エラフォニシビーチの美しさ
ギリシャというと、ギリシャ神話や神殿などたくさんの遺跡が残っている異国情緒たっぷりの魅力的な国です。でもギリシャの魅力は、それだけではありません。
海のほかにも、山や渓谷、湖など美しい自然が、いっぱいの国でもあります。
エラフォニシビーチは、ギリシャの島の中でも最大の大きさであるクレタ島の西南部にあります。
海に囲まれたクレタ島でも、エラフォニシビーチの美しさは別格と言わざるをえません。
それはエラフォニシビーチが、ギリシャ国内だけでなく、「世界の美しいビーチランキング」などにもかならずと言って良いぐらい、上位に名前が上がるほどの美しさだからです。
では、エラフォニシビーチがそれほど美しいと言われる理由について解説します。
エラフォニシビーチ「ピンクの砂浜」
エラフォニシビーチは、世界的にも珍しいピンク色の砂浜があることでも有名です。
とてもロマンチックなピンクの砂浜は、ピンク色の小さい貝殻が長い年月をかけて砕けて、砂状になったためだといいます。
そのピンクの貝が砕けたものが、砂浜にたくさん混じってピンクに見えるわけです。
その証拠に、エラフォニシビーチには小さなピンク色の貝殻がたくさん集まっている場所もあり、その貝もまた長い時間かけてピンクの砂になっていくのかと思うととても神秘的です。
ただ残念なことに、ピンク色の砂は希少なため、そして環境保全の観点からエラフォニシビーチにある砂はもちろん、貝殻や石など全て持ち帰りが禁止されています。
全体的にのんびりしているギリシャの国民性に反して、貝などを拾っている人がいるとビーチスタッフがしっかりと注意していたので、それだけ自然に留意しているのでしょうね。
ちなみに希少なピンクの砂浜があるビーチは、エラフォニシのほかには
- イタリアのブデッリ島のローザビーチ
- バハマのハーバー・アイランド
- フランス領ポリネシアのランギロア島のピンクサンドビーチ
- インドネシアのコモド島
などがあります。
透明度抜群エメラルドグリーンの海
エラフォニシビーチは、ただ広いビーチが広がっているだけではなく、そこから歩いて岩礁でできた島まで歩くことができます。
エラフォニシビーチというのは、クレタ島本土にあるビーチ部分+この岩礁の島までのゾーンの総称で、砂州や岩礁などによって海水が溜まったラグーンの部分があるためかなり広いです。
ラグーンというのは、潟(かた)や砂州によって、外界から離された水深の浅い水域のことで、水の都として有名なイタリアのヴェネチアも、実はヴェネト潟のというラグーン上にできた都市です。
海も全体的にエメラルドグリーンですが、部分的に濃いところや、鮮やかなところなど緑色のいろいろなバリエーションがあり、言葉では言い表せないほどの美しさです。
またエラフォニシビーチは、時間によって水の色が変わるので、そこも見どころです。
たとえば朝方は、濃いエメラルドグリーンですが午後になると日がさす角度によって、薄いエメラルドグリーンになります。
午前と午後で海の色が変わり、まばゆいばかりの海なのでなん枚写真をとっても、足りないぐらいの美しさです。
残念ながら、筆者は夕日がさす時間までいなかったのですが、地元の人に話を聞いたところ、その時間は夕日と水の色が溶け合って、まったく違う風景なるとのこと。
ぜひまた訪れて、今度はしっかりと夕方までいたいなと思いました。
何キロも続く遠浅エラフォニシビーチ
エラフォニシビーチは、ひざからせいぜい太ももの半ばぐらいの遠浅の海が何キロも続いています。
またラグーナは、もっと浅くて10〜30cmぐらいの浅さですから、お子さん連れでも安心して遊ばせることができます。
ラグーナの水は、冷たい水があまり入り込まないのでお昼ぐらいにはかなり温まって、冷たい水が苦手という人にもおすすめです。
エラフォニシビーチの魅力は、手付かずの自然であるということもあげられるでしょう。
このビーチには、たくさんの観光客が訪れるということで、パラソル&ビーチベッドはかなりありますが、ビーチに面したレストランやカフェはありません。
ちょっとしたサンドウィッチやピッツア、そして飲み物を買うようなお店は2軒ほどありましたが、ほかはパーキングに行く途中にレストランとお店が数軒のみ。
食事などに気をとられることもないので、海の美しさをたっぷりと堪能できました。
ライター
Greenfield編集部
【自然と学び 遊ぶをつなぐ】
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