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秋から冬や春にかけてのキャンプは寒さとの戦い。でもその寒さをどう克服するかがキャンプの醍醐味でもあります。今回は、寒い時期に携帯でき快適にキャンプが楽しめる、ホッカイロについて解説していきます。

ホッカイロにはどのような種類がある?

キャンプ ホッカイロ

ホッカイロには、使い捨てと長く使い続けるこことができる充電式やオイル式などがあります。それぞれの特徴や使用方法を紹介します。

オイル式のホッカイロ

オイル式のホッカイロと聞いてまず思い浮かべるのがロングセラー商品「ハクキンカイロ」。使い捨てに比べてゴミを出さないため、エコなカイロとして世界中で愛されています。

燃料となるベンジンがプラチナ(白金)と接触することで酸化熱が発生し暖かくなる仕組みです。

炎がでないため安全面でも高く評価されており、最長で24時間も暖かさが持続するため、冬キャンプなどにも最適です。

充電式のホッカイロ

充電式のホッカイロは発熱素子を内蔵しており、電気を流すことで熱を発生させる仕組みです。内部にはサーモスタットも組み込まれており快適な温度を保っています。

最近はモバイルバッテリーが進化してきたため、便利で高機能な充電式カイロが次々に登場。モバイルバッテリーを充電することで何度でも使えるのでとてもエコなのです。

キャンプなどのアウトドアのシーンでも大活躍してくれます。

使い捨てタイプのホッカイロ

ホッカイロと聞いてまず思い浮かべるのが使い捨てタイプのものではないでしょうか。

貼るタイプのホッカイロは、開封することで鉄が空気中の二酸化炭素と化学反応を起こして熱を発生させる仕組みです。

どこにでも持ち歩けて、必要なときに封を切ればすぐに暖かくなるのでキャンプに最適です。

 

こんなホッカイロの使い方はNG!注意点

キャンプ ホッカイロ

種類別に使用する際の注意点を説明します。

オイル式ホッカイロの注意点

燃料の入れすぎに注意

燃料を入れすぎると漏れ出して火災の原因になるので、専用カップの目盛りを確認して注入してください。

低温火傷に注意

オイル式は体温よりも高温(40〜45℃)になるため、長時間使用すると低温火傷になるおそれがあります。使用する場所を定期的に移動させたり専用ケースにいれたりして、火傷しないように注意しましょう。

飛行機に持ち込まない

ハクキンカイロの燃料であるベンジンは「引火性液体の危険物」に分類されるため、飛行機には持ち込めません。

充電式ホッカイロの注意点

同じ場所での使用を避ける

充電式のホッカイロも体温よりも高温になるため、同じ場所に長時間あてると低温火傷のおそれがあるので、同じ場所で使用することを避けるようにしましょう。

モバイルバッテリーに衝撃を与えない

モバイルバッテリーは衝撃に弱いので、移動中に落下させたり、ものにぶつけたりしないように注意しましょう。発火して火傷や火災のおそれがあります。

使い捨てホッカイロの注意点

素肌に直接貼らない

使い捨てホッカイロを直接肌に貼る使い方はNGです。必ず衣服の上から貼るようにしてください。こちらも皮膚の温度よりも高温になるため火傷の原因になります。

同じ場所で長時間使用しない

同じ場所に貼ったまま長時間使用すると低温火傷のおそれがあるので、場所を移動させながら使用するようにしましょう。

秋冬キャンプにおすすめのホッカイロ

キャンプ ホッカイロ

オイル式ホッカイロ:ハクキンカイロ

熱量は使い捨てホッカイロのなんと13倍。最大24時間も持続するため、キャンプや登山に最適です。わずか25ccのべンジンで24時間も暖かさが持続します。

ベンジンが気化したガスがプラチナ(白金)と反応することで熱を発生する仕組みです。ベンジンが燃えて熱を発生しているのではないため安心して使用することができます。

温度 40~45℃
持続時間 24時間

 

ハクキンカイロ ハクキンウォーマー スタンダード 
ハクキンカイロ ハクキンウォーマー スタンダード 

充電式ホッカイロ:SANYO エネループカイロ 充電式カイロ

ひとつの操作ボタンで、スイッチのオンオフ、温度の強弱、すぐに暖かくなるターボモードへの切り替えがおこなえます。

温度 39~43℃
持続時間 弱モード4時間、強モード3時間30分
SANYO エネループカイロ 充電式カイロ 
SANYO エネループカイロ 充電式カイロ 

充電式ホッカイロ:BigBlue 充電式カイロ モバイルバッテリー

高温モード:45~50℃、低温モード:40~45℃の2段階温度調節ができる充電式カイロです。モバイルバッテリーとしても使用できるので、これひとつでホッカイロとスマホ充電器の2役を担ってくれます。

温度 40~50℃
持続時間 最長4時間

 

オカモト 快温くんプラス 鬼熱 貼らない レギュラー

“屋外専用。とっても寒い日に「鬼熱」。

スポーツ観戦、アウトドア、屋外作業に最適です。 天然ミネラル機能鉱石パージ配合。遠赤外線効果で温かさ拡がります。

温度 最高温度79℃/平均温度61℃
持続時間 12時間

 

オカモト 快温くんプラス 鬼熱 貼らない レギュラー
オカモト 快温くんプラス 鬼熱 貼らない レギュラー

使い捨てホッカイロ:桐灰化学 桐灰はるカイロ 衣類に貼るタイプ 

使い捨てホッカイロでおなじみ桐灰化学のホッカイロです。厳しいISOで管理して製造しているため、品質面でも安全面でも心配なく使用することができます。

背中や腰に貼るだけで暖かさが14時間も持続するので冬キャンプにピッタリです。

温度 最高温度63℃/平均温度53℃
持続時間 14時間

 

桐灰カイロ 貼る カイロ 14時間持続 
桐灰カイロ 貼る カイロ 14時間持続 

 

結局、ホッカイロはどこに貼ればいいの?

キャンプ ホッカイロ

鍼灸(しんきゅう)では、経脈と呼ばれるツボに刺激を与えると、全身に影響をおよぼすと考えられています。ツボにホッカイロを貼ることで全身が暖かくなりますのでいくつか紹介します。

大椎(だいつい)

首を前に曲げると背中と首の間の背骨がいちばん飛び出す部分、そこが大椎というツボです。このツボを温めることで全身が暖かくなります。

風門(ふうもん)

背骨をはさんで両側の肩甲骨との間に風門というツボがあります。風門にホッカイロを貼ることで肩甲骨や肩まわりの血行がよくなり、肩こりやこわばりを解消してくれます。

また、風門を温めることで風邪の予防にも効果があるといわれています。

気海(きかい)

お腹のヘソから指2本分下にあるのが気海というツボです。ここを温めることでお腹全体が暖まり、腹痛の予防になります。

冬キャンプに持っていきたいホッカイロについて解説してきました。手軽に使用することできる使い捨てタイプも便利ですが、オイルをつぎ足しながらずっと使い続けることができる「ハクキンカイロ」の人気も最近高まっているようです。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。