今年唯一の山岳ステージとなった、第4ステージ
スプリンターが活躍した、今年のツアー・オブ・グアンシーの前半戦。
第3ステージまでは、スプリンターのパスカル・アッカーマン選手(ボーラ・ハンズグロエ)がリーダージャージを着ていました。
しかし、この日の4ステージは山岳ステージ。
南寧市をスタートし、弄拉景区という広西チワン族自治区のなかでも、とくに風光明媚な山岳地域がゴール地点となります。
レース距離は161km、獲得標高は1,143m。
数字だけ見るとそれほどきびしい登りのようには見えませんが、実際にはゴール前の20kmほどは、ひたすら登りが続きます。
この日もレース前半には逃げ集団ができますが、レース中盤でメイン集団に吸収されます。
その後デウニック・クイック・ステップがメイン集団から抜け出そうと、積極的に動きますが、再度集団に吸収されます。
そして、本格的にメイン集団が動いたのは、ゴールまで1kmとなった地点。
エンリク・マス選手(デウニック・クイック・ステップ)とアントワン・トルホエック(ジュンボ・ミズマ)選手が先頭集団から飛び出します。
その直後、ダニエル・マルティネス(EF エデュケーション・ファースト)選手が、2人のあとを追いはじめました。
そして、最後のコーナーをうまく利用して、マス選手が先頭に立ち、そのままステージ優勝となりました。
前日まで、リーダージャージのアッカーマン選手から5分ほどタイム差があったマス選手でしたが、この日ステージ優勝とともにリーダージャージも手にしました。
「チームが積極的に動いてくれたおかげで、今日は勝つことができました。」
とチームへの感謝を述べたマス選手。
山水画の風景のような中国の山々をバックに、表彰台に立ちました。
今年の最長ステージ、第5ステージ
今年のツアー・オブ・グアンシーでの最長ステージとなったのが、この日の第5ステージ。
柳州市をスタートし、桂林市へと向かう、約212kmのコースです。
この日選手たちは、3級山岳が2ヶ所、2級山岳と1級山岳を1ヶ所ずつ登ります。
しかし、最後の山岳を登ると35kmは下りと平坦な道が続きます。
山岳が終わってから、メイン集団を抜け出す足のある選手か、あるいはスプリンターに、この日もスプリンターにステージ優勝のチャンスがあります。
しかし、柳州市をスタートした直後に4人ほどの逃げ集団が形成されるものの、メイン集団はスプリンターを抱えるチームがしっかりとコントロール。
山岳が終わっても、大きなタイム差がつかないまま、レースが進みます。
そして、この日もゴール前はスプリンターの本領が発揮されます。
この日、ステージ優勝したのは、フェルナンド・ガビリア選手(UAEエミレーツ)。
第1ステージに次ぐ、区間優勝となりました。
「今年は、ジロ・デ・イタリアのステージを勝って以来、まったく勝ち星がなかったから、シーズン終盤に2勝もできたことが、すごくうれしいんだ。」
疲れたようすを見せながら、それでもうれしそうに話していたガビリア選手。
しかし、この日、表彰式後のシャンパン・ファイトで、ガビリア選手のシャンパンの蓋があかない事態に陥ります。
最後には、勢い余って、シャンパンのコルク栓を破壊してしまったガビリア選手でした。
最終ステージは、再度スプリンターが制覇
最終第6ステージは、桂林市内の目抜き通りをスタートゴールとする周回コース。
桂林市内を抜けた選手たちは、桂林郊外の有名な奇岩や川をめぐり、再度市内のスタート地点へと戻ってきます。
前日まで晴天に恵まれていた今年の、ツアー・オブ・グアンシーでしたが、この日はあいにくの曇り空。
加えて、選手たちがスタートした約1時間後には、雨が降りはじめます。
最初は霧雨だった雨も、だんだん雨脚が強くなり、最終的には雷まで。
幸い選手たちがゴールする時間には、雨は上がりましたが、路面は濡れたまま。
ゴール前は、各選手が路面状況を気にしながらの、神経質なスプリント勝負になりました。
そんなスプリントを制したのは、パスカル・アッカーマン選手(ボーラ・ハンズグロエ)。
第3ステージに続いての、ステージ優勝となりました。
そして、今年のツアー・オブ・グアンシーで総合優勝に輝いたのは、第4ステージを制したマス選手。
山岳ステージでのタイム差を守り切り、今年最後のワールドツアーのレースで優勝しました。
「来年はモービースターに移籍が決まっているから、長年お世話になったこのチームで最後に優勝できてよかった」
水墨画の世界を背にした表彰台に立つマス選手の笑顔が、今年のツアー・オブ・グアンシーの締めくくりとなりました。
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ライター
Greenfield編集部
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