ナイキ「厚底シューズ」でマラソンに出場しようと思った理由
筆者は、毎年フルマラソンに出場しています。平均タイムは、サブ4(4時間以内)をギリギリでキープする程度です。
去年の暮れには、ナイキの厚底シューズを履いて、サブ3(3時間以内)を目標にして、地元のマラソン大会に出場しました。
結果は3時間41分でしたが、それでも前の年より15分程度タイムを縮めています。
はっきりとした確証はありませんが、ナイキの厚底シューズで走ったことが関係しているのかもしれません。
なぜ、ナイキの厚底シューズでフルマラソンに出場しようと思ったのか。
それは、ただ単純に「このシューズだったら早く走れるのではないか」と思ったからです。
テレビで東京オリンピックの選考を兼ねたMGCを観戦しながら「よし、次のマラソンはこのシューズで走るぞ!」と決めました。
しかし、実際に走って、トップランナーと筆者のようなアマチュア(市民ランナー)とでは、まったく走り方が違うということを、思い知らされることになりました。
ナイキ「厚底シューズ」を履いてマラソンに出場した感想と反省点
ナイキ「厚底シューズ」を履いてマラソンを走ってみると、軽くてしなやかに足にフィットする、とても走りやすいシューズだと感じました。
ほかのシューズだと、30㎞付近で足にまめができるのですが、そのようなこともなく、足へのダメージを最低限に抑えてくれました。
また、平坦なコースで追い抜かれたランナーに、坂に差し掛かるたびに追い付いて、追い抜くということが何度かありました。
ソール部分にカーボンプレートが入っているためか、反発力で前に押し出してくれる感じがして「自分の走り方だと坂には強いな」という印象を強く持ちました。
しかし、30㎞過ぎから、膝や股関節にダメージを受け、大きく失速してしまいました。
タイムは前年より15分程度縮まりましたが、もし、30㎞過ぎの失速がなければ、目標とするサブ3の記録も達成できたはずです。
完走後振り返ってみると、失速の原因はランニングフォームと訓練不足からであることがわかってきました。
マラソンと朝のランニングは全くの別モノ
10㎞のランニングと42㎞のマラソンとでは、筋肉や関節の疲労度がまったく違います。
ナイキの厚底シューズでマラソンに出場するのなら、42㎞の距離を実際に走って、履きこなす訓練をしておくべきです。
たとえば、トップランナーのランニングフォームを学びたいのであれば、youtubeなどの動画サイトでいつでも見ることができます。
しかし、ランニングフォームを真似すれば早く走れるのかというと、それほど簡単な話ではありません。
しっかりトレーニングを積んだトップランナーに適したランニングフォームも、筆者のようなアマチュア(市民ランナー)には向いていません。
理由は、トップランナーのランニングフォームは膝や股関節に大きな負担がかかるため、トレーニングを積んでいないアマチュアが真似をすると、後半で大きく失速する恐れがあるからです。
筆者は、マラソンの3カ月ほど前から、大迫卓選手のyoutube動画を見て、ランニングフォームを学びました。
そして、シューズまで同じものにしてマラソンに臨んだわけです。
しかし、マラソンの後半30㎞過ぎに差し掛かったとき「ああ!この走り方とこのシューズでは、後半にこうなるのか…」と、後悔させられました。
「せめて、マラソンの1カ月くらい前に、30㎞程度の走り込みをして、ナイキの厚底シューズを履きこなす訓練をしておくべきだった」と痛感しました。
シューズを履きこなす訓練とフォームが大事
筆者のようなアマチュアランナーは、ナイキの厚底シューズを履きこなす訓練と、膝や股関節への負担をできるだけ少なくするランニングフォームを身に付けなくてはいけません。
なぜなら、ナイキの厚底シューズは、反発力を利用して前に押し出す力が働くので、膝や股関節にかなりの負担がかかるからです。
「このシューズには、この走り方を合わせると早い」という方法論が通用するのは、一部のトップランナーに限られます。
最後まで歩かずにマラソンコースを完走するランニングフォームであること、それができるようになったら、次にタイムが出せるランニングフォームを工夫するなど、工夫の仕方は十人十色です。
膝や股関節が弱い人は、前傾姿勢になり、踵を浮かせて足への衝撃をやわらげるように工夫したり、ふくらはぎが痛くなる人は、踵から着地する「ヒールストライク」を工夫しなくてはなりません。
必ずマラソンと同じ距離を走りながら、タイムを縮めるための工夫をするようにしましょう。
とはいえ「次の日曜日42㎞を走ってみようかな」とは、なかなか決断はできないものです。
ですが、少しずつ練習の距離を伸ばし、マラソンの前には同じくらいの距離を走って感覚を確認しておくことは、とても大切なことです。
ナルゲン ボトル 広口 0.5L TRITAN に専用レザーカバーが登場
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
日本のアウトドア・レジャースポーツ産業の発展を促進する事を目的に掲げ記事を配信をするGreenfield編集部。これからアウトドア・レジャースポーツにチャレンジする方、初級者から中級者の方々をサポートいたします。