※当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。
スキューバダイビングは年齢に関係なく楽しめるレジャースポーツ。しかし、体が変化してくる40代からの健康管理を疎かにすると、トラブルにつながることも。歳を重ねたからこそ見直したい生活習慣を知って、生涯現役を目指しましょう。
 

40代からのダイビングライフ

スキューバダイビング 健康管理

まだまだ若い気分でいたのに、40代になってからダイビング中に体の変化や体力の衰えを感じることが増えたという人も多いのではないでしょうか?

とはいえ、個人差があるので50歳を超えても元気な人もいますし、40代を超えてからダイビングライセンスを取得したという人もたくさんいます。

もっと言えば、70代、80代になっても潜るスポットやダイビングスタイルを選べば、ダイビングを無理なく楽しむことができます。

ながくダイビングライフを楽しむためにも「健康を維持すること」は何よりも大切です。

ダイビングは水中という特殊な環境下で楽しむレジャースポーツなので、陸上ではあまり問題にならないことも、水中では大きなトラブルを引き起こすことがあります。

まずは、自分の健康状態がダイバーとして問題がないかをチェックしてみましょう。

ダイビングのリスクを高める生活習慣病

40代からの健康管理でとくに気をつけたいのが、生活習慣病と呼ばれる

  • 高血圧
  • 糖尿病
  • 脂質異常症

の3つの疾患です。

これらの疾患は自覚症状がほとんどないため気づかずに放置してしまう人も多く、いつのまにか症状が進行して、ある日突然、狭心症や心筋梗塞、脳卒中など、命を脅かす事態を引き起こすことがあるのです。

これが生活習慣病が”サイレントキラー”と呼ばれる理由なのです。

ダイバーにとって怖いのが、心筋症や脳卒中などがダイビング中に起きてしまうこと。

ダイビングスポットでは症状が出てもすぐに救急車を呼ぶことができませんし、病院までも時間がかかります。 最悪の場合、命を落としてしまう可能性もないとは言えません。

定期的な健康診断を受けることはもちろん、もし高血圧や脂質異常症と診断されたら、食事や運動などの生活習慣を見直し治療に取り組むことが重要です。

 

40代からのダイバーが見直したい生活習慣

スキューバダイビング 健康管理

生涯現役ダイバーを目指すためにも、40代になったら見直したい生活習慣を見てみましょう。

運動をかかさない

ダイビング中に急に潮の流れが強くなった場合を考えてみましょう。

体を安定させるために安全な場所に捕まる腕力、流れに逆らって移動しなくてはならない場合に泳げる脚力と心肺能力があれば落ち着いて対処ができます。

やはり、ある程度の体力や運動能力を維持しておくことは、安全にダイビングを楽しむために欠かせないことと言えるでしょう。

喫煙を控える

レギュレーターで呼吸をするダイビングでは呼吸能力の維持も大切です。

呼吸能力の変化は目に見えてわかりづらいのですが、次のような症状がある人は要注意です。

☑習慣的にタバコを吸っている
☑咳や痰が出やすい
☑長い坂や階段を上ったときに息切れしたりきつく感じることがある
☑同世代の人と歩いていると自分だけが遅れて息切れしてしまう

とくに長年喫煙している人はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)にかかるリスクが高く、これは汚れた空気を繰り返し吸うことで発症すると言われています。

COPDは自覚症状が乏しいため、治療をせずにダイビングを続けている人も多く、潜水事故との関連が懸念されているのです。

健康な呼吸機能を維持するため、また、生活習慣病予防のためにも、できるだけ禁煙することをおすすめします。

※COPD…慢性気管支炎、肺気腫と呼ばれている疾患を総称した名称

適正体重を維持する

加齢とともに代謝は悪くなります。

若い頃と同じように食べていたり、運動不足の生活をしたりしているといつのまにか体重が増えてしまいます。

肥満を示す指数として有名なBMI値ですが、これが30を超えると肥満と診断され、25以上だと肥満傾向となり注意が必要です。

自身のBMI値は以下の式で知ることができます。

・BMI値…体重(kg)÷身長の2乗(m)=BMI

BMI値 18.5〜25未満 25〜30未満 30〜35未満 35〜40未満
判定 普通体重 肥満(1度) 肥満(2度) 肥満(3度)

判定基準:日本肥満学会

肥満は減圧症を誘因するという研究データもあるので、ダイビングを末永く楽しんでいくためには適正体重を保つ努力も必要です。

40代ダイバーが心がけたい健康習慣

スキューバダイビング 健康管理

ダイビング中に以下のような症状を感じたときは、加齢による体力低下が原因かもしれません。

・少し泳いだだけで息切れがするようになった
・足がつることが多くなった
・エアーの消費量が多くなった気がする
・ダイビング器材が重く感じるようになった

また、加齢とともに高くなる減圧症のリスクも、適正な体重や体脂肪を減らし、日頃から運動をする習慣を持つことで軽減することができます。

ハードな運動は必要ありませんが、とりあえず毎日なるべく歩くようにする、エスカレーターやエレベーターを使わず階段をなるべく多く使うなど、些細なことの積み重ねが大切です。

安全にダイビングを楽しむために心がけたい4つの健康習慣を見てみましょう。

定期的に健康診断を受ける

健康診断を受けた後にしっかりと結果を把握することが大切です。

仮に病気が見つからなくても、基準値から外れた項目があったら生活習慣を改善しましょう

適正な体重体脂肪をキープする

体重はBMI値18~25、体脂肪は男性10~19%、女性 20~29%を目安にしましょう。

体重も体脂肪も低すぎるのもよくありませんので、適正な値を目指しましょう。

運動を習慣にしよう

ウォーキングなどの有酸素運動にプラスして、筋トレを組み合わせると脂肪が燃焼しやすくなります。

また、厚生労働省も推奨する「1日8,000歩、20分の早歩き」 を目安に、自分のペースで無理をせず運動を習慣化していきましょう。

持病のある人は医師に相談

医師のもとで通院あるいは投薬をしている人は、必ずダイビング行く前に主治医に相談をしましょう。

とくに薬を飲んでいる場合、薬の種類によってはダイビング中に思わぬ影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。

ダイビングは決してハードなスポーツではありません。なるべく穏やかな場所を選んで潜れば、体力や運動能力に自信がない人でもダイビングを楽しむことが可能です。しかし無理は禁物です、40代になったら健康習慣に気を配り、長くダイビングを楽しめる体づくりをはじめてみてはいかがでしょうか。

ライター

Greenfield編集部

【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。