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ベジタリアンというと、野菜しか食べない人のことをいうのではないかと考えている人が多いと思います。しかし、ひとくちにベジタリアンと言っても、種類があるのをご存知でしょうか。食べられるものによって呼び名も違うその種類を紐解いていきましょう。

ラクト・ベジタリアン

ベジタリアン ヴィーガン

 

ラクト・ベジタリアンは、乳および乳製品を摂ることのできるベジタリアンのことをいいます。

「ラクト」は乳製品のことを意味し、お肉やお魚、卵は食べませんが、野菜や植物性食品のほかに牛乳やヨーグルト、チーズなどを食べることができるので、料理の幅も広げやすいといえます。

また、栄養面を考えても、完全菜食だと摂取しにくい、ビタミンB12 やカルシウムやタンパク質などを乳製品で補うことができるので、バランスが取りやすいです。

乳製品を取り入れられる分、制約がゆるいともいえるので、ヴィーガンのような完全菜食に切り替える前に準備段階にはぴったりかもしれません。

 

 

ラクト・オボ・ベジタリアン

ベジタリアン ヴィーガン

 

ラクト・オボ・ベジタリアンの「オボ」は、卵のことを意味します。

「ラクトとオボ」、つまり、乳および乳製品と卵を摂ることができるベジタリアンのことをラクト・オボ・ベジタリアンといいます。

食べることのできるものが完全菜食と比べて多いことを考えると、ベジタリアン初心者でも、気負うことなくはじめられるのがいいところです。

ラクト・ベジタリアンと同様、野菜や植物性食品だけでは補いにくい栄養素を乳製品やたまごから摂取することができます。

そのため栄養バランスが取りやすいといえますが、乳製品やたまごを多く摂りすぎると、脂質過多になってしまうので気をつける必要もありますね。

とくにタンパク質やカルシウムは、大豆食品や海藻などでも補うことができるので、バランス良く多くの食品を摂るよう意識することが大切です。

 

ペスコ・ベジタリアン

ベジタリアン ヴィーガン

 

ペスコ・ベジタリアンは、鳥獣の肉は避けますが、魚や乳製品、卵などは摂るベジタリアンのことをいいます。

「ペスコ」は魚のことを意味し、ラクト・オボ・ベジタリアンの決まりに加えて、さらに魚が食べられるのがペスコ・ベジタリアンです。

ベジタリアン協会では、厳密にいうとベジタリアンではないと定義づけています。

完全菜食のベジタリアンとは違い、動物性のものが多く食べられるのが特徴であり、魚が食べられる分、日常生活をほかの人と過ごすのにも支障が出にくいといえるでしょう。

日本の伝統的な和食と近い面もあり、ごはんと汁物、魚介類のおかずといった食事は、日本人には馴染みやすいですよね。

栄養面でバランスを取るのには工夫が必要になりますが、通常の食事からベジタリアンへはじめて挑戦するなら、精神的にも負荷がかかりにくいのでペスコ・ベジタリアンがおすすめです。

 

 

ヴィーガン

ベジタリアン ヴィーガン

 

ヴィーガンは徹底した完全菜食主義のことをいいますが、食生活だけでなく、ライフスタイルにもそれを取り入れているのが特徴です。

ヴィーガンという言葉は、1944年にイギリスで生まれました。

もともと、ほかのベジタリアンと区別するために使われていましたが、現在では徹底した菜食主義を指す言葉となっています。

思想的に「動物を摂取することなく生きるべきである」という考え方が根底にあり、肉はもちろん、魚やたまご、乳製品も口にせず、さらにははちみつやゼラチンも一切摂らないのが特徴です。

たまごや乳製品は、それを生み出す動物を苦しめ、寿命を早めるものであると考える動物愛護の精神からなるのがヴィーガンであり、健康的な食生活を送るためのベジタリアンとは一線を画しているといえます。

また、ライフスタイルの点でいうと、毛皮はもちろんシルクの下着や革製の靴やバッグ、ウールの服なども使用しません。

また、コスメやボディソープなどに関しても、たまごやはちみつ、牛乳などを徹底して排除するなど、生活全体で「動物性の素材を使わない」生き方をするのがヴィーガンです。

とてもストイックな考え方に見えますが、現在、ヴィーガンレストランなどでは、見た目も華やかで体にやさしいメニューを食べることができます。

もちろん、そうしたレストランでの工夫を日常生活に取り入れることで、手軽にヴィーガン食をつくることもできるようになっています。

 

 

健康的な生活を標榜して始めるベジタリアンの食生活と、ライフスタイルまで徹底して動物性のものを排除するヴィーガンとで、考え方が違っていることを理解することで、それぞれのハードルがわかるのではないでしょうか。お肉や魚をやめることで健康的な食生活を取り入れるだけではなく、動物愛護の精神をもってファッションやライフスタイルを切り替えていくことで見えてくるものもあるのではないかと思います。食生活を変えることから始める心地よい生活のつくりかたのヒントがここにあるといえるでしょう。

ライター

Greenfield編集部

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