が期待できるでしょう。
堤防
堤防の先端や湾曲しているスリット部分なども接岸している子持ちカレイを狙える一級スポットです。
消波ブロックがあればその先端に仕掛けを落とし、ボトムの変化を確認しながらゆっくりと魚のアタリを探っていきます。
護岸の切れ目や浚渫跡に居つく個体が多いので、3月からの春先であれば、水深0.5〜3mくらいの浅場をとくに意識して足元などを探ることで釣果に結び付く場合があります。
汽水域
春から夏にかけては、比較的沖合でしか見かけることのなかったカレイが、冬場になると港湾部などの汽水域で釣れることがよくあります。
個体によっては、流入している河川などにも入り込んでいる場合がありますので、一般的なドックや岸壁からの釣りだけでなく、潮通しのよい流れのある運河などの河口付近にも目を向けてみましょう。
カレイの釣り方とコツ
カレイは群れを成していることが多い魚なので、1匹釣れたら同じポイントに絞って狙い続けるのがコツ。
満潮前後の潮が動き始めるタイミングや時合いを狙った集中的な釣り方が理想ですが、天候の変化やよく釣れているポイントを探して狙うことでも好釣果に繋がります。
潮の流れの速い水域では、逆に潮止まりの時間帯などを目安に竿を出すように心がけていきましょう。
エサはアオイソメが一般的
一般的に使うエサは、アオイソメやジャリメ、それら多毛類などのミックスエサを使うのが主流。
釣り具量販店で販売されているカレイ専用の投げ釣り仕掛けにエサを房掛けやチョン掛けし、ポイントへ遠投します。
大きめの餌の場合は、頭からカットして針先から2〜3センチ垂らしてチョン掛けすると使いやすく、長持ちするでしょう。
竿を2~3本まとめて準備し遠投しておくと釣れる確率が高まるのでおすすめです。
がまかつ 港カレイ仕掛 K148 13号
沖堤防・海釣り施設・船釣りなら好釣果が期待できる!
どうしても1匹を釣りたい場合は、渡船で渡る沖堤防、手軽に釣れる海釣り施設や船釣りを利用してみるのもおすすめです。
とくに船釣りは、魚影の濃いエリアを案内してもらえるばかりか、魚群探知機といった最先端技術を駆使した釣りとなるため、釣れる確率が非常に高くおすすめ。
沖堤防の釣りならカレイにかわる高級魚の代名詞など、比較的サイズの大きな魚を狙うことができるといったメリットもあります。
おすすめの海釣り施設「茨城県鹿島港魚釣園」
ここで、筆者おすすめの海釣り施設をご紹介します。
「茨城県鹿島港魚釣園」は、親潮と黒潮が交わるため、さまざまな魚が釣れるおすすめ釣りスポット。
駐車場は無料。トイレも完備されているほか、売店もあるので家族やカップルでも楽しめます。HPには月ごとのポイントガイドも掲載されているのでこちらも参考にしてみてくださいね。
住所 | 茨城県鹿嶋市新浜地先 |
連絡先 | 0299-82-1125 |
駐車場 | 無料(約30台) |
公式サイト | 茨城県鹿島港魚釣園 |
おすすめのカレイ料理
釣った魚をいろいろなメニューで楽しめるのもカレイ釣りの醍醐味といえるでしょう。
カレイの身は高たんぱく質で低脂肪、ビタミンが豊富で、糖尿病や肝機能障害の要因となる脂質を分解してくれるので老化予防にも役立つといわれています。
食卓を彩るおすすめのカレイ料理とともに風味ひきたつ日本酒で、旬の味覚を味わってみてはいかがでしょうか。
カレイの唐揚げ
サイズの小さなカレイなら、ふわっとサクサクに仕上げる唐揚げがおすすめ。サクサクの食感とホクホクの身が口の中で合わさり、魚が苦手なご家族でも美味しくいただけるおすすめのメニューです。
レモンを添えればジューシー感もアップして◎。お酒のおつまみとしても食卓を彩ります。
カレイの煮付け
甘辛く煮たカレイ料理の代表格。冬に釣れた卵もちのカレイの煮付けはとくにおすすめ。風味豊かでまろやかさの中に、コクのあるうまみ成分が凝縮された白身魚の代表メニューです。
カレイのソテー
バター醤油やニンニク、ショウガ、照り焼きとバラエティー豊かに風味を彩れるソテーはもっともおすすめの料理。
淡白で柔らかな白身は、白米やお味噌汁との相性も抜群。日本中のお子様からお年寄りまで、最も親しまれている伝統料理のひとつです。
カレイ料理が引き立つおすすめの地酒
神亀酒造 神亀 純米酒
埼玉県蓮田市に所在する「神亀酒造」伝統の逸品もどうぞ。コクのある良質さとフルーティーな味覚が自慢の飲みやすい日本酒です。
関東地方の高級料亭でも時折見かける知る人ぞ知る名酒。
神亀 ひこ孫 大吟醸酒 1800ml
「神亀酒造」きっての貴重な純米大吟醸。さらっとした風味で全くクセがなく、日本酒の苦手な方でもグビグビと飲み干せてしまう名酒です。
ほんのり甘い風味で苦みが全くなく、悪酔いは皆無。記念日やお祝い事などの大切なひとときに、贅沢なお酒で至福の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。