スケートボードをバラ買いする際のデッキの選び方
デッキはスケートのスタイルと乗り心地を決める、最も大事な部品です。
デッキの形には大きく分けて、ストリート・サーフ・クルーザーの3種類ありますが、今回はもっとも代表的なストリートの板に絞って解説していきましょう。
ストリートはスケートボードの代表的な形です。
その名の通りストリートと呼ばれる路上や、スケートパークと呼ばれるスケート競技専用に整備されたスポットで使用されるタイプになります。
スケートボードのデッキ選びで重視する点は以下の3点です。
バラ買いする際のデッキの選び方①横幅
板のサイズは基本的にinchで表します。
男性であれば8.0~8.2inch、女性であれば7.5~7.75inchが平均的な横幅サイズですが、足のサイズや脚力によって適したサイズが異なるので、あくまで目安となります。
ストリートの板では基本的に横幅のサイズで、トリックの向き不向きが決まります。
板の横幅が太くなればなるほどライド時の安定感は増しますが、板は重くなりトリックを決めるのが難しくなります。
逆に横幅が細くなれば安定感は低くなりますが、トリックを決めやすく取り回しもしやすくなります。
デッキのサイズ選びは、実際に試乗するか同じようなサイズに乗っている人の感想を聞いてみるのがおすすめです。
バラ買いする際のデッキの選び方②デッキの長さ
デッキの長さは、長ければオーリーの高さをだせますが、板を弾くのが難しくなります。
また、微々たるものですが長いとターンの小回りが効きにくいということもあります。
逆に短ければ、オーリーの動作をスムーズにできますが、高さを出しにくく安定感も低くなりますが小回りはきくようになります。
バラ買いする際のデッキの選び方③コンケーブとキック
デッキにはコンケーブとキック呼ばれる反りがあります。
コンケーブはデッキの横幅の反り加減です。
反りが強ければデッキのグリップがしやすいですが、靴底を動かしづらくなります。
板に力をかけやすいのですが、フリップなどの回し系トリックをする際には足をしっかり外す技術が必要になるので、初心者にはコンケーブが弱めのものがトリックが出しやすくておすすめです。
キックはデッキの端っこの下に蹴り込む部分の反りです。
キックが強ければオーリーの際に弾きやすく、地面への距離が産まれるので高さを出しやすいです。
その反面、力がかかりやすいのでオーリーのコントロールが難しいです。
弱いものは、オーリーの高さは出しにくいですが、板を弾いた時の安定感があります。
デッキのサイズは、それぞれトリックの向き不向きがあります。
ですがどれが優れているというものは無いので、乗り心地を確かめるために実際にお店で試乗してみるなど色々試してみて、自分にあったデッキを見つけましょう。
また、通販でもライダーの体格やスタイルを踏まえて乗り心地をこまかくレビューしている製品も増えたので、通販を利用してみるのもいいでしょう。
スケートボードをバラ買いする際のトラックの選び方
トラックはスケートボードとホイールを繋いで、ライダーの動きを伝達する金属部品です。
どのメーカーも仕組みは基本的に同じですが、各メーカーごとに乗り味が異なるため、板の個性が大きく変わる部品にもあります。
トラックには大きく分けてHIとLOWの2種類があり、それぞれ以下のような特徴があります。
バラ買いする際のトラックの選び方①HI トラック
- デッキと地面との距離が離れるため、テールを弾いて板が上がるタイミングが遅くなりますがその分上に高く飛べる。
- トラックの可動域がLOWより広いためスムーズなターンが可能。
- 地面との距離があるため大きなホイールを取り付けて、クルーザー仕様にできる。
バラ買いする際のトラックの選び方②LOW トラック
- 地面との距離が近く、安定感がある。
- トラックの可動域が狭くなり、HIに比べてターン性能が若干劣る。
- テールを弾いて板が上がるのが早いためデッキのコントロールがしやすく、脚力に自信の無い人にもおすすめ。
トラックは各メーカごとに対応するサイズ表記が異なるので、使用するデッキサイズに適合するかの確認が必要です。
わからなければ、各メーカーの適合表を参照するか、お店で聞いてみるのがいいでしょう。
スケートボードをバラ買いする際のホイールの選び方
ホイールは乗り心地やスピードに大きく影響するパーツです。そのため自分の滑り方に合わせて選ぶことが重要となります。
ホイールには大きく分けてハードとソフトの2種類があります。
ハードは、おもにストリートやパーク競技に向いていて、ソフトは移動するために使うクルージング向けです。
ホイールを選ぶ際には大きさにも注意しましょう。
大きいものを選ぶと、1回のプッシュあたりに進む距離が多くなりスピードが出しやすくなります。
しかし、ホイールを大きくすると重くなりトリックが難しくなります。
また大きいホイールを使うと、ホイールバイトといってホイールとデッキの裏側が接触して急ブレーキがかかる現象が起きます。
ホイールバイトが起きないようにメーカーのサイズ適合表を参照するなどしましょう。
スケートボードをバラ買いする際のビスの選び方
ビスもスケートを構成するのに欠かせない部品です。
ビスは基本的に性能には大きく影響しないので、名の通ったメーカーのものであれば色などデザインで決めてしまって良いです。
7/8~1inchのものが通常使用されますが、トラックによって適した長さのビスが指定されているので参考にしましょう。
またホイールバイトが起きて、その対策のためにライザーパットと呼ばれる高さをだす部品を入れるとその分長いビスが必要になるので注意しましょう。
スケートボードをバラ買いする際のベアリングの選び方
ベアリングはスケートボードを走らせるために欠かせない部品です。
ベアリングにはグリスタイプとオイルタイプの2種類があり、それぞれ以下のような特徴があります。
バラ買いする際のベアリングの選び方①グリスタイプ
- 潤滑部が密閉されていて中にグリスが入っているためメンテナンスが不要。
- グリスが冷えていると若干滑りが悪くなる。
- オイルタイプに比べて壊れにくい。
バラ買いする際のベアリングの選び方②オイルタイプ
- 潤滑部が開放されているので、定期的にオイルを注す必要がある。
- グリスタイプに比べて回転がスムーズ。
- 使用状況によっては壊れることが多い。
以上のような特徴があるので、初心者にはメンテナンスが不要で壊れにくい、グリスタイプがおすすめです。
おすすめのスケートボードパーツブランド
スケートボードパーツブランド(デッキ):GIRL (ガール)
女子トイレの様なマークが印象的なブランド。ガールといって、スケートショップに行けば必ずといってもいいほど置いてあるメジャーブランドです。
デッキのクオリティももちろん高く、トリックがメイクしやすいようにデッキ形状に独自の工夫が凝らされています。
スケートボードパーツブランド(トラック):INDEPENDENT TRACK
スケートボードのトラックメーカーと言ったら、インディペンデントです。
歴史ある老舗トラックメーカーの名に恥じない品質と洗練された乗り心地は今も昔も数々のスケータたちを虜にしてきました。
スケートをやってるなら一度は試しておきたいブランドです。
スケートボードパーツブランド(ホイール):SPITFIRE WHEELS
業界No.1のシェアを誇るブランドです。
世界中のスケーターたちから、高い信頼を得ておりその品質も折り紙つきです。
スケートのホイールと言ったらスピットファイア。
あらゆるユーザーニーズを網羅したラインナップは必ずお気に入りのホイールが見つかるはずです。
スケートボードパーツブランド(ビス):THUNDER TRUCKS
トラックメーカーとしても知られるサンダー。
トラックの人気の高さからも分かるように製品の品質の信頼性も高いです。
デッキとトラックを繋ぐ大切な部品なので、信頼のおけるメーカーのものを選びましょう。
サンダーのビスはカラーラインナップとサイズも豊富で、パッケージデザインがクールです。
スケートボードパーツブランド(ベアリング):BONES BEARINGS
スケートボードのベアリングといえばボーンズ。
金属加工技術の高さで知られるスイス製のベアリングボールを使用しています。
高い負荷にも耐えられるが、滑らかな回転を実現してスピード性能も失われないスケートボードに理想的なベアリングの製造をしています。
この記事ではスケートボードをバラ買いする際に知っておきたいことを紹介しました。スケートボードのバラ買いは、コンプリートを買うよりもお値段的には高くなります。ですが、それよりも自分のオリジナルでかつ自分が満足できる板でスケートできるという大きなメリットがあります。パーツをひとつずつ吟味して選ぶのは簡単ではありませんが、こだわって選んだパーツで組んだオリジナルの板でライドするのは本当に気持ちがいいはず。この記事を参考にして、自分だけの最高の一枚を組み上げてみてください!
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。