さまざまな物議をかもしているナイキの「厚底シューズ」。公式大会での使用が禁止になるかもしれない、というニュースでも話題になっていますね。はたして、ナイキ「厚底シューズ」はどのようなインパクトを世界に与えたのでしょうか。その魅力に迫ります。

ナイキ「厚底シューズ」の魅力と世界に与えたインパクト

ナイキ 厚底シューズ

 

近年、とくに注目されているランニングシューズといえば、ナイキの「厚底シューズ」ではないでしょうか。

ナイキは「厚さより速いものはない」というコンセプトのもと、ソールの厚さを武器にした開発戦略を推し進めてきました。

そして、マラソンのみならず世界の陸上界に大きなインパクトを与え続けています。

ナイキ「厚底シューズ」のソールには、宇宙工学によって開発されたカーボンファイバープレートが埋め込まれています。

着地したときにカーボンファイバープレートが曲がり、もとに戻ろうとする力が働きます。

この反発力を利用して、前に押し出す仕組みです。

 

リオオリンピックで「厚底シューズ」が注目される

ナイキ 厚底シューズ

 

ナイキ「厚底シューズ」が注目されるきっかけになったのは、2016年に開催されたリオオリンピックでした。

リオオリンピックのマラソンに出場したエリウド・キプチョゲ(ケニア)が優勝し、金メダルを獲得しています。

そのとき履いていたのが、「ヴェイパーフライ」の前身である「メイフライ」でした。

またエリウドは、リオオリンピックの翌年の2017年5月に、ナイキが開催した2時間切りを目指す「Breaking2」に出場し、非公認記録ながら2時間00分25秒という驚きのタイムを打ち出します。

このときはじめて、「メイフライ」のソールにカーボンプレートが入っていることを多くの人たちが知ることになります。

さらに、2年後の2019年10月にウィーンで開催された「イネオス1:59チャレンジ」では、国際陸連非公認ながら、1時間59分40秒という人類史上はじめて2時間を切るタイムを出しました。

このとき彼が履いていたシューズが「アルファフライ」というモデルで、カーボンファイバープレートを3枚も重ねた驚きの厚底シューズでした。

このインパクトのありすぎる超厚底シューズ「アルファフライ」が、後に厚底シューズ禁止問題へと発展するきっかけになります。

 

 

厚底シューズの利用率と比例して好記録をぬりかえてきた箱根駅伝のタイム

ナイキ 厚底シューズ

 

ナイキ「厚底シューズ」の魅力がよくわかるデータがあります。

箱根駅伝のデータには、厚底シューズのシェア率増加にともない全体のタイムを縮めてきたことが、数字となって現れています。

たとえば、2019年の厚底シューズのシェア率は約4割でしたが、2020年のシェア率は約8割へと急増しています。

それにともない、区間別の上位5人の平均タイムも圧倒的に早くなっています。

具体的なタイムは以下の通りです。

【区間別上位5人の平均タイム】

1区

2019年:1時間2分39秒→2020年:1時間1分20秒

2区

2019年:1時間7分07秒→2020年:1時間6分28秒

3区

2019年:1時間2分16秒→2020年:1時間1分04秒

4区

2019年:1時間2分35秒→2020年:1時間1分35秒

5区

2019年:1時間11分37秒→2020年:1時間10分57秒

6区

2019年:58分18秒→2020年:57分59秒

7区

2019年:1時間3分24秒→2020年:1時間2分54秒

8区

2019年:1時間4分47秒→2020年:1時間5分00秒

9区

2019年:1時間9分53秒→2020年:1時間8分59秒

10区

2019年:1時間10分41秒→2020年:1時間9分08秒

参照:東京箱根間往復大学駅伝競走公式サイト

参照:関東学生陸上競技連盟

 

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Greenfield編集部

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