伊戸シャークスクランブル:世界が注目する千葉のシャークダイビングスポット
サメの餌付けショーを行うシャークダイビングスポットといえば、タヒチやバハマが有名ですが、実は、日本しかも千葉県にサメの餌付けをするシャークダイビングスポットがあるのです。
そこは、千葉県館山市にある伊戸シャークスクランブルで、国内外から年間3,000人ものダイバーが訪れる人気スポットになっています。
伊戸でドチザメの餌付けがはじまったのは2010年のことです。
その頃、伊戸では1日に50~100匹近いドチザメが定置網に入って、小魚を食い荒らすという被害が続いていたのです。
その事態に頭を抱えた漁師たちが「売り物にならない魚でドチザメの餌付けをして、定置網に入らないようにできないものか…」と地元でダイビングサービスを営む塩田さんに相談したことが、伊戸シャークスクランブルのはじまりです。
この餌付けによって、定置網に入るドチザメは2週間に1~2匹と大幅に減り、地元漁師にも喜ばれているうえ、世界も注目するシャークダイビングスポットとして知られるようになったのです。
伊戸シャークスクランブルのサメは人を襲わない!?
ほとんどの人は「サメは怖い」というイメージを持っているはずです。
しかし、サメにもさまざまな種類があり、伊戸のダイビングスポットで出逢えるサメは「ドチザメ」という非常におとなしいサメで、人を襲うことはありません。
ドチザメ科に属するサメ。日本近海から東シナ海にかけての沿岸に生息する。最大全長は150cm。卵黄依存型の胎生。5-7年で成熟し、10-24尾の子供を産む。漁業の対象にはならない。飼育しやすいため、全国の水族館で見ることができる。おとなしく、人間を襲うことはない。
出典:Wikipedia ドチザメ
しかも本来、ドチサメは人を警戒して自らは近づいてこないのですが、伊戸シャークスクランブルのドチサメはとても人懐っこい性格で、早く餌をくれとばかりにダイバーのもとに集まってきます。
さらに、何百ものサメに加え、アカエイ、コブダイ、クエ、ヒゲダイなどが、もみくちゃに入り乱れ、まさにスクランブル状態でダイバーを取り囲むように泳ぎ回ってくれるのです。