こたつキャンプの魅力とは?
冬のキャンプは、厳しい寒さが最大の障壁となることが多い傾向があります。しかし、キャンプでこたつを使うことで、この問題を解決できます。今回は、こたつキャンプの魅力を中心に詳しく紹介。冬のキャンプを検討している人は、ぜひチェックしてください。
冬キャンプでもテント内であたたかく快適に過ごせる
冬のキャンプはハードルが高いと思っている人は多いのではないでしょうか?もちろん、防寒対策をしっかりとする必要はありますが、こたつがあればあたたかくて快適なキャンプが楽しめるでしょう。キャンプ場でこたつに入りながら、家と同じように読書をしたりみかんを食べたりと、リラックスして過ごせます。
テント内の空気を汚さない(換気が不要である)
こたつは、燃料を使わず電気で暖を取るため、換気をする必要がない点が大きな魅力です。薪ストーブや石油ストーブを使用すると一酸化炭素が発生するため、定期的な換気が不可欠です。こたつであれば一酸化炭素が発生しないため、大人だけでなく子どもも安心して使用できるでしょう。
また、火を使わないため、火災ややけどのリスクが極めて低いのも利点です。さらに、こたつは足元をあたためることで、体全体の温度を上昇させられます。屋外の冷え切った空気にさらされることなく、ぽかぽかとあたたかいこたつの中で快適に過ごせますよ。
こたつを知らない子どもたちが喜ぶ
日本の文化であるこたつを子どもたちに教えられるチャンスです。フローリングの家が増え、ソファや椅子の生活が定着したことで、家にこたつを置かない家庭が増えてきているようです。はじめてのこたつを体験すれば、子どもたちはきっと喜ぶでしょう。
そして、こたつキャンプは家族や友人同士の絆を深める絶好の機会です。寒い夜には、みんなでこたつを囲んで、暖を取りながら談笑できるでしょう。それでいながら、キャンプの醍醐味(だいごみ)である自然との一体感を味わえます。
こたつキャンプをより快適にするには
こたつキャンプをより快適に楽しむための秘訣をいくつか紹介します。タープやテントの中にただこたつを設置しただけでは、あたたかさと快適性を最大限に引き出せません。こたつキャンプで快適に過ごすためには、以下の点に注意する必要があります。
快適な座り心地を確保する
テントでのこたつ使用時には、寒さから足元を守るための柔らかなラグや厚みのあるマットが欠かせません。さらに、座布団やクッションを追加することで、冷気をさらに遮断できます。くわえて、座り心地の向上もはかれます。
タープの下でこたつを楽しむ際は、ブルーシートのような防水シートを下に敷くことで、地面の汚れや湿気からラグやこたつを保護できるでしょう。
快適なこたつ布団を選ぶ
こたつの快適さを左右する重要な要素がこたつ布団です。保温性の高い素材や、厚みのあるものを選びましょう。さらに、肌触りの良さも重視することで、よりあたたかく居心地の良い空間を作り出せます。
一般的なこたつだけでなく、スタイリッシュなデザインや、コンパクトな省スペース型のこたつ布団も数多く販売されています。ラグやこたつ布団のデザインを統一することで、キャンプの雰囲気をより一層盛り上げられるでしょう。
テントとこたつのサイズバランスを考慮する
特に、ソロでのキャンプや小さなテントを使用する際は、こたつとテントのサイズのバランスが重要です。こたつを設置するスペースのほか、荷物を置く場所も確保する必要があります。そのため、スペースが限られているテントでは、こたつのサイズや配置を考える必要があります。
これらのポイントを押さえることで、あたたかくて快適に過ごしやすいこたつキャンプが楽しめるでしょう。上記のポイントを活用し、冬のキャンプを存分に楽しんでください。
冬キャンプでは折りたたみ式のコタツもおすすめ
冬のキャンプでは、折りたたみ式のこたつを特に推奨します。なぜなら非常に持ち運びやすいからです。脚が折りたためるので、車への積み込みが非常に簡単です。
なお、折りたためない通常のこたつを使用する場合も、うまく空間をつくることで車内へしっかりと積み込めるでしょう。例えば、こたつを上下反対にして置けば、こたつの上に荷物をきれいに収納できます。
キャンプ専用のこたつではなく、自宅でも使用できるタイプのこたつは、経済的な観点で優れていると言えます。自宅でも使えるこたつを選ぶことで、余分な出費をおさえられますよ。
こたつキャンプのやり方を紹介!
魅力いっぱいのこたつキャンプを始めるにはどうしたらよいのでしょう?テント内でのこたつの設置方法をチェックして、こたつキャンプにトライしてみましょう。
こたつキャンプに必要なアイテム
アルミシート
クッション性やあたたかさに大きく影響するので、こたつキャンプでは厚手のアルミシートを選ぶのがおすすめです。アルミシートは、地面からの冷気を防げるので、冬のキャンプには欠かせないアイテムです。
テントやこたつのサイズにあわせて、アルミシートの大きさを決めてください。
テーブル
こたつのテーブルの高さは、30~40cm程度がおすすめです。天板の中にテーブルの脚が収納できるタイプであれば、同じ商品を2つ購入して土台と天板にして使えます。
また、天板が分離できないタイプのテーブルなら、ホームセンターなどでベニヤ板を購入し、カットして天板をDIYするのもありです。自作のこたつに愛着がわくでしょう。
ホットカーペット
こたつの熱源は、ホットカーペットを活用します。
テントやテーブルのサイズにあわせて、ホットカーペットの大きさを選んでください。サイズがあえば、家庭で使っているホットカーペットを活用するという手もありでしょう。
封筒型シュラフ
封筒型のシュラフを広げて、こたつ布団として使用します。就寝時には、こたつのあたたかさをそのまま感じながら眠れるでしょう。
こたつキャンプの設営方法
こたつキャンプに必要なアイテムがそろったら、さっそくこたつを設営してみましょう。テント内にこたつを設営するための、簡単な手順やコツを紹介します。
- 設営したテント内にアルミシートを敷きます。
- 1の上に電気カーペットを敷きます。消費電力をおさえたい場合は、電気毛布でも代用可能です。
- 2の上に封筒型シュラフを広げたり、ラグやマットを敷いたりします。座り心地のよさに影響するので、ラグやマットを敷く場合は厚手のものをおすすめします。
- 3の上にテーブルを組み立てます。
- テーブルに封筒型シュラフを掛けます。こたつであたたまったシュラフにより、あたたかさを感じたまま快適に眠れるでしょう。
- 最後に天板を乗せて完成です。
難しい工程はないので、キャンプに行った際はぜひ試してみてくださいね。
こたつキャンプのおすすめポイント
ソロキャンプ(ソロキャン)であれば、こたつのあたたかさの中で読書に没頭できるでしょう。外の寒さに凍えることなく、こたつの中でリラックスした快適な時間を過ごせます。また、こたつキャンプの様子をInstagramやFacebookなどのソーシャルメディアにアップすると、親しい人と共有できますよ。
ファミリーキャンプ(ファミキャン)であれば、家族や友達同士でこたつを囲んで、楽しいひと時を過ごせるでしょう。みんなでみかんを食べながらおしゃべりしたり、カードゲームやボードゲームで盛り上がったりすることで、贅沢で楽しい時間を過ごせそうですね。
さらに、こたつキャンプは写真映えするので、写真撮影を楽しむのも良いでしょう。タープの下でのこたつキャンプであれば、冷え込む夜でもこたつの中から星空を眺めやすいでしょう。冬ならではの透き通るような夜空は、特に美しいと感じられるはずです。
こたつキャンプは、寒さをそれほど感じることなく自然の中で過ごせる素晴らしい手段です。こたつキャンプに挑戦することで、冬キャンプの新たな魅力に気づけるはずですよ。
電源サイトではない場合のこたつキャンプのやり方は?
電源サイトではない場所でも、工夫次第でこたつキャンプは可能です。その方法を詳しく紹介します。
ポータブル電源を使う
アウトドア用だけでなく、災害発生時の非常用としても注目されているポータブル電源。これを使えば、電源サイトではなくても、こたつキャンプが可能です。
ただし、ホットカーペットは消費電力が大きいので、十分な容量のポータブル電源が必要です。なお、ホットカーペットの代わりに電気毛布を使えば、消費電力をおさえられますよ。
湯たんぽや豆炭アンカを使う
ポータブル電源を使用しない場合は、湯たんぽをこたつの中に入れてみてください。複数個を同時に入れると、あたたかさが増しますよ。
また、豆炭アンカを使用するのもよいでしょう。ただしその場合は、やけどや一酸化炭素中毒に注意が必要です。やけどを防ぐため、アンカの周囲を適切に保護し、直接触れないようにしてください。また、一酸化炭素中毒を防ぐために、定期的に換気を行いましょう。一酸化炭素チェッカーの使用もおすすめです。
これらの安全対策を実施すれば、豆炭アンカを活用したこたつキャンプを存分に楽しめるでしょう。湯たんぽや豆炭アンカを使用したこたつキャンプは、より自然な形のアウトドアを楽しむのにぴったりです。さらに、環境に優しいのも魅力と言えます。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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